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エクササイズ&プラクティス集へ
アバラの骨(=肋骨)
ってどこからどこまでを言うかワカル?
カラダの前面だけがアバラじゃないんだよね。
背骨から臓器を取り囲むようにグルッと
胸まで回りこんでいる、
鳥かご状態みたいなものぜーんぶを
アバラ骨っていうんだよ。
肩甲骨は、
ソノ鳥かごの上にカパッと乗っかっているってことは、
何度か紹介したよね。
そして、両者は癒着(ゆちゃく)することなく
まぁるい、鳥かごの上を
肩甲骨はなめらかにナデルように
スライドする・・・というのが理想であり本来のアリ方。
直接つながっていないワリには、
鳥かごから肩甲骨をはずそうとしても外れないわけは、
鎖骨と肩甲骨がくっついていて、
その鎖骨がのどの下にある胸鎖関節で
アバラの骨に引っ付いているから、だったね。(第163話)
さぁてココからが、
ダンサー諸君は必読!ナンだけれど
腕、手の動きは、
アバラの骨に大いなる関連を持っている!!
言いかえれば、
アバラ骨の動きを豊かにすることで、
表現力のある自由な
アーム・アクション&ホールドが
可能になる!!
なぜって、
腕の骨である上腕骨は肩甲骨にくっついているから。
腕は、
肩甲骨ともに、
鎖骨ともに、
そして、
アバラの骨とともに動くってこと
・・・このブログを読んでいるみんなは、
もう、知っているよね、ご存知だよね?
アーム・アクション&ホールドの
“成長段階”をみてみると、
手・腕だけを動かす人を
“ダンスを知らない一般の人”とすれば、
肩甲骨から動かすことができる人
→Cクラス
胸鎖関節・肩甲骨の連動ができる人
→Bクラス
アバラの骨・インナーマッスルと連動できる人
→Aクラス
ってことになるかナァ。
ねぇみんな、せっかくだからAクラス、目指さない!?
「アバラの骨って、
みんなの想像以上に自由に動くように
元々から“設計”されているのよ」
ジュンコ先生はそう言いながら、
白板に簡単なアバラの骨のイラストを書き始めた。
「まず、前面と背面に、
縦方向に、ドンドンと2本の骨があるわ。
前面部の胸の真ん中、
ちょうどネクタイをつるすところにあるのが
胸骨(きょうこつ)
背面部はおなじみ背骨ね。
つまり胸椎(きょうつい)
それらにつながって、
左右に12本ずつのアバラの骨が
横方向にある。
・・・と言うのが、
鳥かごの簡単な“つくり”ね。
ちなみにこの鳥かごは
胸郭(きょうかく)が正式名。
ダンスでは良くRib Cage(リブ・ケイジ)って言うけれど、
Ribはあばら骨、Cageは鳥かごのコト・・・そのまんまね」
「この鳥かごは、膨らませたり、
しぼませたり、変形させたりが可能。
なぜって、
12本のアバラの骨の間は蛇腹みたいに伸縮自在で、
それぞれに“開いたり閉じたり”できるからなのね」
「以前にアバラの骨の間を“呼吸”で開いたり、
閉じたりできることを習いましたよね」(第64話)
トシ子さんが言った。
「ソウね。
鳥かごの中には肺が納まっているから、
呼吸することでも動くわ。
そして今回のテーマは、手・腕との連動。
実際、意識はしていなくても、
腕とアバラは関連して動いているものなのよ。
前に紹介した、アーム・シェイプ・エクササイズ(第156話)
のときも、アバラ骨はすごく動いていたはずね。
ただし小手先の作業では、肩甲骨が動かない、
で、肩甲骨が動かないとアバラの骨も動かない。
ソレよりも問題なのは、
腕と一緒にアバラの骨が動くように
カラダが作られているという認識がナイと、
実際、手を動かしても
アバラ骨はあんまり動かなかったりする
・・・コレが残念!
カラダは認識で動いていることが多いからね。
身体操作には、
イメージと正しい知識が必要よ!(第162話)
大切なことは、イメージすること
・・・コレが想像以上のパワーを生むものなの。
今の場合も、
「腕はアバラの骨とつながっているから、一緒に動く」
という認識を元に、
実際に、
一緒に動かそうとしっかりイメージ
して欲しいのよ」
そう言うと、ジュンコ先生はこんな指示を出した。
「自分の腕をイロイロに動かしてみる。
上へ上げたり、横に広げたり、回したり・・
そうしながら空いたほうの手で、
脇の下辺りや、肩甲骨の辺りのアバラの骨に触れてみる。
イメージしたときと、していないときの動きの差を点検」
「アバラの骨から動かそうとすれば、
本当にすごく動くものですね」
紀子さんだ。
「イメージしていないときとの差が
想像以上なんで、ビックリです」
と、カナちゃん。
「私のアバラの骨でも結構動くんで、驚きですわ。
もうカラダが硬くて無理かなという感じがしたんですが・・」
68歳のベテラン平田さんもうれしそうだ。
「平田さん、
とってもダイナミックな
アーム・アクションができているじゃない!?
そうなの、この
“骨の動きをイメージして動かす”
ということは、
『私はカラダが硬くって』という人ほどおススメなのよ。
筋肉を意識してカラダを動かすことのほうが
わかりやすいんだけれど、
実際、筋肉は数が多くて繊細なものだから、
ちょっとした緊張や緩和で、
動きに狂いか出てくる。
それに長年のクセもしみこんでいるからね。
ソウ、筋肉にはクセがついているものだけれど、
骨にはナイ。
ボーン・レベル(骨の段階)にまでいけば、
世界人類の共通に出会えることができるわ(笑)
仕組みがシンプルになるのよね。
骨は筋肉よりもいい意味でより機械的な反応をしてくれるから、
正しいイメージができれば、
より正確な運動ができるようになるのよ」
「もっと大きく腕を動かしながら、
アバラ骨との連動をイメージしてみて。
骨と骨との間をグチャッとつぶしたり、
変形させたりしてごらん
・・・多彩な腕の動きができるでしょ?
さて、この
“アバラ骨崩し”実は、
スタンダードのホールドにも
意識的に使って欲しいのよ」
え?
スタンダードのホールドにも??
みんなはイメージがわかないようだ。
だって、アバラの骨を崩したりしたら、
姿勢がグチャグチャのなるんじゃないの??
ジュンコ先生は、
みんなの心中を察したように笑いながら
「大丈夫よ!コレができるようになれば、
スペシャルなダンスが可能になるわ
・・・そう、
特にピクチャー・ポーズでね」
続く 第165話へ
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アバラの骨(=肋骨)
ってどこからどこまでを言うかワカル?
カラダの前面だけがアバラじゃないんだよね。
背骨から臓器を取り囲むようにグルッと
胸まで回りこんでいる、
鳥かご状態みたいなものぜーんぶを
アバラ骨っていうんだよ。
肩甲骨は、
ソノ鳥かごの上にカパッと乗っかっているってことは、
何度か紹介したよね。
そして、両者は癒着(ゆちゃく)することなく
まぁるい、鳥かごの上を
肩甲骨はなめらかにナデルように
スライドする・・・というのが理想であり本来のアリ方。
直接つながっていないワリには、
鳥かごから肩甲骨をはずそうとしても外れないわけは、
鎖骨と肩甲骨がくっついていて、
その鎖骨がのどの下にある胸鎖関節で
アバラの骨に引っ付いているから、だったね。(第163話)
さぁてココからが、
ダンサー諸君は必読!ナンだけれど
腕、手の動きは、
アバラの骨に大いなる関連を持っている!!
言いかえれば、
アバラ骨の動きを豊かにすることで、
表現力のある自由な
アーム・アクション&ホールドが
可能になる!!
なぜって、
腕の骨である上腕骨は肩甲骨にくっついているから。
腕は、
肩甲骨ともに、
鎖骨ともに、
そして、
アバラの骨とともに動くってこと
・・・このブログを読んでいるみんなは、
もう、知っているよね、ご存知だよね?
アーム・アクション&ホールドの
“成長段階”をみてみると、
手・腕だけを動かす人を
“ダンスを知らない一般の人”とすれば、
肩甲骨から動かすことができる人
→Cクラス
胸鎖関節・肩甲骨の連動ができる人
→Bクラス
アバラの骨・インナーマッスルと連動できる人
→Aクラス
ってことになるかナァ。
ねぇみんな、せっかくだからAクラス、目指さない!?
「アバラの骨って、
みんなの想像以上に自由に動くように
元々から“設計”されているのよ」
ジュンコ先生はそう言いながら、
白板に簡単なアバラの骨のイラストを書き始めた。
「まず、前面と背面に、
縦方向に、ドンドンと2本の骨があるわ。
前面部の胸の真ん中、
ちょうどネクタイをつるすところにあるのが
胸骨(きょうこつ)
背面部はおなじみ背骨ね。
つまり胸椎(きょうつい)
それらにつながって、
左右に12本ずつのアバラの骨が
横方向にある。
・・・と言うのが、
鳥かごの簡単な“つくり”ね。
ちなみにこの鳥かごは
胸郭(きょうかく)が正式名。
ダンスでは良くRib Cage(リブ・ケイジ)って言うけれど、
Ribはあばら骨、Cageは鳥かごのコト・・・そのまんまね」
「この鳥かごは、膨らませたり、
しぼませたり、変形させたりが可能。
なぜって、
12本のアバラの骨の間は蛇腹みたいに伸縮自在で、
それぞれに“開いたり閉じたり”できるからなのね」
「以前にアバラの骨の間を“呼吸”で開いたり、
閉じたりできることを習いましたよね」(第64話)
トシ子さんが言った。
「ソウね。
鳥かごの中には肺が納まっているから、
呼吸することでも動くわ。
そして今回のテーマは、手・腕との連動。
実際、意識はしていなくても、
腕とアバラは関連して動いているものなのよ。
前に紹介した、アーム・シェイプ・エクササイズ(第156話)
のときも、アバラ骨はすごく動いていたはずね。
ただし小手先の作業では、肩甲骨が動かない、
で、肩甲骨が動かないとアバラの骨も動かない。
ソレよりも問題なのは、
腕と一緒にアバラの骨が動くように
カラダが作られているという認識がナイと、
実際、手を動かしても
アバラ骨はあんまり動かなかったりする
・・・コレが残念!
カラダは認識で動いていることが多いからね。
身体操作には、
イメージと正しい知識が必要よ!(第162話)
大切なことは、イメージすること
・・・コレが想像以上のパワーを生むものなの。
今の場合も、
「腕はアバラの骨とつながっているから、一緒に動く」
という認識を元に、
実際に、
一緒に動かそうとしっかりイメージ
して欲しいのよ」
そう言うと、ジュンコ先生はこんな指示を出した。
「自分の腕をイロイロに動かしてみる。
上へ上げたり、横に広げたり、回したり・・
そうしながら空いたほうの手で、
脇の下辺りや、肩甲骨の辺りのアバラの骨に触れてみる。
イメージしたときと、していないときの動きの差を点検」
「アバラの骨から動かそうとすれば、
本当にすごく動くものですね」
紀子さんだ。
「イメージしていないときとの差が
想像以上なんで、ビックリです」
と、カナちゃん。
「私のアバラの骨でも結構動くんで、驚きですわ。
もうカラダが硬くて無理かなという感じがしたんですが・・」
68歳のベテラン平田さんもうれしそうだ。
「平田さん、
とってもダイナミックな
アーム・アクションができているじゃない!?
そうなの、この
“骨の動きをイメージして動かす”
ということは、
『私はカラダが硬くって』という人ほどおススメなのよ。
筋肉を意識してカラダを動かすことのほうが
わかりやすいんだけれど、
実際、筋肉は数が多くて繊細なものだから、
ちょっとした緊張や緩和で、
動きに狂いか出てくる。
それに長年のクセもしみこんでいるからね。
ソウ、筋肉にはクセがついているものだけれど、
骨にはナイ。
ボーン・レベル(骨の段階)にまでいけば、
世界人類の共通に出会えることができるわ(笑)
仕組みがシンプルになるのよね。
骨は筋肉よりもいい意味でより機械的な反応をしてくれるから、
正しいイメージができれば、
より正確な運動ができるようになるのよ」
「もっと大きく腕を動かしながら、
アバラ骨との連動をイメージしてみて。
骨と骨との間をグチャッとつぶしたり、
変形させたりしてごらん
・・・多彩な腕の動きができるでしょ?
さて、この
“アバラ骨崩し”実は、
スタンダードのホールドにも
意識的に使って欲しいのよ」
え?
スタンダードのホールドにも??
みんなはイメージがわかないようだ。
だって、アバラの骨を崩したりしたら、
姿勢がグチャグチャのなるんじゃないの??
ジュンコ先生は、
みんなの心中を察したように笑いながら
「大丈夫よ!コレができるようになれば、
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