2007.05.11 (第108話) 呼吸を使った究極のリード&フォローXXX 二人でつくるファン・ポジション
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「アレマーナは、
基本的にはファン・ポジションから始めるもの。
だから、前半の3歩におけるアクシデントは、
ファン・ポジションから、
何かのステップに向かうときのアクシデントそのもの
とも言えるわね」
ジュンコ先生はそう言った。
「さっき、みんなのほうから挙がった問題点(第107話)
をまとめておくわ。
① 1歩目で女性が足をそろえるとき、男性に引っ張られる。
② リード&フォローがなく、女性が勝手に帰ってくる
③ 男性のリードした位置に女性が帰ってこない
たぶん、これ以外にもまだまだあるでしょうね。
でも、それらさまざまな問題点にはある共通点が・・・
それはお互いに、
自分のステップと
相手のステップとの関連性を知らない!
スタンダード種目は、至近距離で組んで踊るため、
男性が前進だと女性が後退、というように、
お互いのステップの関連性がわかりやすいものが多い。
でも、ルンバは違うわ。
二人が片手・両手を離して動くステップも多いから、
いつもしっかりと相手を感じて動いていないと、
すぐにバラバラになっちゃうのね。
気がつくと、
お互い勝手にステップを踏んでいる
・・・なんてザラ。
また、
それでもなんとか踊れちゃうから
余計に問題が解決しにくくなるのね」
ジュンコ先生、
そう言いながらプリントを配りはじめた。
ジュンコ先生のプリント
アレマーナの前半3歩
スタート ファンに開いたところ
男性 右足横少し前
女性 左足後退
まだこの時点ではアップ感覚 タイミング 4
次いで床へのプレス ダウン感覚へ &1&
1歩目
男性 左足を前進 2
女性 右足を左足にクローズ(合わせる) 2
この上で床へプレス &
2歩目
男性 右足その場に 3
女性 左足前進 3
この上で床へプレス &
3歩目
男性 左足右足にクローズ 4
女性 右足前進 4
この上で床へプレス &1&
「このプリントを見てわかるように、
男性と女性の足は全然違うわね。
しかもスタートのファン・ポジションは男女が直角に開いていて、
向かい合っていないため、お互いが視野に入りにくいときている・・・」
ジュンコ先生は、
和夫とそのパートナー役の紀子さんにモデルになってもらい、
ファンポジションを作ってもらった。
「ここから、もうすでに知らん顔が始まりやすいから気を付けてね(笑)
基本の感覚はあくまで向かい合って立っている
クローズ・ホールドにあると思ったらいいわ。
つまり、
ココからココはつながっているという意識を持ってほしいの」
ジュンコ先生はそう言って、
和夫の右手の先と、
紀子さんの左手の先に触れ、
開いた空間部分をつなぐ格好をした。
「あぁ、こうしたら、
なんとなく
二人で一つの空間を作っている
という感じが出てきました」
和夫が言うと
「ホント!
おへそのあたりから
こっちに向けて送られてくるエネルギー
を感じます」
と、紀子さん。
「そうね。
では、ここで
ファン・ポジションにおける最大のチェックポイントを言うわよ。
プリントにも書いてあるんだけれどまだ、
この時点では息を吸った状態のアップ感覚、
つまり
まだ
ヒップのローテーションが
かかっていないため
腰は高い位置にある
タイミングは4ね。
で、次の&1&のダウン感覚のとき、
男性は、右足、女性は、左足の上で、
あばら骨がフシャァ~となる感覚をよーく、とらえてほしいの。
うまくいけば・・・」
「あ、右足が左足に引き寄せられてくる感じがあります」
と紀子さん。
「僕のほうは、左足がゆるんで寄ってきます」
と和夫。
「二人とも正しいカラダの使い方ができているわ。
その運動を続けていると、
1歩目を出すべき“ちょうどイイ今”が感じられてくるわ。
ではもう一つ、手の感覚はどうかしら?」
「ダウン感覚と一緒に静かに下りていく感じですけれど・・・」
と和夫が言うと、
紀子さんもうなずいた。
「OK!よくできたわ。
呼吸やインナーマッスルを使うと手にも絶対連動するハズだからね。
この連動感覚は手でコネクションをするラテン種目では必須よ。
大切なところだから、別にまたとりあげるわ」
先生はそう言って、みんなのほうに向きなおり
「さぁ、こんな感じでみんなもちょっと練習してみましょうか。
うまくいけば、
次のファンで女性が足をそろえるところの
心地よいリード&フォローが体験できるわよ」
続く 第109話へ
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とても励みになっています。(ジュンコ)
「アレマーナは、
基本的にはファン・ポジションから始めるもの。
だから、前半の3歩におけるアクシデントは、
ファン・ポジションから、
何かのステップに向かうときのアクシデントそのもの
とも言えるわね」
ジュンコ先生はそう言った。
「さっき、みんなのほうから挙がった問題点(第107話)
をまとめておくわ。
① 1歩目で女性が足をそろえるとき、男性に引っ張られる。
② リード&フォローがなく、女性が勝手に帰ってくる
③ 男性のリードした位置に女性が帰ってこない
たぶん、これ以外にもまだまだあるでしょうね。
でも、それらさまざまな問題点にはある共通点が・・・
それはお互いに、
自分のステップと
相手のステップとの関連性を知らない!
スタンダード種目は、至近距離で組んで踊るため、
男性が前進だと女性が後退、というように、
お互いのステップの関連性がわかりやすいものが多い。
でも、ルンバは違うわ。
二人が片手・両手を離して動くステップも多いから、
いつもしっかりと相手を感じて動いていないと、
すぐにバラバラになっちゃうのね。
気がつくと、
お互い勝手にステップを踏んでいる
・・・なんてザラ。
また、
それでもなんとか踊れちゃうから
余計に問題が解決しにくくなるのね」
ジュンコ先生、
そう言いながらプリントを配りはじめた。
ジュンコ先生のプリント
アレマーナの前半3歩
スタート ファンに開いたところ
男性 右足横少し前
女性 左足後退
まだこの時点ではアップ感覚 タイミング 4
次いで床へのプレス ダウン感覚へ &1&
1歩目
男性 左足を前進 2
女性 右足を左足にクローズ(合わせる) 2
この上で床へプレス &
2歩目
男性 右足その場に 3
女性 左足前進 3
この上で床へプレス &
3歩目
男性 左足右足にクローズ 4
女性 右足前進 4
この上で床へプレス &1&
「このプリントを見てわかるように、
男性と女性の足は全然違うわね。
しかもスタートのファン・ポジションは男女が直角に開いていて、
向かい合っていないため、お互いが視野に入りにくいときている・・・」
ジュンコ先生は、
和夫とそのパートナー役の紀子さんにモデルになってもらい、
ファンポジションを作ってもらった。
「ここから、もうすでに知らん顔が始まりやすいから気を付けてね(笑)
基本の感覚はあくまで向かい合って立っている
クローズ・ホールドにあると思ったらいいわ。
つまり、
ココからココはつながっているという意識を持ってほしいの」
ジュンコ先生はそう言って、
和夫の右手の先と、
紀子さんの左手の先に触れ、
開いた空間部分をつなぐ格好をした。
「あぁ、こうしたら、
なんとなく
二人で一つの空間を作っている
という感じが出てきました」
和夫が言うと
「ホント!
おへそのあたりから
こっちに向けて送られてくるエネルギー
を感じます」
と、紀子さん。
「そうね。
では、ここで
ファン・ポジションにおける最大のチェックポイントを言うわよ。
プリントにも書いてあるんだけれどまだ、
この時点では息を吸った状態のアップ感覚、
つまり
まだ
ヒップのローテーションが
かかっていないため
腰は高い位置にある
タイミングは4ね。
で、次の&1&のダウン感覚のとき、
男性は、右足、女性は、左足の上で、
あばら骨がフシャァ~となる感覚をよーく、とらえてほしいの。
うまくいけば・・・」
「あ、右足が左足に引き寄せられてくる感じがあります」
と紀子さん。
「僕のほうは、左足がゆるんで寄ってきます」
と和夫。
「二人とも正しいカラダの使い方ができているわ。
その運動を続けていると、
1歩目を出すべき“ちょうどイイ今”が感じられてくるわ。
ではもう一つ、手の感覚はどうかしら?」
「ダウン感覚と一緒に静かに下りていく感じですけれど・・・」
と和夫が言うと、
紀子さんもうなずいた。
「OK!よくできたわ。
呼吸やインナーマッスルを使うと手にも絶対連動するハズだからね。
この連動感覚は手でコネクションをするラテン種目では必須よ。
大切なところだから、別にまたとりあげるわ」
先生はそう言って、みんなのほうに向きなおり
「さぁ、こんな感じでみんなもちょっと練習してみましょうか。
うまくいけば、
次のファンで女性が足をそろえるところの
心地よいリード&フォローが体験できるわよ」
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