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クラスのみんなは、
“四つんばいのポーズ”のレッスン(第152話)
いろいろな思いで捉えていた。


ケイコさん

「私、姿勢が良いほうじゃなくて

猫背気味だったの。

ホールドを作るときなんかに
いろんな人から『肩甲骨を寄せたらどう?』って、
よくアドバイスをされたんだけど、
なんだか違和感があったのよね。
左右の肩甲骨をグッと寄せ合うと、
確かに、鎖骨がくっきりして、デコルテラインもスッキリ、
いったんはキレイに見えるんだけど、
腕も短くしか使えない気がするし、
おなかがしまった感じもしない。
それにステップをやり始めるとすぐに忘れちゃう・・・。
でも、今日
『肩甲骨は寄せるのではなく、
下腹部と連動させて下に向けて
クロス方向に下ろした結果、寄り合う』

という感じを知って、なるほど納得!!
直接、寄せ合うのと感覚が全然違うわ。
これだと一歩一歩、
肩甲骨を下ろしながらステップを踏む
イメージ。
おなかもグッと引き締まる感じもあるし、
何より肩がスーッと落ちて、背筋も伸びて、

見た目もキレイ!

エクササイズとともに続けてみよう・・・」



和夫

カラダの中にクロス(交差)あり

確か、大腰筋菱形筋もソウだったものな(第62142話)
だから上半身と下半身はバラバラにならずに動けるんだ、
って知っただけでもビックリだったのに。
今度のは、もっともっと離れた場所同士のリンクだぜ。 

左右肩甲骨は、

相対する側の恥骨辺りと

つながっている
か・・・。

コレで

カラダのセンター軸上に

二つの点がイメージできる
わけだ。

でも、クロスするのはどのあたりだろう?
大腰筋と菱形筋が交差するのは、
みぞおち辺りになるんだろうけど、
左右肩甲骨と恥骨なら、もっと下の、
骨盤の中辺りになるんだろうな。
それにしても、うまくできているな、人のカラダの構造って。
バランス良いように、
中心が持てるように、元からできている
んだなぁ。
軸上の2点をイメージするだけで“身体感覚”が変わって、
カラダの中のセンター感覚が鍛えられていくかもしれない。
ヨーシなんだかすごい興味出てきたぞ」



男性が足を動かさない、
オープン・ヒップ・トゥイストの3歩の
リード&フォローのレッスンが続いていた。




「“四つんばいポーズ”の診断でやったの、

肩甲骨を寄せ合う身体操作が、

そのまま

引き合うコネクション感覚になるの」

(第152話)


「息を“吸う”

アバラの骨は開いていくようになるでしょうね。
ソウしながら、
男女それぞれが自分のグリップに近づいていくのよ。
さぁ、ドウかしら? 
うまくお互いを引きつけ合えたかな?」



「先生、肩甲骨を引き下げながらやると、
すごく感じが違いますね」

紀子さんだ。



「どんなふうに違うかしら?」



「すごく床が踏めます。
何もしないで自分のグリップに近づいていったときは、
早くにバランスに限界が来て、
ツンノメリそうになっていました。
次に、息を吸い、肩甲骨を寄せてやったときは、
かえって手に力みがきてしまったんですが、
今はシックリとカラダに力が来てイイ感じです(笑)」



「ボクも同じです。
コレだけシッカリ立てた感じがあったら、
女性をプッシュできそうです!」

森田さんもうれしそうだ。



「OK!では、次に進むわよ。
今度は、今の引き合いを利用して、
お互いに押し合って離れていきましょうか・・・。
手ではなく、
カラダの中で押し合えた感じがしたら成功!

“引き合い”がうまくいっていた証拠よ」


「さぁ、ココからが、
さっき “四つんばいポーズ”の診断でやった

②の、肩甲骨をズーッと開いていく身体操作が、

押し合って離れていくときの

コネクション感覚
よ。

プッシュした後、
男女それぞれに気をつけるべき点をまとめておくわね」



男性

手をリリースして(束縛を解いて放す)

女性の動きをズーッとフォローする


コレがものすごく大切。
手の力は完全に抜いて、
女性が自分から遠ざかっていく様子を感じ続けていくこと。
フッーと息を吐き続ける感じ。
肩甲骨は開いていくけれど、
下腹部とクロス感覚でリンクできていたら、
肩甲骨自体がカラダから外れて、
肩が上がって・・・という心配もナシ。
離れていく女性の重みにバランスをこわしちゃう事態
・・・も起こらないはずだ。
カラダの中が女性のバックの動きと
カウンターバランス(反対方向)に引き合い、
バランスがうまく取れるようになったら上級者。


女性

男性と同じく、
手をリリースして男性から遠ざかっていく様子を感じ続ける。
フッーと息を吐き続ける。
ただしバックウォークであるから、
カラダよりやや先に右足をバックさせているはず。

男性から十分に離れ、

床に足がONした後も、

カラダの中はバックし続ける


コレが大切。
中途半端で勝手に終わって、
男性との引き合いのコネクションに切り替わらないうちに
勝手に前進してくるなんてことはダメ!

バック時、下腹部とクロス感覚でリンクできていたら、
肩甲骨がカラダから外れて、
肩が上がってというオカシナ格好にもならないし、
肩甲骨を開き、手はインナーマッスル(前鋸筋)との連動で
前に差し出し続ける
感じになるため、
思いっきり離れても、男性を引っ張るナンテことはない。
だから、シッカリと移動すること。



「“四つんばいポーズ”のときのような
身体操作ができるようになったら、
骨盤ともうまく連動できるため、
かなりの移動量を楽しめるようになるわね。

背骨の波動運動をつかって、

ゴムの伸び縮みのような操作

ができるため、

詰めた距離がビュイーンって一気に爆発!!も、可能よ。
お互いが十分離れ切った時点で、終了。
お互いのカラダの中に引き合った状態が生まれるまで
ズーッと離れる運動
をし続けてみてね」



      続く 第154話へ



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