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エクササイズ&プラクティス集へ




さてさて、今回はさっそく
オープン・ザ・ドア・マジック
紹介から行きましょうかね。(第196話)

ワルツのサイドスイングの伸びがないナァ
インサイド・ナチュラル・ターンで脚を入れにくいナァ
って、結局は、
脚が左右に開きにくいナァってこと
だからって、
あぁそうか、じゃ、
股関節が硬いからユルメればいいんだ
体操選手みたいに開脚練習をしなきゃ・・・ではなくて、
その股関節よりももっと内側、
一見、左右に枝分かれしていないように見える部位から、
左右に開くようユルメていただきたいのです。
その部位ってどこかと言うと、

骨盤の中

骨盤内の詳しい説明は後回しにして、
その左右に分かれた部位をユルめるための、
5秒間マジックをやってみよう~!!


エクササイズ  

仙腸関節・ユルメの術

① 楽にまっすぐに立って、
尾てい骨より少し上に片手または両手の甲を軽く押し当てる

② 右足、ついで、左足を、横に振り上げる

コレを左右2回ずつするんだ。
足はそれほど高く上げる必要はナシ。
ただし、
手を押し当てた部位は、
足を上げても傾かないでまっすぐにしておく

コレが最大のポイントだ。

詳しく説明しよう。
今、手を当てている手のひらくらいの大きさの部分が

仙骨(せんこつ)

この仙骨の左右にあり、
ゾウさんの耳のように張っているのが
腸骨(ちょうこつ)
で、仙骨と腸骨の境目にあるのが

仙腸関節

この関節がマジックのキーマンだ。

骨盤内はこの関節部分がスムーズに開閉することによって、
仙骨を中心にすえたままで、 
左右に使い分けできるような仕組みになっているんだ。

例えば、右足を上げたときのプロセスを追ってみると、
骨盤内では、右仙腸関節がユルんで、右腸骨が持ち上がり、
腸骨にくっついている股関節が持ち上がり、
結果、右大腿骨が上がり、
右足が持ち上がったという次第。(ハァ、長ぁ~)

仙腸関節が機能していると
左右どちらの足を上げても、
仙骨は中心位置から狂わなくなるため、バランスが良い。
だから、大きく足を開いても大丈夫なんだ。

上記のエクササイズをやるときも
仙骨を押さえ、腸骨だけを上げるイメージでやれば、
楽に足を上げることができるだろうし、
コレを左右2回ずつするだけで、
アラホント!
足を左右に開くのが随分スムーズになっている!!
ッテことに気がつくはず。
マジック、成功だ。


さて、ジュンコ先生のレクチャーに戻ろう。



「骨盤ってひとかたまりのものではないの。
“仙腸関節”という存在があることを知って、
ソレを日頃使い慣れている、
※ヒジやヒザの関節くらい
使いこなせるようになってきたら、
骨盤内から左右に分かれている感覚が出てくるわ。
そうなって初めて、
“アノこと”が活きてくるのよ・・・」

ジュンコ先生は、そういって白板にこう書いた。


大腰(だいよう)筋



みんなは、アァ、という表情だ。



「“みぞおちから足”で
もうおなじみのインナーマッスルね。
背骨と大腿骨(だいたいこつ)を結んでいる、
大腿骨をみぞおちの部分から引っ張りあげてくれている、
左右の足はここから始まっている・・
究極のダンサー筋肉として
何度も登場してもらっているんだけれど、
(第236299100141話参照)
骨盤内が左右に分かれていない、つまり
仙腸関節がさび付いた状態だと、本領発揮できないの。
“みぞおちから足”と思って練習を積んでいるのに、
いまいち、動きが上手くいかないって人は、
骨盤内にアプローチしてみて欲しいのよ。
では、次回、モウ少し詳しくみていくわね。
中でも特に大切な“仙骨”についてね・・・」

※仙骨と腸骨との間は完全な“関節”ではなく、
「滑面関節」といって面と面が擦れあう様に接続している。
接続部分のすべりよさが骨盤のしなやかさを決定する上で重要。

 


      続く 第198話へ



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