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「コンタクトアームの勉強を優先し、
うまく使えるようになれば、
憧れのフリーアームもモノにすることができる!」

カナちゃんは、
そのジュンコ先生の言葉を信じて、
“やってみよう”ソウ心に決めた。 


(カナちゃん談)
「私がなぜナチュラルなフリーアームに魅了され、
どうしても手に入れたいと願っているか、お話しするわね。

私がまだ超初心者の頃、
ルンバで“ニュー・ヨーク”を習ったとき
“ワァ、これイイ!”ってとっても気に入ったの。
ナンカとっても踊ってるって感じ。
今から思えば、
初めて知った“フリーアーム”を使う楽しさだったと思うわ。
自分では、サーッと手を伸ばして、ラインを決めて、
結構イケテルって・・・気分良く踊っていたんだけど。
ところがある日、
ビデオに写ってる自分の姿を見て、

ガーン!ショックだった。

全然カッコ良くないの。
やんちゃな子供が手だけ振り回してるみたいで、
とっても不自然なのよ。
想像していたモノとのあまりの違いにガク然としたわ。

ジュンコ先生にその話をしたら、
『最初はそれでいいの。
自由に思い切り好きなように踊ればいいのよ。
きれいにカタチを作ったり、
相手とうまくかかわったりという前に
“手”に踊る楽しさを知ってもらうことのほうが重要なのよ』
(第66話)
って励まされたわ。

それから
『でも、もうそろそろ、
次の段階のアームアクションの勉強に入らないとね。 
自分ひとりだけの表現の楽しさを卒業し、
二人でともに作る表現の楽しさへレベルアップ
しましょう』

って言われた。

『つまり、コンタクトアームの勉強ね。
そうすると、カナちゃんが願っているような、
カッコイイニュー・ヨークができるようになるわよ』

そのときは、フーンそんなもんかナァぐらいだったんだけど、
今回のレクチャーで
そのノウハウの伝授があるみたいだから楽しみなんだ」

絶対、キレイで、

ナチュラルなフリーアームが

できるようになってやる!





「さて、なぜフリーアームではなく
優先的にコンタクトアームなのか?
なぜ、コンタクトアームを勉強したら
フリーアームまで良くなるのか?
ッてことをもう少し掘り下げて見るわね」

ジュンコ先生はソウ切り出した。


「例えばパーティ会場で、
こんな二人と出会ったとするわ。
一人目は、
フリーアームがキレイに使えていて見た目GOOD
でも、一緒に踊ってみると、
コンタクトアームがきつくって自分勝手。
二人目は、
フリーアームは見た目、ダレッとしている。
でも、踊ってみると、
手がシットリしていて心地よく、リード&フォローがスムーズ。
さぁ、あなたならどちらの人に好感を持てるかしら?
また、どちらの人に将来的な可能性を感じるかしら?」



「二人目の人です。
なぜって、一緒に踊るお相手としたなら、
ヤッパリ心地よく、丁寧に踊っていただけるほうがうれしいですわ。
それに、相手がどんなアームアクションをされているかなんて、
一緒に踊っていたら、見えませんからね」

紀子さんが答えた。



「将来的な可能性ってところが面白いですな(笑)
でも、そういう観点で見ても、
二人目の人のほうが伸び率は高そうに思います。
まぁ言うなら
“手”って気配りでしょ?神経の細やかさでしょ?
コンタクトしているか、フリーかにかかわらず。
フリーアームがソコソコきれいでも、
まぁ、それは力まかせでも何とかできますわ。
でも、コンタクトアームはソウはいきません。
だから、フリーアームがいくら良くても、
触れているほうの手がダメじゃぁ、
本当の意味で手に神経は届いていないと思います。
そのまんまでは、ソリャァうまくはならないでしょう。
見た目にカッコイイからって助長していったら、
エライことになるのと違いますか?」




「平田さん、シビアな意見ね。
でもそのとおりなの」

そして、ジュンコ先生はコウ続けた。

「上級者の手は、
コンタクトアームか、フリーアームかにかかわらず、
とても繊細な動きができるのね。
それは、指の一本いっぽんが独立して使える、
手首辺りからの長い指を動かせる、
手の平が開かれていてエネルギーが出やすい(第119話)
手のセンサーが高度化している(第124話)
などの“能力”のおかげなんだけれども。

コンタクトアームを勉強すると、

その“能力開発”が進むのよ。

“能力開発”が軌道に乗ると、
踊っている相手からは『踊りやすい・心地よい』など
いい評価がもらえるようになってくるし、
本人も手ごたえがわかりやすいから上達も早い。
それにつられて、フリーアームも徐々に変化してきて、
そのうち、
『あれ?こんなカッコイイ動きが
いつの間にかできるようになっている!』

こうなればしめたもの。
目に見えない部分(インナーマッスル・呼吸筋・伸筋)が成長し、
エネルギーが通りやすくなり、神経が細やかになった証拠ね」
ジュンコ先生は、白板にコウ書いた。


コンタクト・アームの優位性

繊細な動きができるようになる



      続く 第134話へ



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