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引き続いて『ルンバの床へのプレス感覚』の練習・・・

ジュンコ先生は、みんなに考える時間を与えている。
「なぜ、床のプレスの練習のとき、
息を吸いながら体重を乗せた側の手を高く上にあげる必要があるのか?


実際に、さっきまとめた手順どおりに(第93話)
『床へのプレス』をやりながら考えてみましょうか」



みんなそれぞれ散らばって、練習を始めた。



和夫は、傍らで練習する真理に小さく声をかけ・・・
「なぁ、レッスンについて来れてる?」



「モチよ。今日は発見があったものねぇ~。
カズもでしょ?」




「ウン。床をプレスって、こんな感じだったのかって新鮮だよ。
もっと足に力を入れるものと思っていたからね」



「そうよね!それに、
上と下からのエネルギーがブチ当たってヒップが動くなんて、
面白いわ。
この感じを完璧に習得すれば、
腰が抜けるとか、外れるってなくなると思うし…
もう一つね、すごい発見があったのよ」



「え?なに?」



「フフフ、今は内緒。
もっと練習して、
確信を持てるようになったら話してあげるわ・・・」



和夫はなんだか嬉しくなった。
「真理ちゃんも、いろいろ考えるようになってきたんだな。
前は、僕が教える一方だったのに、頼もしいや」



「さぁ、何か気付いた人はいるかしら?」



「あ、わかった!」
坂田さんが、珍しく声を上げた。



「あら、質問したご本人、さぁ何がわかったの何かしら?」



「ハイ、うーんと上に、
これ以上上がらないところまで手をあげてみて、
気がついたんですが、
自分の頭よりも高いその地点が、
床からもらったパワーを上昇させた時の、

最高の高さなんですよね。

肉体的に、それ以上は無理・・・」


坂田さんは、うれしそうな顔をしながら話を続けている


「ということは、
最も高い高さにまで持って行ったエネルギーを
下降させるときに出るエネルギーって、
ものすごくパワーがあるんじゃないかって思ったんです。
だから、そのエネルギーが、
新たに上昇してくる床からのエネルギーに出会った時、

最高のパフォーマンスが生まれる、

つまり、ボディ・アクションとヒップ・アクションのことなんですが
その感覚を体験するためのものかと・・・」



「正解!!よく気がついたわね。そのとおりよ。
では、ちょっとまとめてみるわよ、」


ジュンコ先生はそう言って


「ルンバの床へのプレスの練習のとき
息を吸いながら、体重を乗せた側の手を高く上にあげ、
息を吐きながら、それを降ろしてくる意味は、

床からもらったエネルギーを最高に上昇させた時のボディ感覚を知り
そのエネルギーが下降することによっておこるボディの変化を知り
それが床からの上昇エネルギーと出会った時に引き起こされる
ボディ・アクション
を知る

この3つの感覚を味わってもらうためのものだったのよ。

エネルギーの変化が大きいから実感しやすいでしょ!

実際、ルンバを踊っているときも、
このくらいのエネルギーの動きを生み出せるようになったら、

ビック&ストロング&ナチュラルなボディ&ヒップアクション
ができるようになってくるわ」



へぇ~という空気が流れた。

坂田さんはニコニコして聞いている。



「しかも、

このボディ&ヒップアクションは、

そのままでリード&フォローにもなっている


・・・なぜだかわかる?」


ジュンコ先生は、
ここで一呼吸おいてからみんなに問いかけた。


「さて、床へのプレス感覚の練習のとき、
カラダのどの部分に最も変化があったかしら?」



「ハイ!最も変化があってのは、
呼吸をしながらやったわけだから、
呼吸筋である肋間筋、つまりあばらの骨です。
そして、呼吸は伝染するので、
そのままでリード&フォローにもなるのだと思います」



「そのとおり!和夫さんはいつも重要なところでまとめてくれるわね(笑)
実はね、ルンバにおけるボディ・アクション、ヒップアクション、
それに床へのプレス感覚まで、重要なキーを握っているのが、
実は

“あばらの骨”の変化なの」



「ヒップ・アクションって言うから、
ヒップの変化が一番あると思っていたんですが、違うんですね」

紀子さんが興味深そうに言った。



「実はそうなのよ。
ヒップ・アクションは、床にプレスした結果引き起こされるもの。
腰が勝手に器用に動いているわけではない。
そして骨盤がガクガク変化しているのではなく、
かなりまとまった運動をしているものなのよ・・・
この点に関しては重要なことだから、また別の機会にね」



ここで、ジュンコ先生は
男女二人組になるように促した。



「クローズホールドで、
床へのプレスをそれぞれがやってみましょうか。
組んじゃったから手は上げられないけれど、
さっき練習した感覚が残っているはずね。
わからなかったら、大きく実際に呼吸してみてね。
あばら骨の1本いっぽんの間が開かれていって、
それがカラダの中にやや沈んだ感じになるまで、
大きな変化をつけるのよ」



「相手の動きがものすごく、わかりやすいです!」
トシ子さんが嬉しそうな声を上げた。




「思った以上に、ボディって動くんですね。
ヒップも、いつもよりローテーションできます」
紀子さんも喜んでいる。



「では、試しに、ヒップ・アクションだけをしてみて。

どう?全く相手に伝わらないでしょ?」



「ホントだ!なんか変ですね」
みんなから笑い声とともに、
ホーという納得の声があがった。



「ハーイ、ここからベーシックムーブメントに入っていくわよ、
とやっとなるわけだけれど、いい?
今の床へのプレスの部分のタイミングが実は全て
“&(エンド)”カウントになるのよ。

ということで、スタートは・・・」



      続く 第96話へ



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