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「使った瞬間からあなたは変わる マル秘ダンステクニック」(第56話)
とは、「呼吸のテクニック」のことだった。

で、ダンスにお役立ちの「呼吸筋・呼吸に関する筋肉」の名も明かされた。
①呼吸横隔膜・骨盤横隔膜からなる、上下横隔膜(おうかくまく)
肋間筋(ろっかんきん)
これらの筋肉の活性化が、ダンスに与える影響を具体的に見ていこう・・・。


第1回目は「ホールド=男女の組み方」だ



「ホールドの問題って感じたことある?」


「あるある!大アリです。
組んだ相手にも、もちろん自分にも・・・」


「どんな問題かしら?」


「男性のホールドに関しては、
硬い・絞められる・狭い・右肩が出る(スタンダード)が代表的かな?
女性に関しても、
硬い・重い・右手をつっぱる (スタンダード)ナンテよく聞くなぁ…。
自分に関しては、カタチがキレイじゃないのと、ヤッパ力むところ」


「じゃぁ、反対にイイなぁっていうホールドは?
思いつくままに、いろいろ例を挙げてみて」


「男女共通かもしれないけれど、
ソフト・ワイド・安心・柔軟だけどしっかりしている・・
あ、それからビジュアル的にも美しいものね」


「ではどうしたら、問題を解決して良いホールドになれるのかしら?」


「・・・ってところで、呼吸に関するテクニック登場!ですよね」


「と、いきたいところだけれど、
その前にぜひ知っておいて欲しいことがあるの。
先ほど上がったような、
ホールドに関する様々な問題を解決に導き、
呼吸筋と連動して使えば、
その相乗効果で、
最上級のホールドへの期待ができる筋肉がある
のよ」


「エーッ!そんな筋肉があるんですか?なんて言う筋肉?」


伸筋よ」


「シンキン・・・何ですか、それ?」



大雑把に説明すれば、「伸筋」は伸ばす筋肉。
それと反対に作用する「屈筋」つまり曲げる筋肉があって、
この「伸筋」と「屈筋」がワンセットになって、
人間の身体運動が行われているんだ。

例えば、ちょっと腕まくりをしていただいて、
ハイ、腕を曲げてみましょう。
で、曲った側、力コブが出る方が、屈筋。
名称は、「上腕二頭筋」。

裏の伸びた側、ヒジのある方が、伸筋。
名称は、「上腕三頭筋」。

では、もう一度腕を曲げて見る。
ただし、「屈筋を曲げよう」と意識して欲しいんだ、
そう力コブを誇示するように。
「ドヤッ!」って感じで、曲げた実感もあるよね。

では次に、同じように腕を曲げるのに、
今度は「伸筋を伸ばそう」と意識してみよう。

さぁ、どんな感じ?
さっきの「屈筋を曲げよう」の時と比べて、
ほとんど力感覚がないはず。
フワァ~としていて、「曲げたぞ!」っていう充実感は、ない・・・。

次に手を握ることをやってみよう。
手のひら側が屈筋、手の甲が伸筋だ。 
いい?
屈筋を曲げてようと意識して、
「ギュッ!」っと握ってみて。

次に、伸筋を伸ばそうと意識して・・・
やっぱり、
こっちの方が力感覚がないハズ。

では、腕を曲げる、手を握る、
この二つの動作を一緒にやってみよう。
まず、「屈筋を曲げよう」に挑戦
両手を握り締め、力コブのポーズ。
いわゆるガッツポーズ。
オウ!やったぁって気がするね。
で、このままで様子を観察してみよう。
動かずジッと停止しているのが似合う感じだね。
リキミも感じる。
一緒に歯を食いしばって見ようか?(かみ締める噛筋も屈筋だ)。
非常に力感覚も増したはずだ。
ただし、呼吸は?


止まってるかも?


次に、「伸筋を伸ばそう」に、トライ! 
どう?筋肉感覚が少ない分、感じようとしただろうし、
動作もゆっくり丁寧なハズ。
では、もう一回、
「伸筋を伸ばそう」と意識しながら同じ動作を行ってみて。
しかも、楽に呼吸をしながら。
どう?なんだか心地よくない?
では、その運動を肩に伝えよう。
どう?肩を感じることができたかな?
うまくいけば背中までモゾモゾ動かしたくなり
腰にもつながってきたはずだ。(背中・腰は伸筋だ)
やはり、
力感覚はないが、
全身気持ちよく動かしたくなってくる
感じが分かるだろう。
と、ここでわかる重要なこと

屈筋は屈筋同士、
伸筋は伸筋同士連動しやすく、
相乗効果が働く


・・・と、ここでダンスのことに置き換えてみよう。
今回のお題「ホールド」に。



「もう気付いていると思うけれど、

問題の多いホールドは、

不必要な屈筋を使って作られたもので、

反対に良いホールドは、

伸筋の連動によって作り出されたもの


「へぇー、そうなんですか?まだ、ピンときませんが・・・」


「ホールドを作るとき伸筋の連動が、
速やかに行われるようになったら、上級者なの。
これは何もホールドに限らず、
ダンス全体のカラダの使い方なんだけれど。
でもね、かなりのベテランでも、屈筋使用者が結構多いのよね。
それがものすごく問題なの・・・」


「その点が改善され、
伸筋と呼吸筋が連動してホールドを作れるようになれば、

ソフト・ワイド・安心・柔軟だけどしっかり、

ビジュアル的にも美しい


最上級のホールドへの道が開かれるわ」
  
とジュンコ先生。

もっと詳しく知りたい・・・よね? 

                        

      続く 第58話へ



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