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エクササイズ&プラクティス集へ




腕を動かすと、
肩甲骨が動き、鎖骨が動き、
アバラの骨まで動くように
カラダは仕組まれている


ホンマかいなと思う方、
自分のカラダでもって点検してみましょうか?
まずは、上半身まっ裸になってもらって・・・と。
洗面所の鏡でいいですよ。
3面鏡みたいなので、
自分の背中も見えるんでしたら万全!
(合わせ鏡を使っても良し)
とにかく、自分の上半身チェックができる体制を
作っていただけますか?

ではスタート。
肩甲骨を意識しながら、
腕をイロイロ動かしてみましょう。
すると・・・

あ、鎖骨、動いてきましたね。

水が溜まりそうな

“くぼみ”がキレイに浮き出てきましたよ。

ナンテ風に、なめらかーな鎖骨運動ができる方は、 
肩甲骨の可動性もバッチリOK!ナンですよ。 

で、その左右両方の鎖骨をズーッとたどってみると、
のどの辺りで終わっているでしょ?
のどの中心は、
Uの字型にチョットくぼんでいて、両鎖骨がある。
その鎖骨の端っこ、でっぱりグリグリ部分を

胸鎖関節(きょうさかんせつ)って言うんです。

名前のとおり、胸と鎖骨の連結部分。
つまり、アバラ骨と鎖骨の接点
さて、ココからがポイントですよ。
なんとこの胸鎖関節、

手・腕のパーツと

体幹部を結ぶ唯一の関節
なんです!!

ソウ、これだけなんですヨ。

こんな小さな一点で、

腕はカラダにつながっている
のです。

では、その胸鎖関節を指で押さえながら、
大きく腕を上に上げたり、回したり・・・
ホラホラ、
押さえたグリグリ部分も動いているでしょ?
それにアバラの骨も動いているのが、
目で見てもわかるでしょ?

つまりは、
上腕は肩甲骨にくっついて   
(肩関節=肩甲上腕関節)

肩甲骨は鎖骨にくっついて   
(肩鎖関節)

鎖骨は胸骨にくっついてるぅ~ 
(胸鎖関節)

ってコトは

腕は、

背面は“肩甲骨”から

前面は“胸鎖関節”から

動かす


ね、腕をただ肩甲骨から動かすって
イメージしているときより、
もっともっと

腕がながーく 大きく使える感じ、

するでしょ!?




ジュンコ先生のレクチャーは続いている。

「ではこれから、
みんなでマジックをやってみましょう!
タイトルは、

一瞬であなたの腕が

5センチ伸びます!!


ジュンコ先生は楽しそうにそんなことを言い出した。


「両手OKだけれど、まずは右手で試してみるわよ。
本当に伸びるか比べるために、


何もしないで、
手を“前にならえ”状態でまっすぐ伸ばす

② 次は、肩甲骨を意識して伸ばす

さぁ、①と②、違いはあるかしら?」



「②のほうが、腕が長くなった感じがします」
紀子さんが答える。



みんな同感のようだ。



「そうね。
“肩甲骨から腕”と思ったほうが、
手が長く感じるし、実際の長さも伸びて見えるものなのよ。
でも、もうチョット伸ばしてみましょうか。
ダンスにおけるアーム・アクションには、
長い手は有効だからね。


③ 空いたほうの手で
胸鎖関節部分に触れながらまっすぐ前に伸ばす


のどの下の鎖骨の端っこ、
グリグリのところを意識するために、
左の手で触れながら伸ばしてみるの。
さぁドウかしら?」



「わぁ~グィーンと手が伸びていきます!
ホント、5センチくらい伸びたみたい」

カナちゃんが声を出した。



他のみんなも少し驚いているようだ。



「今度は上に上げて実験よ。
壁のところで垂直飛びをするように手を伸ばしてみましょう。
①②③の順に同じように試してみてね」



意識ひとつでこんなに変わる

ものなんですね!
すごく伸びていきますわ、しかも全くリキミがない・・・」



「ソウね。
リラックスすればするほどに伸びやすくなるわ。
ズバリ!腕はここから動かす!

“ここ”は胸鎖関節を指しているのよ。

ここから腕を動かすことで、

① 鎖骨の長さも腕の長さとして加わる

② アバラの骨も動くことで、
肋間筋(アバラの骨と骨の間の筋肉)
がストレッチできる

から、
もっとも長い腕を体験でできるのよ」


そして、ジュンコ先生はにこやかに言葉を続けた。


「この胸鎖関節は腕をいろんな方向に使う際の

“始点”になっているの。

特に手を上に上げる際、
肩の筋肉でがんばらなくてもラクに腕・手が
扱えるようになってくる。
そして胸鎖関節ライン、肩鎖関節ライン、
肩関節、肘関節、手首関節、
指先と筋力が伝わっていくと

腕は、ムチのようにしなやかに

働きスピードのある腕の振りができるわよ」



      続く 第164話へ



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