2007.03.23 (第59話) 最上級のホールドを手に入れるためにⅢ・・・ホールドは心の現れ?
目次へ
ダメなんだなぁ・・・。
先生と組むと①緊張しちゃって。
「顔が近い」とか、「もっと腕の力を抜いて」とか、
言われれば言われるほどに、余計にできなくなってくる。
鏡の前で一人で作るホールドはまぁ、
それなりに見えたりもするけれど、
男性と組むとなるとまだ②不安なのよねぇ。
自分に自信がない。
だから先生以外でも、キャリアがありそうで、
「上手そう」って感じの男性と組む時は、
「相手に合わせなきゃ」という、
一種の③義務感・責任感でホールドを作っているわ。
ソウしながらも、やっぱり「上手な方ですね」って思ってもらいたいココロ、
ちょっぴりの④虚栄心みたいなものも当然出てくるから、
カラダを少々痛めてでも
一生懸命に崩れないカタチをキープしようともしている。
自分のリーダーとは?
ホールドが落ちずに、自分でしっかり張れるように、
そして、文句を言われないように
⑤頑張って練習しているわ。
もうとても初心者とは言えない程の年月、踊ってきている割には、
ホールドの悩みはまだまだ尽きないのよね。
重くはないかしら?
キレイに見えているのかしら?
どこか可笑しくないかしら?
・・・いつもどこかで思っている。
音楽がかかって、イザ男性と組もうとする瞬間、
こんな不安がフト頭をよぎることさえある・・・
私、目の前の人に、
受け入れてもらえるのかしら?
先「なぜ多くの人が『屈筋優位ホールド』
つまり“硬く動きのない、
固定したホールド”になっちゃうか上の例で示してみたのよ。
番号を振ったところが、ぜんぶその理由なの」
Q「え?緊張・不安・責任感・義務感・虚栄心・頑張るココロ・・・。
みんな精神的なものじゃないですか?」
先「そうなのよ。これが最大の問題なのよ。
今回は女性側の立ち場で書いたけれど、
男性に置き換えても想像がつくでしょ?」
Q「緊張・不安・責任感・・そうですね。
男性も同じでしょうね。でも、それが何か?」
先「筋肉って想像以上にデリケートで、
実は精神の影響をものすごく受けやすいの。
それも瞬時にね」
Q「瞬時に?それってすごいなぁ。
ほとんど無意識の世界ですよね、そうなったら」
先「だから問題なの。なかなか治らない・・・。
結局ね、
精神のリラックス状態を奪われた瞬間から、
『伸筋優位から屈筋優位ホールド』へ急転直下で悪化するの。
だから、シャドウでは良いホールドが作れるようになっても、
実践ではなかなか無理。
一緒に組む相手のほんのちょっとした言動に、
実は反応しているものなのよ、ココロもカラダも」
Q「そ、そんなぁ。まぁ、わかる気はするけど。
パーティに行って、
『ぼく、初心者なんですけど、よろしいですか?』
ってニコニコしてくれる男性の方が、
『オレ様はC級の選手だぞ。さぁさぁ、来なさい、踊ってやろう』
みたいな雰囲気の人よりも楽しいし、
自分の実力が出せるような気がしますもん」
先「そうね。実はね、ホールドを組む瞬間に、
目には見えない契約みたいなものが交わされて、
それの支配をずーっと受け続けながら踊ってしまうものなのよ」
Q「目には見えない“契約”?」
先「まぁ、力関係みたいなもの、上下関係ともいうわね。
それを感じた瞬間に、筋肉も反応し・・・」
Q「下になったものは緊張し、
不安になって屈筋優位ホールドに。
上に立てたものは、
余裕があるから伸筋優位ホールドに・・・ですか?」
先「ドッコイ、そうはいかないのよ。さっきの話、覚えているかな?
責任感・虚栄心も屈筋優位ホールドになりやすいってことだったでしょ?
だから、自分のほうがキャリアがあって、上級かな?と感じた時点で、
『マカセナサイ!私に付いてきなさい』と気負い過ぎたりもダメ、
『ドウ、私の方が上手なんだから』とエエ格好もダメ・・・」
Q「難しいなぁ!」
先「極端にいうなら、
真の尊重関係し合える本当に平等な関係がそこにない限り、
無理っぽいわね」
Q「そんなん、誰とも組めないですヤン!」
先「だからこそ、正しいホールドのテクニックを学ぶ意味があるのよ。
究極的には相手と組む前に、
自分自身としっかり組むことができるに従って、
人との組み方の問題は解決できるようになるわ」
Q「自分自身としっかり組むこと?」
先「ソウ。具体的な意味は、
また、オイオイレッスンの中で取り上げていくわね。
ただ、もっと、全員が自覚をするべきね。
目の前の人と組む時、
カラダだけではなく、
同時にその人のココロとも組んでいるんだってこと。
そこの勉強がない限り、
どんなにいい筋肉で正しいテクニックを身につけたところで、
内弁慶で終わっちゃう。
実践では活かされないわ」
以上を踏まえた上で、
次回から、最上級のホールドを手に入れるためのお話、
いよいよスタートだ。
続く 第60話へ
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
ダメなんだなぁ・・・。
先生と組むと①緊張しちゃって。
「顔が近い」とか、「もっと腕の力を抜いて」とか、
言われれば言われるほどに、余計にできなくなってくる。
鏡の前で一人で作るホールドはまぁ、
それなりに見えたりもするけれど、
男性と組むとなるとまだ②不安なのよねぇ。
自分に自信がない。
だから先生以外でも、キャリアがありそうで、
「上手そう」って感じの男性と組む時は、
「相手に合わせなきゃ」という、
一種の③義務感・責任感でホールドを作っているわ。
ソウしながらも、やっぱり「上手な方ですね」って思ってもらいたいココロ、
ちょっぴりの④虚栄心みたいなものも当然出てくるから、
カラダを少々痛めてでも
一生懸命に崩れないカタチをキープしようともしている。
自分のリーダーとは?
ホールドが落ちずに、自分でしっかり張れるように、
そして、文句を言われないように
⑤頑張って練習しているわ。
もうとても初心者とは言えない程の年月、踊ってきている割には、
ホールドの悩みはまだまだ尽きないのよね。
重くはないかしら?
キレイに見えているのかしら?
どこか可笑しくないかしら?
・・・いつもどこかで思っている。
音楽がかかって、イザ男性と組もうとする瞬間、
こんな不安がフト頭をよぎることさえある・・・
私、目の前の人に、
受け入れてもらえるのかしら?
先「なぜ多くの人が『屈筋優位ホールド』
つまり“硬く動きのない、
固定したホールド”になっちゃうか上の例で示してみたのよ。
番号を振ったところが、ぜんぶその理由なの」
Q「え?緊張・不安・責任感・義務感・虚栄心・頑張るココロ・・・。
みんな精神的なものじゃないですか?」
先「そうなのよ。これが最大の問題なのよ。
今回は女性側の立ち場で書いたけれど、
男性に置き換えても想像がつくでしょ?」
Q「緊張・不安・責任感・・そうですね。
男性も同じでしょうね。でも、それが何か?」
先「筋肉って想像以上にデリケートで、
実は精神の影響をものすごく受けやすいの。
それも瞬時にね」
Q「瞬時に?それってすごいなぁ。
ほとんど無意識の世界ですよね、そうなったら」
先「だから問題なの。なかなか治らない・・・。
結局ね、
精神のリラックス状態を奪われた瞬間から、
『伸筋優位から屈筋優位ホールド』へ急転直下で悪化するの。
だから、シャドウでは良いホールドが作れるようになっても、
実践ではなかなか無理。
一緒に組む相手のほんのちょっとした言動に、
実は反応しているものなのよ、ココロもカラダも」
Q「そ、そんなぁ。まぁ、わかる気はするけど。
パーティに行って、
『ぼく、初心者なんですけど、よろしいですか?』
ってニコニコしてくれる男性の方が、
『オレ様はC級の選手だぞ。さぁさぁ、来なさい、踊ってやろう』
みたいな雰囲気の人よりも楽しいし、
自分の実力が出せるような気がしますもん」
先「そうね。実はね、ホールドを組む瞬間に、
目には見えない契約みたいなものが交わされて、
それの支配をずーっと受け続けながら踊ってしまうものなのよ」
Q「目には見えない“契約”?」
先「まぁ、力関係みたいなもの、上下関係ともいうわね。
それを感じた瞬間に、筋肉も反応し・・・」
Q「下になったものは緊張し、
不安になって屈筋優位ホールドに。
上に立てたものは、
余裕があるから伸筋優位ホールドに・・・ですか?」
先「ドッコイ、そうはいかないのよ。さっきの話、覚えているかな?
責任感・虚栄心も屈筋優位ホールドになりやすいってことだったでしょ?
だから、自分のほうがキャリアがあって、上級かな?と感じた時点で、
『マカセナサイ!私に付いてきなさい』と気負い過ぎたりもダメ、
『ドウ、私の方が上手なんだから』とエエ格好もダメ・・・」
Q「難しいなぁ!」
先「極端にいうなら、
真の尊重関係し合える本当に平等な関係がそこにない限り、
無理っぽいわね」
Q「そんなん、誰とも組めないですヤン!」
先「だからこそ、正しいホールドのテクニックを学ぶ意味があるのよ。
究極的には相手と組む前に、
自分自身としっかり組むことができるに従って、
人との組み方の問題は解決できるようになるわ」
Q「自分自身としっかり組むこと?」
先「ソウ。具体的な意味は、
また、オイオイレッスンの中で取り上げていくわね。
ただ、もっと、全員が自覚をするべきね。
目の前の人と組む時、
カラダだけではなく、
同時にその人のココロとも組んでいるんだってこと。
そこの勉強がない限り、
どんなにいい筋肉で正しいテクニックを身につけたところで、
内弁慶で終わっちゃう。
実践では活かされないわ」
以上を踏まえた上で、
次回から、最上級のホールドを手に入れるためのお話、
いよいよスタートだ。
続く 第60話へ
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
| Home |