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エクササイズ&プラクティス集へ




「昨日のジュンコ先生のレッスンで、
分かったことがあるから試させてくれる?」




練習会場で、
真理がウォーミングアップしていると、
和夫がニコニコしながら話しかけてきた。



「もちろん!
それってカラダの内側から運動を起こして
・・・ってやつでしょ?」




「うん、その感触が
ちょっと分かってきたんだ。

あんな“繊細”なものだと

思っていなかったんだよなぁ」



「・・・」



インナーマッスルを使って踊るって、
頭では分かってきていたし、
カラダの中が動いてきた実感も
持てるようになってきていたから、
結構デキテいるって自分で思っていたんだけれど。
まだまだ

内側からではなくて

外側から動いていた


って分かったんだ」



「外側から動いていた?」



「ソウだよ。
例えば末端の“足”から動いたって、
カラダはつながっているから、
足の付け根にあたるインナーマッスル、
大腰筋も結果、
動いていることになったちゃうわけだけれど、
コレだと逆さまジャン。
大腰筋が動くことで結果、
足先が動くことを目指しているんだから。
でも、その感覚の違いが分かりにくいんだよなぁ」



「同じ動きをするときの、
内から外へと、外から内への差ね」



「ウン、例えば、
太ももとかお尻とか腹筋とか背筋とかは、
ダイナミックに踊るためには
必要な筋肉であるとは思うんだけれど、
アウターマッスル(外側の筋肉)だよね。
だから、
気をつけてインナーマッスルから
動かすようにはしていたつもりだったんだけど、
昨日のジュンコ先生のレッスンから言えば、
NGだよ。
そんな繊細に丁寧に、
動いてはいなかったもんナァって気がついたんだ。
(第207話参照)
インナーマッスル、インナーマッスルって言いながらも
『使ったぁ』って実感の持ちやすい
外側の大きな筋肉を優先的に動かしていたし、
すごく荒削りなダンスだったと思うんだ。
だから真理ちゃんを
押したり引っ張ったりしていたんだと思うよ」



「ふうん・・・」



真理はちょっと和夫の話に圧倒されかけている。
「そんな、私だって同じよ、できていないわ」
そんな言葉を飲み込みながら、ジッと聞いていた。



「例えば、リバースターンや
ナチュラルスピンターンの回転に入る前も、
一生懸命ヒザを曲げたり、
カラダの軸をシッカリさせるために、
お腹や背中にトーン(緊張感)を持たせたり・・」



「え?それってダメなことなの?」



「ダメって言うんじゃないけど、
なんでもやりようだよ。
せっかくやったって“意味”がなきゃ、
なんにもならないだろ?」



「・・・」



「だって、コンナの変じゃない?」
和夫はそう言って、
真理と軽くホールドし “ヒザを曲げた”



真理は、笑い出した。
「一人で低くなって何やってんの?
って感じよね」



「ソウだろ?じゃ、これはどう?」
和夫は“腹部にグーッと力を入れた”



「ワー苦しそう、
コッチにまで伝わってくるわ」



「今のはドッチも自覚しやすい
大きな・外側の筋肉に意識を持っていったんだ。
“ヒザを曲げよう”“腹部に緊張感を持とう”ってね。
自分はやったつもりになっているんだけれど、
相手には何も伝わらないだろ?
こういうのは、なんだか意味がないんだよ。
ひざを曲げるのも、腹部が緊張するのも、
それをするからダンスが踊りやすくなる・・・
という“意味”とか“意義”につながっていかないと、
なんだかおかしいと思うんだよね」



「それはソウだと思うけど。
その和夫のいう“意味”とか“意義”って
具体的にどういうものなの?」



「以前、ジュンコ先生から話があったけど、

“三方良し”かな・・・」

(第65話参照)



「サンポウヨシ?」



「うん、まずは自分にとって良いもの、
次に、一緒に踊る相手にとって良いもの、
そして、見ている人にも良いもの。
つまり、
自己の体感良く、
相手との関わりにも優れ、
見た目も美しい・・・
社交ダンスのテクニックってすべてそうあるべき

なんじゃないの?



って言う指針を持って、

時折ソコから外れていっていないかを
チェックしつつ練習を積み重ねていくと、
偏りのない、
正常な成長ができていくと思うんだ」



「それは同感ね。
でも、カラダの外側ではなく内側から、
もっと繊細な筋肉を感じ取って
踊れるようになることって、
その“三方良し”テクニックなのかしら?」



「あぁ、ソウだと思うよ。
それを試してみたかったんだ」
和夫はそういいながら、
昨日のジュンコ先生の言葉を思い出していた。

「ある運動をするときに扱うべき筋肉は、

できるだけ範囲が狭く

小さく

動きも微弱なものの方がいい
の。

なぜなら、
ダンスの動きを構成する最小単位・最小要素は、
ものすごく微弱な世界だからなのよ」




真理は和夫に言った。
「私も“三方良し”テクニックの勉強がしたいわ。
ねぇ、もっと具体的に教えてよ」



      続く 第209話へ



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