目次へ
心地良い
“良質のコネクション”は、
カラダの中の
“正しい伝達経路”を通ってきて、
手にいたるものだという。
ソレは、
“ウワベ”ではなくて、
カラダの“奥”から
そして、
腕・手という“部分”ではなく
“全体”を感じるものだというが・・・
その謎を知りたいとQさんは、
ジュンコ先生にレクチャーを願った。
先「ハンド・コネクションは、最終的には、
手首から先“手・指”で行うものなんだけれども、
その末端部分だけでチョイチョイと仕事をすると、
ウワベだけのコネクション
“小手先芸”になっちゃうのよ。
ある程度器用にリードやフォローができたにしても、
細やかなエネルギーの強弱のコントロールが利かないし、
何より、相手に対して失礼な感じを与えてしまいかねないわ」
Q「コネクションをしたときに、手・指が痛かったり、
相手から粗雑に扱われたような感じを受けたときは、
その“小手先芸”になっちゃってるんですね」
先「そうね。
それにソコまでひどくはなくても、
一緒に踊っているときに、相手の手のカタチや手の動きが
なんだか気になるときは、もうNGかも・・・。
言い換えれば、
“手”がやたら目立って感じられたときは良くない
ってことね。
目指すは、『アラ? どんな手だったっけ?
とても心地良かったけれど、はっきり覚えていない』くらい
マジシャンのような手
Q「え? “手”が目立たないようにって、
それは、手を使いすぎるなって意味ですか?」
先「と、いうことではなくて・・・。
手は相手とのコネクションのためにあるわけでしょ?
どんなカタチでグリップ(握る)するのかとか、
どんな動きをしたらいいのか・・ウンヌンの前に。
コネクションってつながりってことよね?
・・・ということは」
Q「ちょっと待って下さい、混乱してきました。
確かに手はコネクション
=つながりのためにあるんですけど・・・」
先「そうね、ということは、
握り合ったカタチがいくらキレイでも、
どんなにテクニカルな動きができても、
相手とつながっていないことには、
本末転倒ってことよね」
Q「あ、わかった!
手ばかり目立って感じる時は、
カタチや動きといった
表面的なことを気にするあまり、
本来の役割である
相手とのコミュニケーションが
果たせていない
・・・とおっしゃりたいのですね」
先「正解!
踊っているときの手の最も重要な役割のひとつである
床からのエネルギーの伝達
その役割がちゃんと果たされているときは、
流れているエネルギーを感じても、
手のカタチや動きそのものはそれほど感じないはずなのよ」
Q「へぇ、そうなんだ」
先「エネルギー伝達の役割をちゃんと遂行できているときは、
手は単なる“導管”に徹しているわ。
で、大切なのはその中を流れているエネルギーのほう。
手をホースにたとえたら、
中に水が流れていないときは、ただのホース。
でも、中に水が流れ始めると、
ホースは動いたりピンと伸びたりして、
中を流れる水量の勢いに応じて形は変わるじゃない?
ソレと同じね。
導管である手に、エネルギーがちゃんと流れているときは、
結果、それなりの動きやカタチができるようになるから、
別にワザワザ作る必要はなくなってくるのよ」
先「大切なのは、
速やかかつ良質なエネルギーの伝達!
そのためには、
エネルギーの最終的な放出先である
手首から先の末端から、
床のエネルギーを汲み上げる足裏までの、
長―い伝達経路を確保しなければならないわ。
そのためにも
カラダの中のどことどこがドウつながっていて、
を簡単にでも知っておくと、イメージしやすいでしょ?
カラダの中に描く、
コネクション用の地図・・・
Q「面白い!地図ですか。
その地図って、実際は素晴らしい完成品が
カラダの中にはもうできあがっていて、
ソレを発見していく作業をしていくってモンなんでしょうね」
先「そうともいえるわ。
ダンスをやっている間中は、きっと発見の連続ね(笑)
なぜって、もっと良い道はないかって探し求めることでしょ?
ダンスの練習って。
カラダの中の地図が
より正確により詳しくなるように、
何回も何回も書き換えていくの。
ものすごく精巧な、
自分専用のカラダ地図を仕上げていく楽しさよね。
はじめはスムーズに終着点の“手先”までたどり着けるように、
安全でベーシックな道筋の発見、確保が先決。
ソレが余裕でできるようになったら、ちょっと回り道、
『あ、こんなところに素敵なレストランがあったんだ』
なんて情報も入れていく楽しさがちょうど、
バリエーション的な表現かも知れないわ」
Q「わぁ、そんな風に考えると楽しいですね」
先「カラダの中に描く、
コネクション用の地図のもっとも簡易版・・・
よく、お店のパンフレットにあるような、
目的地に星印がついていて、
目印になる要所要所を押さえたものだけでも手に入ったら、
ずいぶん、良いコネクションができるようになるわよ。
決して小手先芸ではない・・・」
Q「アァ、それだけでもいいから、欲しいですね(笑)」
先「OK。では、その要所要所の名前を教えるわね。
まず、足裏から骨盤辺りまでは
力みさえなければスルーしやすい“一本道”。
ふくらはぎの中の筋肉の深層底屈筋(しんそうていくっきん)から、
太ももの内側の内転筋(ないてんきん)を通る。
この脚部のインナーマッスルの紹介は初めてだと思うわ。
いずれまた詳しくお話しするわね・・・
では、次に
太もものデッカイ骨である大腿骨、
骨盤の中に入って、
その大腿骨とくっついている、おなじみ大腰筋
それから背骨をスルーして、菱形筋、
ソレによって動かされる肩甲骨、
そして肩関節、
アバラの骨にくっついている前鋸筋(ぜんきょきん)、
腕に移って上腕、ヒジ関節、前腕、
・・・で、晴れて手首に到着!
キーになるのは、
大腰筋と菱形筋の連動、
つまりは下半身と上半身のつながり
このネットワークの地図が精巧になるに連れて、
下半身のパワーが腕に使えるようになるから、
強くても心地よい競技スタイル用の
強大なエネルギーを流せるコネクションも可能
になってくるわ」
Q「そ、その辺のこと、
もう少し詳しく聞かせて頂けませんでしょうか?」
続く 第141話へ
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心地良い
“良質のコネクション”は、
カラダの中の
“正しい伝達経路”を通ってきて、
手にいたるものだという。
ソレは、
“ウワベ”ではなくて、
カラダの“奥”から
そして、
腕・手という“部分”ではなく
“全体”を感じるものだというが・・・
その謎を知りたいとQさんは、
ジュンコ先生にレクチャーを願った。
先「ハンド・コネクションは、最終的には、
手首から先“手・指”で行うものなんだけれども、
その末端部分だけでチョイチョイと仕事をすると、
ウワベだけのコネクション
“小手先芸”になっちゃうのよ。
ある程度器用にリードやフォローができたにしても、
細やかなエネルギーの強弱のコントロールが利かないし、
何より、相手に対して失礼な感じを与えてしまいかねないわ」
Q「コネクションをしたときに、手・指が痛かったり、
相手から粗雑に扱われたような感じを受けたときは、
その“小手先芸”になっちゃってるんですね」
先「そうね。
それにソコまでひどくはなくても、
一緒に踊っているときに、相手の手のカタチや手の動きが
なんだか気になるときは、もうNGかも・・・。
言い換えれば、
“手”がやたら目立って感じられたときは良くない
ってことね。
目指すは、『アラ? どんな手だったっけ?
とても心地良かったけれど、はっきり覚えていない』くらい
マジシャンのような手
Q「え? “手”が目立たないようにって、
それは、手を使いすぎるなって意味ですか?」
先「と、いうことではなくて・・・。
手は相手とのコネクションのためにあるわけでしょ?
どんなカタチでグリップ(握る)するのかとか、
どんな動きをしたらいいのか・・ウンヌンの前に。
コネクションってつながりってことよね?
・・・ということは」
Q「ちょっと待って下さい、混乱してきました。
確かに手はコネクション
=つながりのためにあるんですけど・・・」
先「そうね、ということは、
握り合ったカタチがいくらキレイでも、
どんなにテクニカルな動きができても、
相手とつながっていないことには、
本末転倒ってことよね」
Q「あ、わかった!
手ばかり目立って感じる時は、
カタチや動きといった
表面的なことを気にするあまり、
本来の役割である
相手とのコミュニケーションが
果たせていない
・・・とおっしゃりたいのですね」
先「正解!
踊っているときの手の最も重要な役割のひとつである
床からのエネルギーの伝達
その役割がちゃんと果たされているときは、
流れているエネルギーを感じても、
手のカタチや動きそのものはそれほど感じないはずなのよ」
Q「へぇ、そうなんだ」
先「エネルギー伝達の役割をちゃんと遂行できているときは、
手は単なる“導管”に徹しているわ。
で、大切なのはその中を流れているエネルギーのほう。
手をホースにたとえたら、
中に水が流れていないときは、ただのホース。
でも、中に水が流れ始めると、
ホースは動いたりピンと伸びたりして、
中を流れる水量の勢いに応じて形は変わるじゃない?
ソレと同じね。
導管である手に、エネルギーがちゃんと流れているときは、
結果、それなりの動きやカタチができるようになるから、
別にワザワザ作る必要はなくなってくるのよ」
先「大切なのは、
速やかかつ良質なエネルギーの伝達!
そのためには、
エネルギーの最終的な放出先である
手首から先の末端から、
床のエネルギーを汲み上げる足裏までの、
長―い伝達経路を確保しなければならないわ。
そのためにも
カラダの中のどことどこがドウつながっていて、
を簡単にでも知っておくと、イメージしやすいでしょ?
カラダの中に描く、
コネクション用の地図・・・
Q「面白い!地図ですか。
その地図って、実際は素晴らしい完成品が
カラダの中にはもうできあがっていて、
ソレを発見していく作業をしていくってモンなんでしょうね」
先「そうともいえるわ。
ダンスをやっている間中は、きっと発見の連続ね(笑)
なぜって、もっと良い道はないかって探し求めることでしょ?
ダンスの練習って。
カラダの中の地図が
より正確により詳しくなるように、
何回も何回も書き換えていくの。
ものすごく精巧な、
自分専用のカラダ地図を仕上げていく楽しさよね。
はじめはスムーズに終着点の“手先”までたどり着けるように、
安全でベーシックな道筋の発見、確保が先決。
ソレが余裕でできるようになったら、ちょっと回り道、
『あ、こんなところに素敵なレストランがあったんだ』
なんて情報も入れていく楽しさがちょうど、
バリエーション的な表現かも知れないわ」
Q「わぁ、そんな風に考えると楽しいですね」
先「カラダの中に描く、
コネクション用の地図のもっとも簡易版・・・
よく、お店のパンフレットにあるような、
目的地に星印がついていて、
目印になる要所要所を押さえたものだけでも手に入ったら、
ずいぶん、良いコネクションができるようになるわよ。
決して小手先芸ではない・・・」
Q「アァ、それだけでもいいから、欲しいですね(笑)」
先「OK。では、その要所要所の名前を教えるわね。
まず、足裏から骨盤辺りまでは
力みさえなければスルーしやすい“一本道”。
ふくらはぎの中の筋肉の深層底屈筋(しんそうていくっきん)から、
太ももの内側の内転筋(ないてんきん)を通る。
この脚部のインナーマッスルの紹介は初めてだと思うわ。
いずれまた詳しくお話しするわね・・・
では、次に
太もものデッカイ骨である大腿骨、
骨盤の中に入って、
その大腿骨とくっついている、おなじみ大腰筋
それから背骨をスルーして、菱形筋、
ソレによって動かされる肩甲骨、
そして肩関節、
アバラの骨にくっついている前鋸筋(ぜんきょきん)、
腕に移って上腕、ヒジ関節、前腕、
・・・で、晴れて手首に到着!
キーになるのは、
大腰筋と菱形筋の連動、
つまりは下半身と上半身のつながり
このネットワークの地図が精巧になるに連れて、
下半身のパワーが腕に使えるようになるから、
強くても心地よい競技スタイル用の
強大なエネルギーを流せるコネクションも可能
になってくるわ」
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