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ジュンコ先生のスウェイのレクチャーが続いている。
(第180話参照)


「スウェイとは何か? 
何のために必要か?に関しては諸説あり、
そのどれもにも一理あるとして、
ココではこんな見方はどうかしら?
簡単に言えば、スウェイとは、

カラダ全体の左右の傾き

もっと言えば、
足元から頭の先までが、
ひとつにつながったカーブを描くもの


そして、スウェイには2つのレベルがあると見ているの。
自然発生的なレベルと、人為的なレベル
それぞれ第1レベルと第2レベルと呼ぶことにするわ。
第1レベルは初心者から中級者に移る頃のレベルで、
第2レベルは上級者ね。


スウェイの第1レベル=自然発生的なレベル

スイング動作の結果、自然に発生する

カラダの持つ高度な“防衛反応”

それがそのまま“人体の造形美”となる、

カラダ全体の“しなり”


また、回転動作との関連なんだけど
カラダが直線運動しているとき、
左右どちらかに傾くことによって、
回転をスムーズにする作用はある。
でも、ただ単にその場でクルッと回る、
いわゆる“スピン”のような回転には、
特にスウェイは必要がない。
だから、ダンスの中でのスウェイ・テクニックは、
回転動作というより

スイング動作と関連が深い

と見たほうが良いわね」



「だから、回転のないワルツの
クローズド・チェンジにもかかるのか・・・」

と質問者である森田さんは、
なんとなく飲み込めたが(第180話)
他のみんなはポカンとした感じで聞いている。



特に・・・防衛反応って? 
意味がわからないといった雰囲気だが。



「例えばワルツを例にとって、
初心者の頃のように、
スイングがかからず歩いているだけの時には、
スウェイはかからないし、
もちろんかける必要もないわ。
カラダの傾きを無理に付けたら、
おかしなことになってしまう。
でも、少し大きく動けるようになってくると、
スウェイらしいものが、
自然とかかるようになってくるの・・・
ナゼってさっきもいったように

“防衛本能”だから

・・・どういうことか説明するわね」


「イングリッシュ・スタイル・ワルツの
ナチュラルターンを例にとって検証しましょう。 
全員シャドウでナチュラルターンをするわよ。
で、2~3歩目の横に行く、
サイド・スイングがかかるトコロを思い切りスイングしてみて。
ただし、イイ?

スウェイはわざとかけない

でやってみて欲しいの。
さぁ、どうなるかしら?」



男性も女性も思い切り
サイド・スイングをしてみるが・・・



「オオッと、止まらないなぁ」



「足をクローズさせたところから
カラダが飛び出てしまいます」


みんな口々に言っている。



「そう、大きく動こうとしたとき、
ノー・スウェイ状態(スウェイをかけない状態)だと、
サイドスイングの最終で
“オット危ない”ってなっちゃうことがわかったわね?
3歩目で “足のクローズ”をした足の上を、
横へのエネルギーが通り過ぎようとする・・・
足を力ませてブレーキをかけないと
そのエネルギーと一緒に
カラダが横へ持っていかれそうになるわね。
ノースウェイでさえそうなのに、
もし、逆スウェイをしたら?
・・・結果はもう、想像が付くわね?(笑)
じゃぁ今度は、スウェイをかけてもOKよ。
どう?」



「これだと大丈夫です。
カラダのしなりを利用して止まることができます」

坂田さんが答えた。



みんなも納得しているようだ。



「今やってもらったようなスウェイは、いわば安全、
カラダにも優しい自然発生的アクションってコトね。
つまり、
男性が右、女性は左に傾くことで横へのエネルギーに

新たな方向性を与え

衝撃を緩和している
のよ」


「大切なのは、ムーブメントの大きさに適した、
スウェイの量・感覚を発見すること。
でも、これは力まずスイングをすると、
ある程度はカラダが教えてくれるものなの。
日頃、サイドスイングのとき、さっきのような
“オット危ない”状態になっていないってことは、
無意識的にスウェイがかかってきているのね。
その無意識的操作を意識的に取り上げてヤルのが、
ある意味、ダンステクニック
なんだけれども、 
頭で考えすぎて、
『次は右スウェイ、左スウェイ・・』とやっちゃうと
ムーブメントの大きさ、
使っているエネルギー量に合わない
スウェイをやってしまいがちね。
こうなると『サイドが折れている』になっちゃう。
つまり、
自然発生的なスウェイというテクニックを意識的に取り上げ、
モノにしていくには、中途半端じゃダメなの。
かえって、意味のナイおかしなスウェイで終わっちゃう。
こうなったら、やらないほうがマシ
・・・なぁんてことになるのよね。
ただし、次の第2レベル
=人為的レベルのスウェイの勉強にコマを進めた人は、
スウェーの本来の目指すところ、
合理的なカラダの使い方からできる

“人体の造形美の演出”

の域に到達することができるのよ。


さてここからが上級者レベルのスウェイ。
これは、
自然発生的にかかったものに
人為的なアクションをプラス
して、作っていくわよ。


スウェイの第2段階=人為的レベル

インナーマッスルの連動で、

“3次元的な広がり”を生み、

カップルとしての

“空間的な美しさ・力強さの表現”

としての演出

左右の傾きに前後の厚みを加えることで、

より立体的な傾きになるわ。


でもただし、足で立てる範囲で踊っている段階では、
このスウェイはいらないの。
カラダが安全だと感じているから、
スウェイはかかりにくいから。
もっともっと

“立てない領域”に達することで、

また、達したいから、作っていくものでもあるのよ。

このことを、
プラクティス・ウインナ・ワルツを使って検証しながら、
その“立てない領域”体験をするための
インナーマッスルも紹介するわね。
このインナーマッスルは、
アノ究極のダンサーマッスルと同じく
下半身にある超重要なもの。
絶対に知っておいて欲しいわ。



      続く 第182話へ



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