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(ある男性のひとりごと)
私、大きな声で言えないのですが、
もうかれこれ30年近くもダンス、踊っております。
だのに・・・

ワルツのリバースターンが

上手くできない
んですよ。

イヤね、
今まであんまり深く考えたこともなかったのですが、
実は最近、
ある女性とパートナーシップを組みまして、
練習を真剣にし始めて色々見えてきたんですよ。
彼女が言うに、
前半の3歩に関しては(前進するとき)
「上から突っ込んでくる」だの
「左に回し過ぎ」だの・・
後半の3歩については(後退するとき)
特に、ナチュラルスピンターンが終わってからの
リバースターンが、どうも、
彼女のお気に召さないようで、

引っ張らないで!

うーん、
引っ張っているつもりなんてないんだけどなぁ。

それじゃ、ってワケでもないんだけれど、
僕の方にも言い分はありますよ。
後退するときは、もっとコウ、
男性を吸い込むように下がって欲しい。
(上手い人と踊るとそんな感じがするモンで。
女性が下がってくれない気がするから、
力んで突っ込みたくなるんだ)
勝手にクルンって左回りをしないで欲しい。
(左に回りすぎてしまうのは彼女のほうにも
原因があると思うんだけど)
前進してくるときも、
上手くいえないけれど、
“ひとかたまり”みたいになって
ドドッと前進してきて欲しくないんだ。
特に、スピンターン後の、
リバースターンでちゃんとコントロールして・・・

アレッ? 
コウ言っていて気がついたけど、
彼女に対する要望って、
裏を返せば、彼女から僕へのモノとほぼ一緒。
言い方、間違っちゃったら、
お互いに
「私が上手くできないのは、あんたのセイですから!」
ってもんじゃないですか。
そんなケンカになるようなことはやめて、
「相手に“要求”せずに、
できるだけ自分の問題として解決したほうが良い」
ってなモンでしょうけれど。
・・・一体どうしたらいいんでしょう!?
もっと

リバースターンを上手に踊りたい!!



さて、ジュンコ先生のレッスンだ。

「ワルツ初級の頃は、
ナチュラルターンとリバースターンに
それほど“違い”を感じなくてOK。
“ナチュラルターンは、
右回りでリバースターンは左回り”

ってことを何となく体感している、
・・・で十分なんだけれど、
中級~上級になるにつれて、全然違うモノ!
として見えてくるはずなのね。
実際、ソウだし、
気をつけるべきテクニックに関しても
それぞれに違いがあるのよ」



「難易度から言っても、
ナチュラルターンにはナチュラルターンの難しさが、
リバースターンにはリバースターン、
ソレ特有の難しさがあるわ。
ナチュラルターンとリバースターン、
どっちが難しく感じるか?は、
人によってサマザマだと思うけれど、
両者の難しさの違いは、
そのテクニックの違いとも言えるのね。
ソコをちゃんと押さえておいたほうが、
中級以降の上達は早いでしょうね」
そう言いながら、ジュンコ先生は白板にこう書いた。


ナチュラルターンと

リバースターンのテクニックの差は

どこからやってくるのか?



「分かる人、いるかしら?」



「右回りと左回りというような
単純なものではないんですよね」

と、紀子さんが言うと



「エエ、それ以前の“問題”からかな?」
ジュンコ先生は笑っている。



それ以前??? 
みんなは不思議そうな顔をしているが。



「あ、分かった」
真理が手を上げた。


二人の組んでいる

位置関係からくるものですか? 

お互いを右側にずれして立っているから・・・」



「その通りよ!」
と、ジュンコ先生。



みんなも、
ナントナクではあるが納得したようだ。



「初級の頃は、お互いにまっすぐ向かい合い、
あまり横へズレずに組むでしょう?
かろうじて、
右足が相手の両足に入ればいいわけだから。
そのときはまだ、ナチュラルターン、
リバースターンもそれほどの差は感じないはずなの。
ソレが、
ホールドにだんだん広がりを求めるようになると、
お互いの立ち位置がハッキリと
“右ズレ”の形を取ってくる。
そうなると、
両ターンのテクニックの違いが際立ってくるのね、
というより、使い分けたほうが良くなってくるわけ」


「例えば、ステップ的にも、
第1歩目、ナチュラルターン、リバースターンともに
“前進”だけど、
ナチュラルターンは相手の両脚の中に、シッカリと前進
リバースターンは相手の外に・・・よね。
またホールドも、男性から見たら
右側はシッカリ相手のボディを持っているし、
左側は手を握っているだけ

・・・このことも大いに関係があるわ」


「今回は上記
(ある男性のひとりごと)に出てきたような、
リバースターン中での問題点を主に取り上げるけれど、
ソレはもちろん、
ナチュラルターンの上達にもつながっている。
・・・という観点からみていくわね」



      続く 第206話へ



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