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ダンスはどちらに合わせて踊るのか?


「男性のリードで踊るんだから、もちろん男性でしょ!?」
と、即効で答える女性。
「ダンスは、レディファーストが大切だから、
男性がある程度、女性に合わせて踊るほうがいいんじゃないの?」

ソウなりたいという希望も入っているのかな?の男性。

こういう質問って、するの大好き
なぜって、
人それぞれのダンス観のみならず、男女観までもが、
秘かに垣間見られて、なかなか楽しめるんだもんな。

男性の言い分としては、
「僕に合わせて欲しいな。ヤッパ、ついてきてくれるとうれしいし」
「でも、男性に頼り過ぎずちゃんと自分でも踊って欲しい」

と、ご希望。
女性の言い分としては、
「夢のように心地よく導いてくれたなら、自然に合わせちゃうわ」
「でも、キツイのや、硬いのはいや。束縛せずに自由に踊らせて欲しい」

ウーン、わかるけどぉ~
そんなんできたら、苦労はないんだけど~


昨日(第46話)
ケース1 女性はフォローが仕事なのか?
ケース2 スタートはどちらが切るのか?
ケース3 表現はどちらに合わせるのか?
も踏まえて考えてみよう。
なお、これは、
競技ダンス・パーティダンスどっちにでも当てはまることデッセ・・・。 
 

オホン! では、答えだ。
まずカタチの上(つまり世間体・見た目)では、
男性の主導権で、女性がそのエスコートを喜んで受ける・・・
というスタイルが最も美しく社交ダンスにふさわしい。
男性は女性に、
「与える、ある意味支配する」ことが喜びであり、
反対に女性は男性から、
「受け取る、ある意味支配される」ことが喜びであるという、
DNAの法則みたいなもんがあるらしいのだが、
それから考えれば、
「男性に女性が合わせて踊る」が目指し到達すべきカタチだろう。
(これは男性の方が、技術レベルが低い場合でも同じである。
上手い女性ほど、男性のプライドを傷つけることなく、
むしろ持ち上げ、
「男性上位型」のダンスをたくみに作っていけるものである。
女性主導権で男性を引っ張って踊る姿は、
あまり美しいものではないのは周知の事実だ)

で、その中身はどうか?
つまり実際はどうしたらいいのか?
その疑問は片付いていなかった・・・では、究極の答えを授けよう。


どちらにも合わせるべきではない!


たとえどちらかが先生という場合のように、
テクニックにダンチの開きがあったとしても、
その人に合わせて踊ってはいけないのだ。
結果として、
女性が男性に、または男性が女性に、
または生徒が先生に合わせて踊ることになったとしても、
はじめからその意図であったわけではない、というのが望ましい。


エー!?なんで??どういうことなんですか?


「私も含めて、誰も“完璧”ではないからよ。
その完璧でないものに合わせてしまって、何かアクシデントがあったら、
『あなたについていったら、こうなってしまった!』
ってモメちゃうじゃない。
人のせいにせず、自分のダンスの責任は自分で負ったほうが、
潔いし、わかりやすいからね」


ジュンコ先生は、笑いながらそう言った。


「すごい、考え方ですね・・・。でも、完璧なものなんてないんじゃぁ?」


「それが、あるのよ。
合わせるべきは常に完璧であるもの、
言い換えれば、
当たり前のように存在していて、
いまさら、正しいどうかなんて立証する必要もないほどに正しいもの。
で、踊る二人に“共通”なもの。

そして、踊る各自それぞれが、ソレに合わせて踊る・・・。
コレだと、ケンカもモメ事も少なくなるわよ」


「完璧で、踊る二人に共通のものって・・・? 音楽とか?」


「ピンポーン! 同じ音楽を聴いているってことで、正解。 他には?」


「え? まだあるんですか?」 


「・・・床よ」


「床って?」


「背の高さや体重が違っても、踏んでいる床は同じでしょ。
それと忘れてはいけないのが、
重力軸(鉛直線)に沿ったまっすぐという感覚」
(第29話参照)



「はぁ~、なるほど・・・」


音楽・床・重力軸


「この3つが、完璧に存在し、
踊る二人に共通な、ダンスの原理・原則なの。
コレに合わせて踊るわけね、それぞれが。
言い換えれば、

音楽をしっかり聴いて、

床の上で自分の重みを利用し、

まっすぐを感じて踊る


これが、目指すべきダンスなのよ」


「へぇ~・・・」


「いい?目の前の人に合わせて踊るのではないの。

ダンスの原理・原則に合わせて各自が正しく踊る

そうすれば二人は平和に組んでいられるってわけ」


「相手がたとえ世界チャンピオンでも?」


「イエス!オフ・コース」


スンゴイこと聞いちゃったような・・・
明日、ケース1・2・3の照らし合わせて
もっと詳しくお願いします!

                              

      続く 第48話へ



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