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いやぁ、長かったですなぁ。
“最上級のホールド”シリーズ。

目次にズラリ並んだ、第57話~第78話までの合計22話!
コレにて完結?
いえいえ、ダンスはホールドに始まりホールドに終わるもの
まだまだ、続きまっせぇ~と言いたいが、
ダンスのテクニックは、すべてつながっている!!
他の勉強をしたって、ホールドの成長に活かすことができるということで、
もういっちょ、別のシリーズいきまひょか~


・・・の前に、この話、覚えてる?
「使った瞬間からあなたは変わる マル秘ダンステクニック」(第56話)

ソウ「呼吸のテクニック」
で、ダンスにお役立ちの「呼吸筋・呼吸に関する筋肉」の名も明かされ、
①呼吸横隔膜・骨盤横隔膜からなる、上下横隔膜
②肋間筋 
これらの筋肉の活性化が、ダンスに与える影響を具体的に見ていこう!
・・・の第1回目が「ホールド=男女の組み方」だったんだ。
というわけで、

第2回目は、リード&フォロー

二人で踊るダンスならではのこの究極のテーマに、
どう呼吸が活かされていくのか!?
の、シリーズ、はじまりぃはじまりぃ



「では『リード&フォロー』と呼吸との関連を見ていくわね」

ジュンコ先生は白板に「リード&フォロー」と書き、
その横に「呼吸を使う」と書き添えた。

「ダンステクニックのほとんどが、
その習得にものすごく時間がかかる中で、呼吸を使ってのリード&フォローは、
即戦力になる実践的なテクニックなのよ」



へぇ~と興味深そうな声が上がった。


「なぜならね、呼吸は伝染するから・・・
実験、やってみましょうか」


先生は、男女二人一組になって向かい合って立つように指示した。


「まずはそれぞれゆったり3回くらい深呼吸しましょう。
やり方はどうでもいいからね」



スー ハァー



「では普通に戻って。
今度は、男性だけが呼吸をしばらく止めてみて。
『ハイ』というまで、いい?」



・・・



「ハイ。男性の方、息していいわよ。
さぁ女性の方、どんな感じがしたかしら?」


「なんだか、こっちまで息がつまってきました」


「わたしもです。おまけに肩までコッてきました」
女性から次々に声が上がった。


「そうね。目の前の人が呼吸していないと、
こっちまでおかしくなるわよね。
コレは、呼吸が伝染した証拠よ」


なるほど・・・みんな納得の顔つきだ。


「ではね、次に、男性は普通にして、
女性が わざと浅くて早い呼吸を繰り返してみて。
口からでも鼻からでもいいからね。
さぁ、男性の方、どんな感じがするかな?」


「チョット、うっとうしいなぁ(笑)
こっちまで巻き込まれそうですなぁ」

平田さんだ。


他の男性も同感だというようにうなずいている。


「そうでしょ? 
コレは呼吸のペースを狂わされちゃうからなの。
反対に、女性の方、
今度はゆーっくり心地よく深い呼吸をして見ましょうか。
目の前の男性に伝染するかな?
坂田さん、どう?」


「はい、気分がゆったりして僕も呼吸しやすくなりました。
チョット鼻がつまってたのが通ったみたい・・・」



「それは、良かったわね(笑)

どう?結構、呼吸の影響って大きいでしょ?

コレを『リード&フォロー』のテクニックに、
使わなかったらホントもったいないわよ。
では、実際に練習して見ましょうか」


ジュンコ先生は、みんなにこんな想像を促した。


「『目の前に、シルクのハンカチがあって、
それを右手でそっとつまみ、ズーッと上に上げていくの。
ソウ、ズーッと上げながらそれに合わせて、息を吸う・・・』
ハイ、コレを女性の目の前で、男性がやってみて」


男性たちは空気中にある架空のハンカチをつまみ上げ、
「スー」呼吸とともに上げる
・・・女性はそれをジーッと目で追っている。

と、知らず知らずのうちに、
男性の呼吸に合わせて、女性も吸っている・・・!


「ハイ、男性の方、いい?
吸いきったところで、いったん息を止めて
それからハンカチをハラリと下に落としましょう。
そしてゆっくり手を下げながら、ゆったり息を吐いていく・・・
それを繰り返してみてね。
何回かやったら、男性と女性、役割を交代してね」



スー・ハァー


みんな、真剣に取り組んでいる。



「今、呼吸と架空のハンカチを操っている側が、リーダーね。
目の前の人にうまくリードできるかな? 
時々、呼吸の量をグーッと大きくしたり、
フゥーっとかすかなものにしたり、
長い間、呼吸を止めたりして、変化をつけてみると面白いわよ」


急に、楽しそうにカナちゃんが笑い出した。
「スッゴクわかりやすい!つられちゃう!
坂田さん、気分乗せてやってくれるから・・・」



それを聞いたリーダー役の坂田さん、真っ赤になっている。


「あ、僕、なにか変でしたか・・・?」


「それで、いいのよ!坂田さん。それが“ダンス”よ!
今の呼吸の運動に『気持ち』をこめると、


ただの生体反応が “ダンス”になるのよ!


というより、呼吸をこうやってジックリ味わっていると
“感情”のようなものが自然とわきあがってこない?
それを、感情表現として意識的に使うと、ダンスになっていくわけよ」


みんな、なんとなくわかるという風にうなずいている。


呼吸と感情は密接な係わり合いがあるわ。

「日頃だってそれを経験しているはずよ。
無意識かもしれないけどね。
例えば、ったときには、グッと詰まるような呼吸、
楽しくリラックスしているときは、ゆったりとした深い呼吸とかね」


ここで、先生は白板の前に立って、


「呼吸を使うリード&フォロー
テクニックの優れている点をまとめてみるわ。


伝染するため、即効性が高い

カラダをともに感情もリード&フォローすることができる


あともう2点あるんだけど、
これがどっちもまたスゴイのよ、それは、


複数のやるべきリード&フォローを、
瞬間的にコントロールしてこなすことができる
 

力むことなく、柔らかい繊細なリード&フォローが可能


では、実際にやってみる前に・・・」



      続く 第80話へ



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