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巻頭コラム

「ダンス姿勢」について考える 

NO.2


頚椎(けいつい)から見る“頭を高く”
~前編~


「コラコラ、クビが亀みたいに埋もれているヤないか!?
もっと頭を高くして」
先生にそう指摘を受け、一生懸命頭を上げる。
「“あご”上げてドウすんねん! 
あごは引いて、後頭部を高くするンや」
???
すると先生は、首の後ろにある骨の部分に指を掛け、
グーッと上にひっぱった。
オォ、痛い、でも気持ち良い。
接骨院の牽引(ケンイン)治療みたいや。
「自分で、こうやって、いつもひっぱっとくんやで。
デケへんかったら、
誰かに上からワイヤーで吊っとってもらえ!」

ハァ、しんど。
ダンスで美しくあるって、疲れることなのね・・・。
と、自分の姿勢の悪さが恨めしくなってくる。
確かに頭がスーッと高いって、キレイよねぇ。
頭ははるか “雲上”に位置し、
ソレより、下でどんなに激しいアクションを起こしても、
冷静沈着。
鼻先でものを見るような凛(りん)とした表情、
麗しい微笑とともに在る“静かな頭”は、
気品さえ感じられて
・・・ウーン、

ビューティフル!!

でも、マネしようとしても、
シックリこないんですよね、コレが。
息がしにくい、肩がこる・・エラク力まないと、
ビジュアルOKの美しい自分になれない。
それに、見た目は良くなっても、
なんだかバランスがうまく取れない、
踊りにくいとなれば、本末転倒・・ですわね。
さぁ、どないしましょ?

でも、まぁ、あんまり難しいこと言うててもシャーナイから、
まずはとにかく頭を引っ張って、
頭高くして、クビが長くみえりゃぁエエヤン
・・・なんていうあなたへ、

警告です!

“頭を高く”は無理やり上に引っ張るコトでは、
ナーイ!

そんな“突貫工事的”思考は、
コト、頭・首の部分に関しては、危険デッセ。 
頭~首~脊柱へと続く箇所は、

ギョーサン、神経、通ってますサカイに、

下手したら「あ、痛!」で、すまんことになりますで。
それに、

頭の重みをうまく操ることが、

ダンスの中での

バランス感覚を鍛える“要”(かなめ)

でもありますよって、
絶対に固めたら、あきマヘン!
ある時から
「なぜかダンスの成長が止まってしまった」
と、なってしまう恐れアリですわ。
頭の外も、中も(脳みそ=考え方)も、
いつも柔らこうを目指しておくれやす!!

アカンアカン、チョット、興奮してしまいました。
では、ここから“冷静沈着”に、

頚椎(けいつい)から見る

正しい頭の置き場


について、触れていきますね。


重い頭を支える頚椎は、
第1頚椎から第7頚椎までの
7個の骨で構成されている。
で、そのうち“ダンス姿勢”に最も関係の深い部分は、
頭に近いところから1個目の第1頚椎
その下の第2頚椎なんだ。
しかもこの、二つの頚椎は
「頭を支え、左右にまわす」という仕事のために、
チョット面白い形をしているよ。 
まずは、第1頚椎
コレはちょうど
ドーナツ型(円座型・土瓶敷き型)をしていて、
その真ん中の丸くなった部分で、
直接頭蓋骨(ずがいこつ)を支えているんだ。
ギリシャ神話の中で地球を支えているという
アトラス神にちなんで「アトラス」という学名がついている。

日本名は、環軸(かんじく)。

そのカタチが環=輪に似ているからだろうね。
まぁ、とにかくその“わっか”の上に、
頭が乗っかっているわけだけど、
そのままだと転げ落ちてはいけないということで、
“軸(じく)”が中に通っているんだ。
その“軸”とは・・・
下にある第2頚椎についている“突起”。
その“突起”が頭蓋骨の回転軸になっているんだ。
ちなみに、第2頚椎は、

またの名を、軸椎(じくつい)」と呼ばれているよ。

それではちょっと、
シミュレーションしてみようか。
左手の人差し指と親指でOリングを作ってみて。
コレが第1頚椎
この上に“アンパン”でも置きましょうか・・・
コレが頭蓋骨
次に、右手、握ってグーをして、親指だけをたてる、
その親指をわっかの下から突っ込んで・・・
コノ右手プラス親指が第2頚椎だ。
わっかから親指、出るでしょ? 
その親指で下から“アンパン”を突き刺す・・・。
構造としたら、こんな感じなんだ。
右手の親指(=第2頚椎の突起)がアンパンの回転軸だ。

アンパン(=頭蓋骨)の位置がキレイで、
美しく回転するためには、 
アンパンがちゃんと
まっすぐにわっかの上に乗っかっていること、
それに、
わっかと、下にある右手プラス親指も、
キチンと正しく重なり合っていなくてはならない。
しかも、親指とアンパン、
アンパンとわっか、わっかと右手、
それぞれの間が引っかかりなく、
変に“癒着”をおこさず、スムーズに動くこと
・・・これも必要だ。
 
と、言うことで、
頚椎(けいつい)から見る正しい頭の置き場とは、

第1頚椎=環軸と

第2頚椎=軸椎と、

頭蓋の関係の良さ、

重なり具合の正しさ


ということに置き換えられるんだ。
ソレができるようなったら、
ダンス姿勢の“頭を高く”の意味、
目指す感覚も大きく変わってくる・・・
さて、これ以上は長なりすぎますんで、
次回まわしということで。


エー、蛇足ではありますが
第2頚椎の“実物”を見たら、
きっと、驚くよぉって話を少々。
「アラ!仏様がお座りになっている姿だわ!」
ソウ、突起部分のトンガリがちょうど仏像の頭のようで、
“仏様が座禅を組んだような姿”に見えるのだ。
ちなみにこれ、いわゆる、
火葬した骨を遺族が拾って
骨壷におさめるときに葬儀屋さんが
おっしゃる「のど仏」。
実際の「のど仏」というと、
男性の変声期に突出する骨で、
この骨は軟骨(甲状軟骨)。
だから燃えてしまうし,女性にはのど仏はないはず。
しかし、女性が火葬された後でも
ちゃんと「のど仏」は存在する・・・!?
実は、火葬場での「仏さま」は、
第2頚椎のことだったんですね。 



      続く 第159話へ



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