2007.05.15 (第112話) 呼吸を使った究極のリード&フォローXXXⅣ 女性のアレマーナの回転
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いよいよ、アレマーナ後半の3歩、
女性が回る最大の見せ場だ。
「アレマーナをこなすためには、
今まで話してきたことの“総合力”が必要になってくるわね。
大きなポイントとしては3つ」
① 正しい回転量を知ること。
女性の自立を促し、
相手と良いコミュニケーションをとるためにも必要
(詳しくは第104話参照)
② アップ&ダウン感覚を使う
下降&上昇エネルギーを駆使して動き、
お互いが“ちょうどイイ今”を伝え合う
(詳しくは第95話・第96話参照)
③ 二律背反感覚を使う
お互いが自分の動きをコントロールできるようにする。
女性はウォークをする際必須
(詳しくは第71話参照)
ジュンコ先生はそう言い、特に男性への提言として
「ちゃんと、
女性のアレマーナを知って
リードできる男性
になってほしいわ。
さらにレベルアップしたリードを目指したい人は、
自らも女性のステップができるように練習してみると良いわね。
そうすること(相手の立場に立ってみる)でしか
見えてこないものもあるから・・・
ということで、
まずは女性のステップを全員でやってみましょう」
坂田さん、森田さん・・
男性はチョット戸惑っている様子だが。
「では、女性のアレマーナ3歩目、
男性の左側まで戻ってきたところからはじめるわよ。
タイミング4 右足に体重
次の &1&で、ダウン感覚を利用することで、
右へ1/8(45度)回転。
これは、男性側から言えば
『次、アレマーナに行きますよ』の合図。
女性側から言えば
『ハイ、了解です』とともに、
後の回転を回りやすくするための準備ね。
ダウン感覚の延長に、
次のディレイド・フォワード・ウォークをするとスムーズになるわ」
「次、4歩目、ここがいわゆる
ディレイド・フォワード・ウォークね。
左足にいきなり体重を移さないで、
アクロス(軸足を横切って)して前進、それから回転。
男性、正確にリードできるように、しっかり覚えておいてね。
“前進してから回転”であって、
“前進しながら回転”ではないの。
この違いを、捉えて欲しいの。
女性の前進がまだ終わっていないのに、
回転を強制はNGよ」
女性のステップに、
四苦八苦している男性軍に向かって
ジュンコ先生はそう言ったが・・・
「では実際に練習してみるわよ。
まず、どこまで回転するかを言っておくわ。
今、右足の上で
右へ1/8(45度)回転したところに立っているとして、
左手を横にまっすぐ伸ばしてみて。
そこにおへそが向くまで回転するのよ。
つまり、今立っているところから、90度左へ向いた方向。
そこまで、一気に、右回転するの。
正確には右へ3/4回転(270度 180+90度)」
「では、ディレイド・フォワード・ウォーク、行くわよ。
体重の乗っかっている右足を横切って、
左足をスーッと伸ばして出しておく。
その左足の上に体重を乗せていくんだけど、ここで注意!
いきなり“足”に乗りにいこうとあせらないこと。
このシーンでこそ使って欲しいのが、
アップ感覚と二律背反感覚なの。
どういうことか話す前に・・・」
ジュンコ先生は、ここで、一息入れ、
「チョット難しいけれど、
この場合のディレイド・フォワード・ウォークの理解も必要ね。
これはどんなテクニックかというと、
ディレイド(Delayed)=遅れて発生する
という意味から
『体重が普通のウォークよりもやや遅れて移される』
ということ。
ポイントは、見落としやすいけれど
『やや遅れて』ってトコロなの。
その“やや”のコントロールが難しいわけ。
つまり、
体重移動が早すぎても、遅すぎてもその後の回転は成功しないわ。
変な話、
左足に完全に体重が乗ってから、回転したら、
回り終わった時、ヒックリかえってしまっているはずよ」
女性の多くはうなずいている。
どうも経験してきているようだ。
「そこでさっき伝えた2つのテクニックが必要なの。
まず、アップ感覚
“やや”のような
微妙なコントロールをするには呼吸の力を頼る・・・
つまり呼吸筋を使うのよ。
詳しく言うと、
タイミング 2では
アップ感覚を用いて体重を完全に移さない。
中間バランス的な感覚でOKなの。
次の&のダウン感覚のときに、
回転をおこしたと同時に、
ようやく体重も乗れたら良い。
そして、二律背反感覚
一つの動きをするのに、
相反する、矛盾する動きを共存させること
それによって動きのコントロールをはかることが二律背反だったわね。
アレマーナの回転の3歩は、すべて“前進してから右回転”
ということは、
カラダのなかは“後退”し、
“左回り”する感じ
動きに抵抗をかけることで、つりあったバランスがキープできるのよ。
以上の2つを守って
タイミングは、左足に体重が乗る
2(アップ感覚)回転が &(ダウン感覚)で、
右へ3/4回転・・・できたかな? 」
「次は、右足をしっかり前進。
男性から離れ、膨らんでいく方向になっているわね。
タイミングは、右足に体重が乗る 3(アップ感覚)
次、
&(ダウン感覚)のときに回転をする。
そして回転量は男性と向き合うまで、
右へ3/8回転(135度 90+45度)
最後の右足前進も二律背反感覚のコントロールが必要ね。
そうでないと男性とぶつかってしまうわよ」
みんな女性のステップにおおわらわ。
「難しいことやっているんですね。
女性って・・・これは、カラダが緊張するはずですね」
森田さんは、回転したら、
自分がどこを向いているのかさえわからない様子。
「それを男性が理解してあげるだけでも、
良いコミュニケーションがとれるようになるわよ。
では次に、アレマーナのリードをやってみましょう・・・」
続く 第113話へ
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いよいよ、アレマーナ後半の3歩、
女性が回る最大の見せ場だ。
「アレマーナをこなすためには、
今まで話してきたことの“総合力”が必要になってくるわね。
大きなポイントとしては3つ」
① 正しい回転量を知ること。
女性の自立を促し、
相手と良いコミュニケーションをとるためにも必要
(詳しくは第104話参照)
② アップ&ダウン感覚を使う
下降&上昇エネルギーを駆使して動き、
お互いが“ちょうどイイ今”を伝え合う
(詳しくは第95話・第96話参照)
③ 二律背反感覚を使う
お互いが自分の動きをコントロールできるようにする。
女性はウォークをする際必須
(詳しくは第71話参照)
ジュンコ先生はそう言い、特に男性への提言として
「ちゃんと、
女性のアレマーナを知って
リードできる男性
になってほしいわ。
さらにレベルアップしたリードを目指したい人は、
自らも女性のステップができるように練習してみると良いわね。
そうすること(相手の立場に立ってみる)でしか
見えてこないものもあるから・・・
ということで、
まずは女性のステップを全員でやってみましょう」
坂田さん、森田さん・・
男性はチョット戸惑っている様子だが。
「では、女性のアレマーナ3歩目、
男性の左側まで戻ってきたところからはじめるわよ。
タイミング4 右足に体重
次の &1&で、ダウン感覚を利用することで、
右へ1/8(45度)回転。
これは、男性側から言えば
『次、アレマーナに行きますよ』の合図。
女性側から言えば
『ハイ、了解です』とともに、
後の回転を回りやすくするための準備ね。
ダウン感覚の延長に、
次のディレイド・フォワード・ウォークをするとスムーズになるわ」
「次、4歩目、ここがいわゆる
ディレイド・フォワード・ウォークね。
左足にいきなり体重を移さないで、
アクロス(軸足を横切って)して前進、それから回転。
男性、正確にリードできるように、しっかり覚えておいてね。
“前進してから回転”であって、
“前進しながら回転”ではないの。
この違いを、捉えて欲しいの。
女性の前進がまだ終わっていないのに、
回転を強制はNGよ」
女性のステップに、
四苦八苦している男性軍に向かって
ジュンコ先生はそう言ったが・・・
「では実際に練習してみるわよ。
まず、どこまで回転するかを言っておくわ。
今、右足の上で
右へ1/8(45度)回転したところに立っているとして、
左手を横にまっすぐ伸ばしてみて。
そこにおへそが向くまで回転するのよ。
つまり、今立っているところから、90度左へ向いた方向。
そこまで、一気に、右回転するの。
正確には右へ3/4回転(270度 180+90度)」
「では、ディレイド・フォワード・ウォーク、行くわよ。
体重の乗っかっている右足を横切って、
左足をスーッと伸ばして出しておく。
その左足の上に体重を乗せていくんだけど、ここで注意!
いきなり“足”に乗りにいこうとあせらないこと。
このシーンでこそ使って欲しいのが、
アップ感覚と二律背反感覚なの。
どういうことか話す前に・・・」
ジュンコ先生は、ここで、一息入れ、
「チョット難しいけれど、
この場合のディレイド・フォワード・ウォークの理解も必要ね。
これはどんなテクニックかというと、
ディレイド(Delayed)=遅れて発生する
という意味から
『体重が普通のウォークよりもやや遅れて移される』
ということ。
ポイントは、見落としやすいけれど
『やや遅れて』ってトコロなの。
その“やや”のコントロールが難しいわけ。
つまり、
体重移動が早すぎても、遅すぎてもその後の回転は成功しないわ。
変な話、
左足に完全に体重が乗ってから、回転したら、
回り終わった時、ヒックリかえってしまっているはずよ」
女性の多くはうなずいている。
どうも経験してきているようだ。
「そこでさっき伝えた2つのテクニックが必要なの。
まず、アップ感覚
“やや”のような
微妙なコントロールをするには呼吸の力を頼る・・・
つまり呼吸筋を使うのよ。
詳しく言うと、
タイミング 2では
アップ感覚を用いて体重を完全に移さない。
中間バランス的な感覚でOKなの。
次の&のダウン感覚のときに、
回転をおこしたと同時に、
ようやく体重も乗れたら良い。
そして、二律背反感覚
一つの動きをするのに、
相反する、矛盾する動きを共存させること
それによって動きのコントロールをはかることが二律背反だったわね。
アレマーナの回転の3歩は、すべて“前進してから右回転”
ということは、
カラダのなかは“後退”し、
“左回り”する感じ
動きに抵抗をかけることで、つりあったバランスがキープできるのよ。
以上の2つを守って
タイミングは、左足に体重が乗る
2(アップ感覚)回転が &(ダウン感覚)で、
右へ3/4回転・・・できたかな? 」
「次は、右足をしっかり前進。
男性から離れ、膨らんでいく方向になっているわね。
タイミングは、右足に体重が乗る 3(アップ感覚)
次、
&(ダウン感覚)のときに回転をする。
そして回転量は男性と向き合うまで、
右へ3/8回転(135度 90+45度)
最後の右足前進も二律背反感覚のコントロールが必要ね。
そうでないと男性とぶつかってしまうわよ」
みんな女性のステップにおおわらわ。
「難しいことやっているんですね。
女性って・・・これは、カラダが緊張するはずですね」
森田さんは、回転したら、
自分がどこを向いているのかさえわからない様子。
「それを男性が理解してあげるだけでも、
良いコミュニケーションがとれるようになるわよ。
では次に、アレマーナのリードをやってみましょう・・・」
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