2007.05.17 (第114話) 呼吸を使った究極のリード&フォローXXXⅥ リードの3要素
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突然ですが、男性諸君に質問です!
リードの3要素ってご存知で?
んんん? そんなものがあるのって?
ダンスは、男性が女性をリードして踊るって言うでしょ?
じゃぁ、いったい何となにとナニをリードすれば、
女性は「ハイ、確かにリードを受けました」
と納得してくれるのかってコト。
いつも、ホラ、やっているじゃないですか。
エ、改めて聞かれるとわからないって?
では、実際に検証してみましょうか。
女性と向かい合って立ちます。
左手で、女性の右手とつないでください。
そして、
あなたはジッとしたままで、女性をリードするんです。
別に何やってもいいですから、
とにかく女性を動かしてみてください。
あ、引っ張った。
女性は、こちらに向かってきましたね。
押した、すると女性は、後ろに下がりました。
・・・ということで、リードの要素の一つ目は、
方向
次、例えば、ルンバだと思って引っ張ってみて、
ゆっくり引くから、女性もゆっくり向かってきましたね。
次は、チャチャチャだと思って。
速く引っ張るから、女性の動きも速くなりました。
・・・ということで、リードの要素の二つ目は、
速度
お、今度は女性をまっすぐ引き寄せ、
左手を上げ、アンダーアームターンをしかけましたね。
果たして、女性は、回った。
・・・ということで、リードの要素の三つ目は、
アクション(動作)
以上、3つ。
女性の、方向と速度とアクションに、
あなたは影響を与えられる人なんです!!
ってコト、
もっと自覚を持ったらいかがでしょう?
「この3つ要素は、
高度化するとそれぞれこう置き換えられていくわ」
ジュンコ先生はそう言って、
白板にこう書いた。
方向→空間
速度→時間(相対時間・・・第81話)
アクション→エネルギー
「スタンダードだと、空間・時間・エネルギーともに、
男性と女性にそれほどな違いは出てこないでしょう、
一緒に組んで移動するわけだから。
でも、このルンバだとあるわけね。
それが、リード&フォローにおける大きな問題になってくる・・・
という話だった。
アレマーナを例にとって、
3つの要素について表面的な観点からみてみると
空間 男性 ほぼ動かない 女性 前進・回転が多い
相対時間 男性 変化が少ない 女性 変化が多い
エネルギー 男性 少なくてすむ 女性 多く必要
極端なことを言えば、男性と女性が手をつないで、
お互いのことなんてテンで感じない世界で
ステップだけを踏んでいても、何とかなる。
でも、それではアレマーナというカタチだけの表現であって、
中身がないわけよ。
イメージとしては、
男性のアレマーナと女性のアレマーナが別々にあって、
それをくっつけて踊るのではなく、
アレマーナという
ひとつの完成されたものがあって、
それを、
男性は男性として、
女性は女性としての
役割を表現していく世界・・・
と思ったほうがいいわね」
みんなはじっと耳を傾けている。
自分は、アレマーナというフィガーの中で、
どんな役割を果たせばいいのだろう?
ジュンコ先生は、その疑問に答えるかのように、
こう言った。
「男性のリードという役割が
どんなものであるのかを知るためには、
もっと
大本の完成されたアレマーナってものを
知っていかなければいけないわ。
つまり、男性ステップに枝分かれする前の・・・。
そのためにも、
女性のアレマーナにおける
空間・時間・エネルギーが、
どんなものであるのかを理解し、
女性と同じ、空間感覚
女性と同じ、時間
女性と同じ、エネルギー
にまで、自分のステップを引き上げる。
でも、これでやっと女性とドッコイドッコイ踊れる程度かな(笑)
つまり、
ある程度 “方向”が導けて、
音楽の“速さ”に合い、
前進とターンを見極めたアレマーナという
“アクション”を女性に導ける、
これだけだとまだ、
実はまだ、リードしたうちには入らない・・・」
「え~!きびしいなぁ」
森田さんが声を上げると
「リードする側に行くのならば、
相手より、深く、細やかに、正しく、
アレマーナの完成形を知り、
その中で相手の役割を見抜いていかなければいけないわ」
相手の役割を見抜くって・・・?
「女性の役割まで、
とってやっちゃったらダメなのよ。
それをリードしていると誤解してはいけないわ」
???
「それをやってしまうと、
踊れる女性からはトタンに言われるわよ
『余計なことしないで、ほっておいて!』(笑)」
「さぁ、ある程度
“自立して踊ることができる女性”を前に
アレマーナ後半の3歩をリードすると仮定するわよ。
リードの3要素をしっかりと見据えながら、
より良いリードをするためにはどうしたら良いかしら?
ヒントは、
女性と同じ体験をカラダの中に作り出す
続く 第115話へ
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とても励みになっています。(ジュンコ)
突然ですが、男性諸君に質問です!
リードの3要素ってご存知で?
んんん? そんなものがあるのって?
ダンスは、男性が女性をリードして踊るって言うでしょ?
じゃぁ、いったい何となにとナニをリードすれば、
女性は「ハイ、確かにリードを受けました」
と納得してくれるのかってコト。
いつも、ホラ、やっているじゃないですか。
エ、改めて聞かれるとわからないって?
では、実際に検証してみましょうか。
女性と向かい合って立ちます。
左手で、女性の右手とつないでください。
そして、
あなたはジッとしたままで、女性をリードするんです。
別に何やってもいいですから、
とにかく女性を動かしてみてください。
あ、引っ張った。
女性は、こちらに向かってきましたね。
押した、すると女性は、後ろに下がりました。
・・・ということで、リードの要素の一つ目は、
方向
次、例えば、ルンバだと思って引っ張ってみて、
ゆっくり引くから、女性もゆっくり向かってきましたね。
次は、チャチャチャだと思って。
速く引っ張るから、女性の動きも速くなりました。
・・・ということで、リードの要素の二つ目は、
速度
お、今度は女性をまっすぐ引き寄せ、
左手を上げ、アンダーアームターンをしかけましたね。
果たして、女性は、回った。
・・・ということで、リードの要素の三つ目は、
アクション(動作)
以上、3つ。
女性の、方向と速度とアクションに、
あなたは影響を与えられる人なんです!!
ってコト、
もっと自覚を持ったらいかがでしょう?
「この3つ要素は、
高度化するとそれぞれこう置き換えられていくわ」
ジュンコ先生はそう言って、
白板にこう書いた。
方向→空間
速度→時間(相対時間・・・第81話)
アクション→エネルギー
「スタンダードだと、空間・時間・エネルギーともに、
男性と女性にそれほどな違いは出てこないでしょう、
一緒に組んで移動するわけだから。
でも、このルンバだとあるわけね。
それが、リード&フォローにおける大きな問題になってくる・・・
という話だった。
アレマーナを例にとって、
3つの要素について表面的な観点からみてみると
空間 男性 ほぼ動かない 女性 前進・回転が多い
相対時間 男性 変化が少ない 女性 変化が多い
エネルギー 男性 少なくてすむ 女性 多く必要
極端なことを言えば、男性と女性が手をつないで、
お互いのことなんてテンで感じない世界で
ステップだけを踏んでいても、何とかなる。
でも、それではアレマーナというカタチだけの表現であって、
中身がないわけよ。
イメージとしては、
男性のアレマーナと女性のアレマーナが別々にあって、
それをくっつけて踊るのではなく、
アレマーナという
ひとつの完成されたものがあって、
それを、
男性は男性として、
女性は女性としての
役割を表現していく世界・・・
と思ったほうがいいわね」
みんなはじっと耳を傾けている。
自分は、アレマーナというフィガーの中で、
どんな役割を果たせばいいのだろう?
ジュンコ先生は、その疑問に答えるかのように、
こう言った。
「男性のリードという役割が
どんなものであるのかを知るためには、
もっと
大本の完成されたアレマーナってものを
知っていかなければいけないわ。
つまり、男性ステップに枝分かれする前の・・・。
そのためにも、
女性のアレマーナにおける
空間・時間・エネルギーが、
どんなものであるのかを理解し、
女性と同じ、空間感覚
女性と同じ、時間
女性と同じ、エネルギー
にまで、自分のステップを引き上げる。
でも、これでやっと女性とドッコイドッコイ踊れる程度かな(笑)
つまり、
ある程度 “方向”が導けて、
音楽の“速さ”に合い、
前進とターンを見極めたアレマーナという
“アクション”を女性に導ける、
これだけだとまだ、
実はまだ、リードしたうちには入らない・・・」
「え~!きびしいなぁ」
森田さんが声を上げると
「リードする側に行くのならば、
相手より、深く、細やかに、正しく、
アレマーナの完成形を知り、
その中で相手の役割を見抜いていかなければいけないわ」
相手の役割を見抜くって・・・?
「女性の役割まで、
とってやっちゃったらダメなのよ。
それをリードしていると誤解してはいけないわ」
???
「それをやってしまうと、
踊れる女性からはトタンに言われるわよ
『余計なことしないで、ほっておいて!』(笑)」
「さぁ、ある程度
“自立して踊ることができる女性”を前に
アレマーナ後半の3歩をリードすると仮定するわよ。
リードの3要素をしっかりと見据えながら、
より良いリードをするためにはどうしたら良いかしら?
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