2007.07.21 (第179話) “チョット中休み エッセイ vol.3” ワルツ・レクチャー
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チョット中休み エッセイvol.3
ワルツ・レクチャー
フォールアウェイ・リバース・アンド・スリップ・ピボット
パーティの報告をもう少しだけ取り上げます。
なぜって、いつもパーティの途中で、
約1時間のレクチャーをするんだけど、
今回のテーマが“ワルツのスウェイ”
これまた、シリーズ「社交ダンスの華“ワルツ”」と
リンクしているからなんですね。
んじゃ早速、レクチャーのお話を・・・。
参加者は、常連の生徒さんプラス、
若干そのお友達関係。
事前にこちらでカップルを決めておき、
レクチャーのテーマに沿って作られた
アマルガメーションをそのカップルで練習、
レクチャーを受けてから、また練習、
で、最後は1カップルないし、
2カップルずつでミニ・デモンストレーションをして終了
・・・というのが大体いつもの流れだ。
使用したフィガ-は
クローズド・チェンジ、
ナチュラルターンやリバースターンといった
超ベーシックなものに、
ウイングやホイスク・・といったおなじみさんをプラス
そして、
“結構みんな使うけど、案外難しくてうまくできない”
で有名なあのフィガー
フォールアウェイ・リバース・
アンド・スリップ・ピボット
を入れたんですねぇ。
ただしこのステップは、
ノー・スウェイ(=スウェイはかからない)なんで、
レクチャーでも
サァーッとステップを説明するにとどまったんだ。
で、スウェイに関してのレクチャー内容は、
次回よりシリーズの中で取り上げることにしまして、
この
リバース系の代表格フィガーを
踊る際のポイント
をパーティに当日できなかった分、
これからブログ・レクチャーいたしマース。
ポイントをまとめてみよう。
その1
このフィガ―は、大きなスウィングを振り回しつつ
距離を稼ぐステップではない
何しろ聞くところによれば、このフィガ―、
ちょっとしたから偶然から誕生したものなのだとか。
昔、ある英国人がホイスクをLOD上に踊ってしまった
アラインメントのミスをなんとか取り繕うとした結果、
『アララ、こんなんデキチャッタ』
ってもんらしいんだな。
言わば“失敗”から生まれたこのフィガーであるが、
実際はホイスクにおけるバランスにしても、
フォールアウェイ・ポジションからの
スリップ・ピボットにしても、
チョックラ繊細な意識を持って
取り組まれたほうがいいようで。
で、どんな意識か?といいますと、
特に男性諸君、
もっと女性が
何をしているかを知るべき
ということ!
自分の1歩1歩のアクションと
女性の1歩1歩のアクションとの関わりを
把握しつつ踊ることができるようになれば、
ブンブンふり回したり、
ダダダッと駆け抜けるイメージは払拭できるだろうね。
そうなるためにも以前ご紹介した
“画期的練習法”どうぞお試しあれ(第145話)
女性のバランスを上手く崩すことで、
3歩目フォールアウェイ・ポジションに導き(第136話)
次4歩目で無事にクローズドポジションに戻れるように、
女性の左足小さく前進を
吸い込むようにバックする
4歩目のスリップ・ピボット…
かなり丁寧なバランスを要するもの
ということが分かってくるはず。
ただし、女性とのかかわり方がある程度意識でき、
それらの一連の女性の背中の動きをサポートできる
“右手ホールド”(第127話)が手に入れば、
この一見難解な
フォールアウェイ・リバース・
アンド・スリップ・ピボットが、ようやく“見えて”くるだろう。
そうなりゃ、シメタもの。
初心者の女性がお相手でも、そのバランスを上手く崩し、
ウエイトを受け止めながら、導くことができるようになるよ。
その2
このフィガ―は、中央斜めの方向に踊り始めて、
LODの方向へ進んでいくもの
“中央斜めをつき切っていく”
“2歩目は女性のむこうに動く”などという
アヤフヤなものではなく、
特に男性がきっちりとした
方向意識を持ったほうが断然やりやすい。
第1歩目 左足、中央斜めに前進し
第2歩目 右足、横へLODの方向へ動く
(壁斜めに背面・1~2歩目で90度回転)
第3歩目 左足後退でLODに背面になる
カラダの回転は少なく・・・だが、
ヨレナイで比較的まっすぐに立つことを目指す
第4歩目 右足中央へ後退(スリップ・ピボット)
つま先を少し内に向けて後退するのがポイントだ。
3~4歩目で90度回転
回転継続して
4歩目の足の上で1/8(45度)回転して壁斜めに面する
または、
4歩目の足の上で1/4(90度)回転してLODに面する
無理せずに、
“1/8(45度)回転して壁斜めに面する”
からやってみよう。
今回のレクチャーではその後、ホイスクに続けた。
その3
男性の2歩目のフットワークはT(トウ)で
2歩目をTH(トウヒール)で踊る男性が多いが、
テキストどおりT(トウ)がおすすめだ。
歩幅に制限がくるけれど、
この方が女性のほうに突っ込んでいかない、
ゆえ、女性の3歩目のスパイラル動作が楽に。
すこしヒザにゆとりを持たせて・・・がポイントだ。
その4
女性はイメージを持ちながら、シャドウできるように
当然ながら、女性の役割も大きい。
ゆっくりバランスを確かめながら、
一人ででも踊れるように練習してみよう。
まずは第1歩目、右足の後退。
左回転をカラダの中で起こしながら
シッカリ後退できるように!
ここで男性の動きを止めてしまっては、NGだ。
かといって、
ただガガガっと後退していくというわけではなく、
男性を正しい方向に呼び込んであげるような
“さぁ、こちらへどうぞ!”という
優しさプラス積極的な気持ちを持ってステップすれば、
男性はハッピーなスタートを切れるだろう。
ということで、1歩目の
ノー・フット・ライズ(NFR)のテクニック習得が
必要になってくるんだね。
ノー・フット・ライズとは、早い話、
かかとは地面についたままのボディライズのようなもの。
カラダの中のインナーマッスルによる
引き上げプラスカラダの中の吸収って感じかな?
要するに、
右足が地面にタッチしてからも
動きをやめずに
カラダの中は下がり続ける
・・・がポイントだ。
また、
中央斜めに背面したところから、
3歩目T(トウ)で左へ5/8回転し、中央に面する
4歩目で、スリップ・ピボットをしながら、
さらに回転継続し、1/8(壁斜めに背面)
または1/4(LODに背面)まで
コレ、すべて
一人でバランスよくできるようになること…
ちょっと難しいがぜひトライを。
ソレができて始めて、
男性の動きが余裕を持って感じられるようになってくるよ。
なお、タイミングは 「12&3」がお勧めかな。
オォッと、パーティ報告のエッセイと言いながら、
しっかりいつものレッスンになってしまいました。
パーティのレクチャーのとき見かけた
面白エピソードなどに関しては、
またオイオイ紹介するといたしましょう。
・・・で一応コレにて 完
続く 第180話へ
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フォールアウェイ・リバース・アンド・スリップ・ピボット
パーティの報告をもう少しだけ取り上げます。
なぜって、いつもパーティの途中で、
約1時間のレクチャーをするんだけど、
今回のテーマが“ワルツのスウェイ”
これまた、シリーズ「社交ダンスの華“ワルツ”」と
リンクしているからなんですね。
んじゃ早速、レクチャーのお話を・・・。
参加者は、常連の生徒さんプラス、
若干そのお友達関係。
事前にこちらでカップルを決めておき、
レクチャーのテーマに沿って作られた
アマルガメーションをそのカップルで練習、
レクチャーを受けてから、また練習、
で、最後は1カップルないし、
2カップルずつでミニ・デモンストレーションをして終了
・・・というのが大体いつもの流れだ。
使用したフィガ-は
クローズド・チェンジ、
ナチュラルターンやリバースターンといった
超ベーシックなものに、
ウイングやホイスク・・といったおなじみさんをプラス
そして、
“結構みんな使うけど、案外難しくてうまくできない”
で有名なあのフィガー
フォールアウェイ・リバース・
アンド・スリップ・ピボット
を入れたんですねぇ。
ただしこのステップは、
ノー・スウェイ(=スウェイはかからない)なんで、
レクチャーでも
サァーッとステップを説明するにとどまったんだ。
で、スウェイに関してのレクチャー内容は、
次回よりシリーズの中で取り上げることにしまして、
この
リバース系の代表格フィガーを
踊る際のポイント
をパーティに当日できなかった分、
これからブログ・レクチャーいたしマース。
ポイントをまとめてみよう。
その1
このフィガ―は、大きなスウィングを振り回しつつ
距離を稼ぐステップではない
何しろ聞くところによれば、このフィガ―、
ちょっとしたから偶然から誕生したものなのだとか。
昔、ある英国人がホイスクをLOD上に踊ってしまった
アラインメントのミスをなんとか取り繕うとした結果、
『アララ、こんなんデキチャッタ』
ってもんらしいんだな。
言わば“失敗”から生まれたこのフィガーであるが、
実際はホイスクにおけるバランスにしても、
フォールアウェイ・ポジションからの
スリップ・ピボットにしても、
チョックラ繊細な意識を持って
取り組まれたほうがいいようで。
で、どんな意識か?といいますと、
特に男性諸君、
もっと女性が
何をしているかを知るべき
ということ!
自分の1歩1歩のアクションと
女性の1歩1歩のアクションとの関わりを
把握しつつ踊ることができるようになれば、
ブンブンふり回したり、
ダダダッと駆け抜けるイメージは払拭できるだろうね。
そうなるためにも以前ご紹介した
“画期的練習法”どうぞお試しあれ(第145話)
女性のバランスを上手く崩すことで、
3歩目フォールアウェイ・ポジションに導き(第136話)
次4歩目で無事にクローズドポジションに戻れるように、
女性の左足小さく前進を
吸い込むようにバックする
4歩目のスリップ・ピボット…
かなり丁寧なバランスを要するもの
ということが分かってくるはず。
ただし、女性とのかかわり方がある程度意識でき、
それらの一連の女性の背中の動きをサポートできる
“右手ホールド”(第127話)が手に入れば、
この一見難解な
フォールアウェイ・リバース・
アンド・スリップ・ピボットが、ようやく“見えて”くるだろう。
そうなりゃ、シメタもの。
初心者の女性がお相手でも、そのバランスを上手く崩し、
ウエイトを受け止めながら、導くことができるようになるよ。
その2
このフィガ―は、中央斜めの方向に踊り始めて、
LODの方向へ進んでいくもの
“中央斜めをつき切っていく”
“2歩目は女性のむこうに動く”などという
アヤフヤなものではなく、
特に男性がきっちりとした
方向意識を持ったほうが断然やりやすい。
第1歩目 左足、中央斜めに前進し
第2歩目 右足、横へLODの方向へ動く
(壁斜めに背面・1~2歩目で90度回転)
第3歩目 左足後退でLODに背面になる
カラダの回転は少なく・・・だが、
ヨレナイで比較的まっすぐに立つことを目指す
第4歩目 右足中央へ後退(スリップ・ピボット)
つま先を少し内に向けて後退するのがポイントだ。
3~4歩目で90度回転
回転継続して
4歩目の足の上で1/8(45度)回転して壁斜めに面する
または、
4歩目の足の上で1/4(90度)回転してLODに面する
無理せずに、
“1/8(45度)回転して壁斜めに面する”
からやってみよう。
今回のレクチャーではその後、ホイスクに続けた。
その3
男性の2歩目のフットワークはT(トウ)で
2歩目をTH(トウヒール)で踊る男性が多いが、
テキストどおりT(トウ)がおすすめだ。
歩幅に制限がくるけれど、
この方が女性のほうに突っ込んでいかない、
ゆえ、女性の3歩目のスパイラル動作が楽に。
すこしヒザにゆとりを持たせて・・・がポイントだ。
その4
女性はイメージを持ちながら、シャドウできるように
当然ながら、女性の役割も大きい。
ゆっくりバランスを確かめながら、
一人ででも踊れるように練習してみよう。
まずは第1歩目、右足の後退。
左回転をカラダの中で起こしながら
シッカリ後退できるように!
ここで男性の動きを止めてしまっては、NGだ。
かといって、
ただガガガっと後退していくというわけではなく、
男性を正しい方向に呼び込んであげるような
“さぁ、こちらへどうぞ!”という
優しさプラス積極的な気持ちを持ってステップすれば、
男性はハッピーなスタートを切れるだろう。
ということで、1歩目の
ノー・フット・ライズ(NFR)のテクニック習得が
必要になってくるんだね。
ノー・フット・ライズとは、早い話、
かかとは地面についたままのボディライズのようなもの。
カラダの中のインナーマッスルによる
引き上げプラスカラダの中の吸収って感じかな?
要するに、
右足が地面にタッチしてからも
動きをやめずに
カラダの中は下がり続ける
・・・がポイントだ。
また、
中央斜めに背面したところから、
3歩目T(トウ)で左へ5/8回転し、中央に面する
4歩目で、スリップ・ピボットをしながら、
さらに回転継続し、1/8(壁斜めに背面)
または1/4(LODに背面)まで
コレ、すべて
一人でバランスよくできるようになること…
ちょっと難しいがぜひトライを。
ソレができて始めて、
男性の動きが余裕を持って感じられるようになってくるよ。
なお、タイミングは 「12&3」がお勧めかな。
オォッと、パーティ報告のエッセイと言いながら、
しっかりいつものレッスンになってしまいました。
パーティのレクチャーのとき見かけた
面白エピソードなどに関しては、
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