2007.05.21 (第118話) しなやかな アーム&ハンドアクション・テクニックⅢ 手モミの効果
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「みんなの手の上に、私が手を乗せたとき、
シックリなじますためにやったこと(第117話)
今話した
“手の力を抜いて、手の重みを相手に預ける”以外に
実はもう1つあるんだけど、何だと思う?」
え、他にもまだあるの?
みんなは首をひねっている。
「今度は、スタンダードのホールドをする要領で、
男性の左手と女性の右手を握り合って試して見ましょう。
組み方は変わっても、
求めるもの(手のシックリ・フィット感)と、
そのためには何をするべきかは一緒よ」
ジュンコ先生はそう指示を与えた。
「手の力を抜く、コレはもちろん試してね。
さぁそれ以外に、あと1つわかるかな?」
しばらく様子を見た後、
ジュンコ先生は、
さっきと同じように一人ひとりと手を握り合い、
模範の感覚を示している。
「先生の手、真理ちゃんの手の感じと全然違う・・・」
和夫は少し不思議に思った。
「シックリきて握りやすいというだけではなく、
手が、実際に触れていないときから
組んでいる感じがする
のはナゼだろう? 」
他の男性も同じ印象を持っているようだ。
先生は男性役をして女性とも組んでいる。
女性からも驚きの声が上がった。
「生徒同士で組むのと全然違うのはわかりますが、
何がどう違うか、
先生が何をなさっているのかは、見当がつきません」
紀子さんがそう言い、
みんなもそれに同感のようだ。
すると、ジュンコ先生は意味ありげに笑いながら、
「OK!では、いいコトを教えましょう。
約10秒で、
ティーチャーズ・ハンド(先生の手)
になるおまじないがあるのよ・・・
といっても、ちゃんとしたテクニックだけどね。
では、まず女性だけ集まって。
やり方を教えるからね」
女性陣にヒソヒソ声で伝授。
「では、今、教えたことをやってから
すぐに男性と組んでみて」
結果は・・・
「おぉっ、本当だ!先生の手と似てる。
組みやすいです!」
と声を上げたのは、森田さんだった。
和夫も驚いていた。
「うん、確かにさっきよりずっとシックリ来る・・・」
おまじないを伝授された女性陣も、
自ら手ごたえがあった様子。
「たったアレだけなのに、
ホント変わるものですねぇ~。」
ジュンコ先生は、うなずきながら
「じゃぁ、真理ちゃん、
男性の方々に、自分が何をしたのか教えてあげて」
「ハイ!10秒間、
両手をキュッキュッとモミました!」
ナニ?
手をもんだ?
男性陣はビックリだ。
そんなこと、効果あるの?
「では、男性も一緒にやってみましょうか。
少々力を入れてもいいから手が暖かくなるくらい、
全体をまんべんなくモミほぐしてね。
特に
手のひらの“中央のくぼみ”辺りを親指で念入りに。
気持ち良いなぁ~という感じが目安よ」
「コレ、良い感じですなぁ。
手のひらがポカポカして神経が通ってきたような感じですわ」
平田さんはずいぶん気に入ったみたいだ。
果たして、相手と組んでみる。
みんなからは、満足そうな声が・・・。
「ね、違うでしょ?
ナゼそうなったのかは後で話すとして。
では今以上に、
もう一段レベルアップした“手”にしましょうか。
いい?まず手モミをしてそれから、
お互いが組むときにイメージしてね。
床から上がってきたエネルギーがカラダの中に入り、
ソレが手から抜けていく・・・
そのエネルギーを相手に与えるようにして、
ハイ、組んでごらん!?」
・・・
「さっき以上にシックリきます。
先生と組んだ感じにとても似てきました」
坂田さんが言うと、
一緒に手を握っているカナちゃんも、うれしそうに
「本当に、手から手へ、
お互いのエネルギーが流れ
交じり合っているように感じます」
と言うと、
ジュンコ先生は、
「そうね。
今だとみんなの“手のひらが開かれている”から可能だと思うわ」
手のひらが開かれている!?
と、紀子さんがフッと声を上げた。
「でも、先生はさっきみんなと模範で組むときに、
今のような
“手からエネルギーを与える”ことはされていたんでしょうが、
手をもんだりはされませんでしたよね」
「いいところに気がついたわね」
とジュンコ先生は言い、
「先生の手というものは、
常に『さぁ、踊りましょう』となったとき、
床から上がってきたエネルギーが手から出て行きやすいように、
日頃から訓練されているのよ。
いつも“手モミ直後の状態”のようなわけ。
ある意味“特別な手”になっているの」
へぇ~?という空気が流れた。
「ソレは
“手のひらが開かれた状態”になっている手、
感受力の高い、細分化された高度な手、
なんていえば、すごく難しそうなんだけど、
鍛えれば誰でもソウなることは可能なの。
現に、手モミをしただけ、
たった10秒で、同じ手を体験ができたでしょ!?
だからこの際全員、目指してみましょう、
ティーチャーズ・ハンド!」
“手のひらが開かれた状態”になっている手、
感受力の高い、細分化された高度な手とはどんな手か?
そしてどうしたら、そんな手になれるのか?
次回、解き明かされる・・・
続く 第119話へ
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「みんなの手の上に、私が手を乗せたとき、
シックリなじますためにやったこと(第117話)
今話した
“手の力を抜いて、手の重みを相手に預ける”以外に
実はもう1つあるんだけど、何だと思う?」
え、他にもまだあるの?
みんなは首をひねっている。
「今度は、スタンダードのホールドをする要領で、
男性の左手と女性の右手を握り合って試して見ましょう。
組み方は変わっても、
求めるもの(手のシックリ・フィット感)と、
そのためには何をするべきかは一緒よ」
ジュンコ先生はそう指示を与えた。
「手の力を抜く、コレはもちろん試してね。
さぁそれ以外に、あと1つわかるかな?」
しばらく様子を見た後、
ジュンコ先生は、
さっきと同じように一人ひとりと手を握り合い、
模範の感覚を示している。
「先生の手、真理ちゃんの手の感じと全然違う・・・」
和夫は少し不思議に思った。
「シックリきて握りやすいというだけではなく、
手が、実際に触れていないときから
組んでいる感じがする
のはナゼだろう? 」
他の男性も同じ印象を持っているようだ。
先生は男性役をして女性とも組んでいる。
女性からも驚きの声が上がった。
「生徒同士で組むのと全然違うのはわかりますが、
何がどう違うか、
先生が何をなさっているのかは、見当がつきません」
紀子さんがそう言い、
みんなもそれに同感のようだ。
すると、ジュンコ先生は意味ありげに笑いながら、
「OK!では、いいコトを教えましょう。
約10秒で、
ティーチャーズ・ハンド(先生の手)
になるおまじないがあるのよ・・・
といっても、ちゃんとしたテクニックだけどね。
では、まず女性だけ集まって。
やり方を教えるからね」
女性陣にヒソヒソ声で伝授。
「では、今、教えたことをやってから
すぐに男性と組んでみて」
結果は・・・
「おぉっ、本当だ!先生の手と似てる。
組みやすいです!」
と声を上げたのは、森田さんだった。
和夫も驚いていた。
「うん、確かにさっきよりずっとシックリ来る・・・」
おまじないを伝授された女性陣も、
自ら手ごたえがあった様子。
「たったアレだけなのに、
ホント変わるものですねぇ~。」
ジュンコ先生は、うなずきながら
「じゃぁ、真理ちゃん、
男性の方々に、自分が何をしたのか教えてあげて」
「ハイ!10秒間、
両手をキュッキュッとモミました!」
ナニ?
手をもんだ?
男性陣はビックリだ。
そんなこと、効果あるの?
「では、男性も一緒にやってみましょうか。
少々力を入れてもいいから手が暖かくなるくらい、
全体をまんべんなくモミほぐしてね。
特に
手のひらの“中央のくぼみ”辺りを親指で念入りに。
気持ち良いなぁ~という感じが目安よ」
「コレ、良い感じですなぁ。
手のひらがポカポカして神経が通ってきたような感じですわ」
平田さんはずいぶん気に入ったみたいだ。
果たして、相手と組んでみる。
みんなからは、満足そうな声が・・・。
「ね、違うでしょ?
ナゼそうなったのかは後で話すとして。
では今以上に、
もう一段レベルアップした“手”にしましょうか。
いい?まず手モミをしてそれから、
お互いが組むときにイメージしてね。
床から上がってきたエネルギーがカラダの中に入り、
ソレが手から抜けていく・・・
そのエネルギーを相手に与えるようにして、
ハイ、組んでごらん!?」
・・・
「さっき以上にシックリきます。
先生と組んだ感じにとても似てきました」
坂田さんが言うと、
一緒に手を握っているカナちゃんも、うれしそうに
「本当に、手から手へ、
お互いのエネルギーが流れ
交じり合っているように感じます」
と言うと、
ジュンコ先生は、
「そうね。
今だとみんなの“手のひらが開かれている”から可能だと思うわ」
手のひらが開かれている!?
と、紀子さんがフッと声を上げた。
「でも、先生はさっきみんなと模範で組むときに、
今のような
“手からエネルギーを与える”ことはされていたんでしょうが、
手をもんだりはされませんでしたよね」
「いいところに気がついたわね」
とジュンコ先生は言い、
「先生の手というものは、
常に『さぁ、踊りましょう』となったとき、
床から上がってきたエネルギーが手から出て行きやすいように、
日頃から訓練されているのよ。
いつも“手モミ直後の状態”のようなわけ。
ある意味“特別な手”になっているの」
へぇ~?という空気が流れた。
「ソレは
“手のひらが開かれた状態”になっている手、
感受力の高い、細分化された高度な手、
なんていえば、すごく難しそうなんだけど、
鍛えれば誰でもソウなることは可能なの。
現に、手モミをしただけ、
たった10秒で、同じ手を体験ができたでしょ!?
だからこの際全員、目指してみましょう、
ティーチャーズ・ハンド!」
“手のひらが開かれた状態”になっている手、
感受力の高い、細分化された高度な手とはどんな手か?
そしてどうしたら、そんな手になれるのか?
次回、解き明かされる・・・
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