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巻頭コラム
「ダンス姿勢」について考える
NO.3
肩甲骨を支えるインナーマッスルたち
~前編~
チョット前の話ですが・・・
某スポーツ用品メーカーが、
肩甲骨の動きをサポートするアンダーウェアを発売し、
結構人気なんだそう。
まぁ、いわゆる“姿勢矯正下着”ですわな。
で、うたい文句が、
「着用するだけで美しい姿勢に」
フンフンそそる文句じゃ。
こういう会社ってすごく研究しているのよねぇ、
人体ってモノを。
だから新製品なんかが出たときには、
必ずチェック入れるんだ、職業ガラ。
すごく興味あるんだもん。
社交ダンス界が、なぁんかニッチ(すきま)的
マニアックなものになってしまい、
日進月歩の他のスポーツ界から取り残されてはイヤじゃ!
って気持ちもありまして・・・。
で、うたい文句でいう
“美しい姿勢”たるやドンナンか?
ということを探りながら、
このアンダーウェアが、
そうなるために何をしてくれるモノなのかを
少々分析いたしますと・・・
ヤッパ出ました!インナーマッスル!
しかも、
「このアンダーウェアは、肩のインナーマッスルと
アウターマッスルのバランスアップをサポート」
ソウソウ、インナーマッスルだけではダメなのよね。
バランスが大切。
「肩甲骨の本来の機能を、
発揮しやすい適正な位置にセットする」
ホゥ、どこが“適正位置”なんじゃ?
「肩甲骨を脊柱方向に引き寄せ、
肩甲骨の浮き上がりを押さえる」
フーン、肩甲骨の浮き上がりを押さえる・・・か。
肩甲骨は本来、肋骨の上に置かれているだけだから、
ある意味“浮いている”とも言えるんだけど、
浮きあがっちゃぁダメなんすよね。
肩甲骨は「重力方向にストン」(第166話)が良いわけで、
浮き上がってくるのは、
肩の周りの筋肉が緊張しているから・・・なんだよな。
「着用するだけで、
負担がかかりがちな肩の筋肉の緊張をほぐし、
リラックスさせる効果があり、
スポーツシーンでは、
パフォーマンスの向上が期待できます。
また、パソコンや家事などによる肩こりや
姿勢のくずれに悩む女性にも適した商品・・・」
エエヤン、エエヤン!
ダンス・パフォーマンスもグッと向上、間違いない!
で次に、財布の中身を確かめ、
アンダーウェアを購入・・・の前に、チョット待って。
このウェアがしてくれることを
“自前のボディ”でできなのか!?
を考えるわけなんですわ。
(わぁ、コレって、営業妨害!?
某メーカーさん、ごめんなさい!)
さてさて、
人の腕って、意外と重いって知ってます?
4~7キロ、成人男子の平均値で約7キロも。
コレ、2リッターのペットボトル3本と半分・・・
って、結構なモンでしょ?
生まれたときからくっついているんで、
胴体と一体化してしまって曖昧になっちゃっているけれど、
万有引力の影響下に生きている私たちにとって、
腕単体での重みは常にかかってきているのは事実。
しかも、ソレがブラブラしているわけだから、
常に不安定ときている。
しっかと支える肩・肩甲骨は、
リラックスできない状態に置かれ、
リキんでコッちゃうのも、
ある意味しょうがないものなのかもしれないよね。
でも、さすがに人体はうまくできている。
過酷な状況を乗り切り、
アームとしてのさまざまな表現を可能にするために、
4つのインナーマッスルが、
ちゃーんと存在してくれているんですよ。
チト名前は難しいけど、
この際ですから、お見知りおきを・・・。
まずは、肩甲骨を引っぺがした裏ッかわについている、
肩甲下筋(けんこうかきん)
と、後ろ側についている
棘上筋(きょくじょうきん)
棘下筋(きょくかきん)
小円筋(しょうえんきん)
いっつも思うんだけど、
人体パーツの名称って難しいよね。
なんて読むの?ッてなヤツが多すぎる。
だからということもあって、
自分のカラダのことなのにどうも疎遠になっちゃう。
この4つのインナーマッスルも、
“ダンス姿勢”のためには、
ものすごく縁の下の力持ち的存在ナンだけど、
「初めて聞いた名前やわ」って人も多いだろうね。
さぁ、どんな働きをしてくれるかって?
実はこの4つの筋肉の総称を
ローテーター・カフって言うんですわ。
ローテーターとは、ローテーション・・・回旋という意味。
カフは、カフス・ボタンのカフ(袖口)・・・包み込むという意味。
ということで・・・
さぁ、
“小さな巨人的ダンサー筋肉”
の役割、
チョット考えてみてください!
後編へ
続く 第168話へ
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肩甲骨の動きをサポートするアンダーウェアを発売し、
結構人気なんだそう。
まぁ、いわゆる“姿勢矯正下着”ですわな。
で、うたい文句が、
「着用するだけで美しい姿勢に」
フンフンそそる文句じゃ。
こういう会社ってすごく研究しているのよねぇ、
人体ってモノを。
だから新製品なんかが出たときには、
必ずチェック入れるんだ、職業ガラ。
すごく興味あるんだもん。
社交ダンス界が、なぁんかニッチ(すきま)的
マニアックなものになってしまい、
日進月歩の他のスポーツ界から取り残されてはイヤじゃ!
って気持ちもありまして・・・。
で、うたい文句でいう
“美しい姿勢”たるやドンナンか?
ということを探りながら、
このアンダーウェアが、
そうなるために何をしてくれるモノなのかを
少々分析いたしますと・・・
ヤッパ出ました!インナーマッスル!
しかも、
「このアンダーウェアは、肩のインナーマッスルと
アウターマッスルのバランスアップをサポート」
ソウソウ、インナーマッスルだけではダメなのよね。
バランスが大切。
「肩甲骨の本来の機能を、
発揮しやすい適正な位置にセットする」
ホゥ、どこが“適正位置”なんじゃ?
「肩甲骨を脊柱方向に引き寄せ、
肩甲骨の浮き上がりを押さえる」
フーン、肩甲骨の浮き上がりを押さえる・・・か。
肩甲骨は本来、肋骨の上に置かれているだけだから、
ある意味“浮いている”とも言えるんだけど、
浮きあがっちゃぁダメなんすよね。
肩甲骨は「重力方向にストン」(第166話)が良いわけで、
浮き上がってくるのは、
肩の周りの筋肉が緊張しているから・・・なんだよな。
「着用するだけで、
負担がかかりがちな肩の筋肉の緊張をほぐし、
リラックスさせる効果があり、
スポーツシーンでは、
パフォーマンスの向上が期待できます。
また、パソコンや家事などによる肩こりや
姿勢のくずれに悩む女性にも適した商品・・・」
エエヤン、エエヤン!
ダンス・パフォーマンスもグッと向上、間違いない!
で次に、財布の中身を確かめ、
アンダーウェアを購入・・・の前に、チョット待って。
このウェアがしてくれることを
“自前のボディ”でできなのか!?
を考えるわけなんですわ。
(わぁ、コレって、営業妨害!?
某メーカーさん、ごめんなさい!)
さてさて、
人の腕って、意外と重いって知ってます?
4~7キロ、成人男子の平均値で約7キロも。
コレ、2リッターのペットボトル3本と半分・・・
って、結構なモンでしょ?
生まれたときからくっついているんで、
胴体と一体化してしまって曖昧になっちゃっているけれど、
万有引力の影響下に生きている私たちにとって、
腕単体での重みは常にかかってきているのは事実。
しかも、ソレがブラブラしているわけだから、
常に不安定ときている。
しっかと支える肩・肩甲骨は、
リラックスできない状態に置かれ、
リキんでコッちゃうのも、
ある意味しょうがないものなのかもしれないよね。
でも、さすがに人体はうまくできている。
過酷な状況を乗り切り、
アームとしてのさまざまな表現を可能にするために、
4つのインナーマッスルが、
ちゃーんと存在してくれているんですよ。
チト名前は難しいけど、
この際ですから、お見知りおきを・・・。
まずは、肩甲骨を引っぺがした裏ッかわについている、
肩甲下筋(けんこうかきん)
と、後ろ側についている
棘上筋(きょくじょうきん)
棘下筋(きょくかきん)
小円筋(しょうえんきん)
いっつも思うんだけど、
人体パーツの名称って難しいよね。
なんて読むの?ッてなヤツが多すぎる。
だからということもあって、
自分のカラダのことなのにどうも疎遠になっちゃう。
この4つのインナーマッスルも、
“ダンス姿勢”のためには、
ものすごく縁の下の力持ち的存在ナンだけど、
「初めて聞いた名前やわ」って人も多いだろうね。
さぁ、どんな働きをしてくれるかって?
実はこの4つの筋肉の総称を
ローテーター・カフって言うんですわ。
ローテーターとは、ローテーション・・・回旋という意味。
カフは、カフス・ボタンのカフ(袖口)・・・包み込むという意味。
ということで・・・
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