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エクササイズ&プラクティス集へ
イヤァ不思議なもので、カラダって
自分がカラダについて持っている
イメージの中でしか動かないんだな。
しかも、例えそれが
実際のカラダの構造とは違ったものでも、
イメージし続ければ、動けるようになっちゃう
っていうんだから、面白いよね。
例えば、股関節が太ももの真ん中より外側にあると
イメージしている人は、
実際には関節がないにもかかわらず、
そこで体重を支えようとしてしまうんだ。
しかしそこには“関節はナイ”ので、
常に太ももの外側の筋肉が無理やりがんばって
働き続けていることになる。
すると太ももの外側の筋肉は日常的に硬くなり、
膝をも外側に引っ張り続けるという。
これがズーッと長い間続くと、
立派なO脚になってしまう・・・
というから、チョット怖いよね。
ホンのささいなカラダの使い方でも、
それが年単位で続けば大きなゆがみにまで発展しちゃう。
でも当人にとっては、
ある意味“イメージ通り”なワケだから、
実は、
理にかなっていない、
ものすごく不自然なことをやっていたって気がつかない…。
または、なーんか変だなって思っていても、
ソレを改善するキッカケをつかめないまま
なんてことも多いんだ。
思い込んでしまっているイメージを
ドーンとくつがえす、
正しい知識を得ることで、
以前のイメージを手放し、
変化・変容していく勇気を持つことができ、
ちゃんとした実践を積めば、
絶対にカラダは変わっていく。
少々年月がかかっても、
自然の理にかなった
合理的身体操作
ソコからやってくる“人体美”
は必ずや手に入れられるはずなんだ。
・・・ってコトで、
カラダの仕組みについて正しい知識を得ることが
どれだけ大事なことなのかという話になっちゃうんだよねぇ。
その日のレクチャーは、
ジュンコ先生からの質問で始まった。
「みんなに聞きたいことがあるの・・・
踊っているとき、
どこから “腕”だとイメージしているかしら?」
「ソレは、ホールドのときですか?
ラテンのアームアクションのときですか?」
と千恵子さんが聞くと、
ジュンコ先生が答えた。
「もちろんドッチもよ。
腕全般においてのイメージよ」
みんなはウーンと考え込みながらも、
「どこからって・・・
腕は肩から動かしているじゃないかなぁ。
だって腕は“肩”にくっついているんでしょ?」
と佐藤さん。
すると紀子さんが
「“肩”は漠然とし過ぎていますわ。
具体的には、腕は“肩甲骨”についているんですよね。
だから、私は肩甲骨から動かそうとイメージしていますけど」
「ソウね
“肩甲骨から腕を動かしなさい。
なぜならソコから腕が始まっているから”
コレはダンスでよく言われることね。
チョット難しくなるけれど、
肩甲骨と上腕骨はいわゆる
“肩関節”である“肩甲上腕関節”
ってところでくっついている・・・
だから、ある意味正解よ。
でも、今日はもう少しその先を見てみましょうか」
その先??
みんなは解せないようだが・・
「肩甲骨は背中にある、
でも、その肩甲骨は背中の上にカポンと置かれているだけで
肋骨とは直接つながっていないんだったわね。
ソレにしては、
肩甲骨はいつもある一定のポジションにある
『あ、肩甲骨がずれてオシリにまで移動した!』
なんてないじゃない(笑)
しかも、腕を上に上げると、肩甲骨も一緒に上がって
・・・さぁ、ココからがポイントよ、
手を動かすとアバラの骨も動いてくる・・・でしょ?
肩甲骨がどこにもくっついていないのに、変じゃない!?」
そう言って、ジュンコ先生は、
みんなに自分のカラダを観察するよう指示を出した。
「では、右腕を好きなように大きく動かしてみましょう。
上に上げたり、回したり・・・で、
肩甲骨も一緒に動いているのを、
左手で触って確かめてみましょうか」
ザワザワ・・・・
「では、次に、右鎖骨に触れてみて。
肉に埋もれている人は(笑)
チョットわかりにくいかもしれないから、
指先でシッカリと確かめてね。
さぁ、ドウかしら?」
腕と一緒に鎖骨もすごく動いている!
みんな一様に声を上げた。
肩甲骨が活発に動く人ほど、
鎖骨も動いているようで・・・。
「ソウなの!実はね、
肩甲骨は鎖骨とつながっているの。
だから、大きく動きながらも、
いつも正しいポジションに戻ってこれるのよ。
しかも、いい?
今度は、同じ様に右手を動かしながら、
右のアバラの骨に触れてみて」
「動いてる!
腕を動かそうとしているだけなのに、
どうしてアバラの骨まで動いているのかしら?」
トシ子さんが不思議そうに声を上げた。
「ソウね、でも、みんなも動いているでしょ?
ソレはね、鎖骨が胸にひっついているからなの。
腕を動かすと、
肩甲骨が動き、鎖骨が動き、
アバラの骨まで動くように
カラダは仕組まれているのよ」
「へぇ~イメージが変わっちゃった!
そんな風に考えると、
腕を動かすってすごくダイナミックなアクションなんだな
・・・面白い!」
和夫は自分の右腕に対する
イメージがゴロッと変わっていくのを感じていた。
「さぁ、ここからが大切よ。
ズバリ腕はここから動かす!
ってコトについてもう少し詳しく説明するわね。
もっと腕は長く使えるものなのよ」
続く 第163話へ
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イヤァ不思議なもので、カラダって
自分がカラダについて持っている
イメージの中でしか動かないんだな。
しかも、例えそれが
実際のカラダの構造とは違ったものでも、
イメージし続ければ、動けるようになっちゃう
っていうんだから、面白いよね。
例えば、股関節が太ももの真ん中より外側にあると
イメージしている人は、
実際には関節がないにもかかわらず、
そこで体重を支えようとしてしまうんだ。
しかしそこには“関節はナイ”ので、
常に太ももの外側の筋肉が無理やりがんばって
働き続けていることになる。
すると太ももの外側の筋肉は日常的に硬くなり、
膝をも外側に引っ張り続けるという。
これがズーッと長い間続くと、
立派なO脚になってしまう・・・
というから、チョット怖いよね。
ホンのささいなカラダの使い方でも、
それが年単位で続けば大きなゆがみにまで発展しちゃう。
でも当人にとっては、
ある意味“イメージ通り”なワケだから、
実は、
理にかなっていない、
ものすごく不自然なことをやっていたって気がつかない…。
または、なーんか変だなって思っていても、
ソレを改善するキッカケをつかめないまま
なんてことも多いんだ。
思い込んでしまっているイメージを
ドーンとくつがえす、
正しい知識を得ることで、
以前のイメージを手放し、
変化・変容していく勇気を持つことができ、
ちゃんとした実践を積めば、
絶対にカラダは変わっていく。
少々年月がかかっても、
自然の理にかなった
合理的身体操作
ソコからやってくる“人体美”
は必ずや手に入れられるはずなんだ。
・・・ってコトで、
カラダの仕組みについて正しい知識を得ることが
どれだけ大事なことなのかという話になっちゃうんだよねぇ。
その日のレクチャーは、
ジュンコ先生からの質問で始まった。
「みんなに聞きたいことがあるの・・・
踊っているとき、
どこから “腕”だとイメージしているかしら?」
「ソレは、ホールドのときですか?
ラテンのアームアクションのときですか?」
と千恵子さんが聞くと、
ジュンコ先生が答えた。
「もちろんドッチもよ。
腕全般においてのイメージよ」
みんなはウーンと考え込みながらも、
「どこからって・・・
腕は肩から動かしているじゃないかなぁ。
だって腕は“肩”にくっついているんでしょ?」
と佐藤さん。
すると紀子さんが
「“肩”は漠然とし過ぎていますわ。
具体的には、腕は“肩甲骨”についているんですよね。
だから、私は肩甲骨から動かそうとイメージしていますけど」
「ソウね
“肩甲骨から腕を動かしなさい。
なぜならソコから腕が始まっているから”
コレはダンスでよく言われることね。
チョット難しくなるけれど、
肩甲骨と上腕骨はいわゆる
“肩関節”である“肩甲上腕関節”
ってところでくっついている・・・
だから、ある意味正解よ。
でも、今日はもう少しその先を見てみましょうか」
その先??
みんなは解せないようだが・・
「肩甲骨は背中にある、
でも、その肩甲骨は背中の上にカポンと置かれているだけで
肋骨とは直接つながっていないんだったわね。
ソレにしては、
肩甲骨はいつもある一定のポジションにある
『あ、肩甲骨がずれてオシリにまで移動した!』
なんてないじゃない(笑)
しかも、腕を上に上げると、肩甲骨も一緒に上がって
・・・さぁ、ココからがポイントよ、
手を動かすとアバラの骨も動いてくる・・・でしょ?
肩甲骨がどこにもくっついていないのに、変じゃない!?」
そう言って、ジュンコ先生は、
みんなに自分のカラダを観察するよう指示を出した。
「では、右腕を好きなように大きく動かしてみましょう。
上に上げたり、回したり・・・で、
肩甲骨も一緒に動いているのを、
左手で触って確かめてみましょうか」
ザワザワ・・・・
「では、次に、右鎖骨に触れてみて。
肉に埋もれている人は(笑)
チョットわかりにくいかもしれないから、
指先でシッカリと確かめてね。
さぁ、ドウかしら?」
腕と一緒に鎖骨もすごく動いている!
みんな一様に声を上げた。
肩甲骨が活発に動く人ほど、
鎖骨も動いているようで・・・。
「ソウなの!実はね、
肩甲骨は鎖骨とつながっているの。
だから、大きく動きながらも、
いつも正しいポジションに戻ってこれるのよ。
しかも、いい?
今度は、同じ様に右手を動かしながら、
右のアバラの骨に触れてみて」
「動いてる!
腕を動かそうとしているだけなのに、
どうしてアバラの骨まで動いているのかしら?」
トシ子さんが不思議そうに声を上げた。
「ソウね、でも、みんなも動いているでしょ?
ソレはね、鎖骨が胸にひっついているからなの。
腕を動かすと、
肩甲骨が動き、鎖骨が動き、
アバラの骨まで動くように
カラダは仕組まれているのよ」
「へぇ~イメージが変わっちゃった!
そんな風に考えると、
腕を動かすってすごくダイナミックなアクションなんだな
・・・面白い!」
和夫は自分の右腕に対する
イメージがゴロッと変わっていくのを感じていた。
「さぁ、ここからが大切よ。
ズバリ腕はここから動かす!
ってコトについてもう少し詳しく説明するわね。
もっと腕は長く使えるものなのよ」
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