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エクササイズ&プラクティス集へ
巻頭コラム
「ダンス姿勢」について考える
NO.2
頚椎(けいつい)から見る“頭を高く”
~後編~
特にダンス用ということではなくとも、
頭はスーッと高いところにあるほうが良い。
何のためにって!?
そりゃぁ、カラダのため
・・・ソウ 健康 のためでしょ!
その点をまず、ハッキリ押さえておかなきゃね。
つまりは何が何でも、チカラづくで、
頭を上へとグイーンと
引っ張り上げるということでは決してなく、
頭蓋骨(ずがいこつ)と第1・2頚椎(けいつい)の
“関係”を見直し、
本来のベストな状態にする。(第158話)
そうすれば、
頭を健康的な状態での
高い位置に置いておける
ようになるんだ。
で、それはイコール、
ルックス・グッドな
“ダンス姿勢”へのナチュラルな門出を意味するんだよ。
具体的には、
第1頚椎=環椎(かんつい)の上に、
頭蓋骨がカポンと乗り、
第2頚椎=軸椎(じくつい)を回転の軸として、
左右にクルクルすべるようにスムーズに回る状態のこと、
コレをまずは“いの一番”に目指さなければならない・・・
って、え?
目指さなければならないってことは、
ソウなっていないの?
YES!
実は現代人のほとんどが、
頭が正しく“わっか”の上に乗っかっていない。
そして第2頚椎の回転軸がスムーズに回らない。
はぁ?
回らなくはないよ、
ちゃんと、首、回るけど・・・
そう、ソレがダメなのよ、
必要以上に首を回してしまうところが、NGなんだ。
んん?意味がわからないって?
じゃぁ、説明しよう。
とある、運動能力開発研究の専門家が言うに、
「現代人は、頭蓋骨と頚椎の接合部分である
関節=後頭環椎軸椎関節
(こうとう・かんつい・じくつい・かんせつ)
の周りの筋肉が硬くなって、
関節がほとんど機能していない状態だ。
コレは、目と頭を使う頻度が多くストレスも高いせい。
しかし、関節が機能していないと認識するもことなく、
そのような状態を“普通”だと思っている人が非常に多い。
コレこそが大問題だ」
あらら!?
なんだか大変そうな話だけれど、意味、わかります?
早い話が、
頭蓋骨と頚椎の間にある関節が、
カチンカチンに固まってグチャッとつぶれた状態
ってわけ。
カラダの一番上についている頭部は、
意外や重いのはご存知でしょ?
大人で約5キロ以上もの重みとか!
そんなものが頚椎の上に乗っかっていて、
どこにも頼るところがない状態。
そのために、不安定になったら、
すぐに首と一体化して安心を得ようとしがみついてくるという
・・・こりゃぁたまったもんじゃぁない!
そんな調子だと、環椎と椎軸の間に
回旋(かいせん=まわる)運動が起こらないので、
“頭”を回すことができない、
だから、
“首”を回さなければいけなくなる。
で、必要以上に首をひねる必要が出てきて、
そうすることによって、
また新たな緊張を首や肩に強いることになり、
さらに関節は回りにくい状態に
・・・という悪循環になっていくという話だ。
じゃぁ、後頭環椎軸椎関節がチャンと機能する感覚って
ドンなんかをもう一度まとめてみよう
「第1頚椎の上を、頭蓋骨がスムーズにすべる操作感覚」
であり、
「第2頸椎の回転軸に沿って回る感覚」
であり、
ソレは、私たちダンサーが目指す
頭がカラダの一番上、
高いところにスッと存在する感覚である・・・
さて、後頭環椎軸椎関節がチャンと機能するための
エクササイズだ。
名づけて、上部首回し
普通、なにげなーく首を回すと、
第3~4頚椎を回していることになる。
さらに上部の、第1~2頚椎辺りを回すには
ちょっとしたコツがいるんだ。
1.アゴと、頭のてっぺん(頭頂部)を
イメージの線で結び、対角に感じる。
2.“鼻先”を支点にする。
コノ2点を常に意識しながら。
左に傾けたり、右に傾けたり、
前に傾けたり、後ろに傾けたり、
鼻先を回したり・・・
すると、ジョリジョリ・・と音がしてくるはず
コレは後頭環椎軸椎関節のこわばりが取れ、
ユルんでいく音だ。
頭がスーッと軽くなる実感が得られるだろう。
あ、それから、この関節がユルんで
カラダの軸感覚まで変化がある頃には、
スピンする際のいわゆる
“ネックターン”も習得できちゃうかも・・・
お楽しみに!
続く 第160話へ
いつも 応援クリック ありがとうございます。
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とても励みになっています。(ジュンコ)
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頭はスーッと高いところにあるほうが良い。
何のためにって!?
そりゃぁ、カラダのため
・・・ソウ 健康 のためでしょ!
その点をまず、ハッキリ押さえておかなきゃね。
つまりは何が何でも、チカラづくで、
頭を上へとグイーンと
引っ張り上げるということでは決してなく、
頭蓋骨(ずがいこつ)と第1・2頚椎(けいつい)の
“関係”を見直し、
本来のベストな状態にする。(第158話)
そうすれば、
頭を健康的な状態での
高い位置に置いておける
ようになるんだ。
で、それはイコール、
ルックス・グッドな
“ダンス姿勢”へのナチュラルな門出を意味するんだよ。
具体的には、
第1頚椎=環椎(かんつい)の上に、
頭蓋骨がカポンと乗り、
第2頚椎=軸椎(じくつい)を回転の軸として、
左右にクルクルすべるようにスムーズに回る状態のこと、
コレをまずは“いの一番”に目指さなければならない・・・
って、え?
目指さなければならないってことは、
ソウなっていないの?
YES!
実は現代人のほとんどが、
頭が正しく“わっか”の上に乗っかっていない。
そして第2頚椎の回転軸がスムーズに回らない。
はぁ?
回らなくはないよ、
ちゃんと、首、回るけど・・・
そう、ソレがダメなのよ、
必要以上に首を回してしまうところが、NGなんだ。
んん?意味がわからないって?
じゃぁ、説明しよう。
とある、運動能力開発研究の専門家が言うに、
「現代人は、頭蓋骨と頚椎の接合部分である
関節=後頭環椎軸椎関節
(こうとう・かんつい・じくつい・かんせつ)
の周りの筋肉が硬くなって、
関節がほとんど機能していない状態だ。
コレは、目と頭を使う頻度が多くストレスも高いせい。
しかし、関節が機能していないと認識するもことなく、
そのような状態を“普通”だと思っている人が非常に多い。
コレこそが大問題だ」
あらら!?
なんだか大変そうな話だけれど、意味、わかります?
早い話が、
頭蓋骨と頚椎の間にある関節が、
カチンカチンに固まってグチャッとつぶれた状態
ってわけ。
カラダの一番上についている頭部は、
意外や重いのはご存知でしょ?
大人で約5キロ以上もの重みとか!
そんなものが頚椎の上に乗っかっていて、
どこにも頼るところがない状態。
そのために、不安定になったら、
すぐに首と一体化して安心を得ようとしがみついてくるという
・・・こりゃぁたまったもんじゃぁない!
そんな調子だと、環椎と椎軸の間に
回旋(かいせん=まわる)運動が起こらないので、
“頭”を回すことができない、
だから、
“首”を回さなければいけなくなる。
で、必要以上に首をひねる必要が出てきて、
そうすることによって、
また新たな緊張を首や肩に強いることになり、
さらに関節は回りにくい状態に
・・・という悪循環になっていくという話だ。
じゃぁ、後頭環椎軸椎関節がチャンと機能する感覚って
ドンなんかをもう一度まとめてみよう
「第1頚椎の上を、頭蓋骨がスムーズにすべる操作感覚」
であり、
「第2頸椎の回転軸に沿って回る感覚」
であり、
ソレは、私たちダンサーが目指す
頭がカラダの一番上、
高いところにスッと存在する感覚である・・・
さて、後頭環椎軸椎関節がチャンと機能するための
エクササイズだ。
名づけて、上部首回し
普通、なにげなーく首を回すと、
第3~4頚椎を回していることになる。
さらに上部の、第1~2頚椎辺りを回すには
ちょっとしたコツがいるんだ。
1.アゴと、頭のてっぺん(頭頂部)を
イメージの線で結び、対角に感じる。
2.“鼻先”を支点にする。
コノ2点を常に意識しながら。
左に傾けたり、右に傾けたり、
前に傾けたり、後ろに傾けたり、
鼻先を回したり・・・
すると、ジョリジョリ・・と音がしてくるはず
コレは後頭環椎軸椎関節のこわばりが取れ、
ユルんでいく音だ。
頭がスーッと軽くなる実感が得られるだろう。
あ、それから、この関節がユルんで
カラダの軸感覚まで変化がある頃には、
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