2007.03.10 (第46話) ダンスはどちらがどちらに合わせて踊るモノ?
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ケース1 フォローが女性の仕事じゃないの?
「エ? 私も踊っていいのですか?」
その女性は、怪訝そうな面持ちで私にそう聞き返した。
「もちろん。じゃぁ、踊らなくて何をするの?」
と問うと、
「女性は、男性のフォローをするものだと思っていましたが・・・」
私は少し意地悪な質問を試みる。
「彼について行って、本当に大丈夫?
それであなたは、アー楽しかった!って心から思える?」
彼女は負けずに答えてくる。
「大丈夫かどうかなんてわかりません。
でも、うまくフォローできたときは良かったって思います」
私は、さらに彼女を追いこんでいく。
「もしも、競技会で明らかに彼が音楽を外しているって、
あなたが気付いちゃったとするわ。
それでも、あなたはフォローに徹するのかしら?」
彼女はさすがに、
「それでも、彼を信じてついていきます」
とは答えなかった。
実際、彼女はこう言いたかったのかもしれない。
「じゃぁ、フォローって何よ!
私だって自分の好きに踊りたいわよ。
でも、そんなことをしたら、きっとうまく行かないわ・・・」
ケース2 どちらがスタートを切るの?
「どうして、待っているの? 自分でスタートを切らなきゃ」
ワルツのレッスン中、私がリーダー役でその女性と踊ろうとしている。
彼女は美しいホールドを作り、私のホールドに入ったきり、
息をひそめてジーっとしているため、そう声をかけたのだ。
「ハ? 男性がスタートを切るんでしょ??」
ソウくると思った私はすかさず、
「私があなたを押していくの?
これから動く方向においては、あなたが先行よ。
だから、優先的にスタートを切っていいのよ」
「え、そうなんですか!?
男性に合わせなくてもいいんですか?」
ケース3 表現は好きにしてはいけないの?
「先生が、『女性も好きに踊ってごらん』
って、言ってくれたのでそうしたら、彼と踊りが合わないんです。
どこまで自分が好きに踊って、
どこからは彼に合わせるべきなんでしょうか?」
彼女は積極的な性格もあり、エネルギッシュに踊りたい人で、
彼はもっと静かなダンスが好きなよう。
さぁ、どうしたらいいんだろう?
ケース1・2・3とも、パートナーシップが絡むテクニックのお話だ。
どちらがどちらに合わせて踊るのか
これは、二人で踊るダンスならではの問題だ。
これこそがダンスの中での“もめごとNO.1”かもしれないね。
多くの男性は、
「自分のリードに合わせて踊ること」を当たり前のように要求する。
かといって自分のリードに完全に自信を持っている人は、ものすごく少ない。
自信がないからこそ、ついてきてくれることを欲し、
またリードが伝わらないというアクシデントに対しては、
女性に対し、キツク引っ張ったり、押したり、
「オマエが悪いんだ!」
といわんばかりのぞんざいな態度をとることさえもある。
女性は女性で、
「男性についていけるだろうか?」を必要以上に気にする人も多い。
男性のリードに敏感に反応し、美しく踊れることが女性の憧れであり、
男性についていけないのは恥ずかしいこと、
相手に迷惑をかけること、
嫌われることなのだという認識が強いせいかもしれない。
だが、最近は女性が強い傾向もある。
(知識を持っている女性は、タダ単に男性についていくことはしない)
男性がいい加減なリード・頼りないダンスをしようものなら、
勝手に踊られてしまうことにもなる。
競技選手は“フィフティ・フィフティ”を教えられるだろう。
ソウ、男性も女性も50づつ、足して100。
あるいはそれ以上になるように、それぞれの役割を果たすベシ。
一見わかりやすそうだけど、内情はやっぱり、
「私はコウしたい!」「イヤ、俺はアアしたい」で、
もめることが多いのも事実。
さぁ、あなたはどうか考える?
女性が男性に合わせて踊るべきか?
(ダンスたるもの、そりゃ、そうでしょ!?亭主関白、コレ当然)
男性が女性に合わせるべきか?
(カカア殿下が仲良く踊れる秘訣?)
どちらか一方に決めるのではなく、ケースバイケースでいくべきか?
この続きは、明日へ。
続く 第47話へ
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ケース1 フォローが女性の仕事じゃないの?
「エ? 私も踊っていいのですか?」
その女性は、怪訝そうな面持ちで私にそう聞き返した。
「もちろん。じゃぁ、踊らなくて何をするの?」
と問うと、
「女性は、男性のフォローをするものだと思っていましたが・・・」
私は少し意地悪な質問を試みる。
「彼について行って、本当に大丈夫?
それであなたは、アー楽しかった!って心から思える?」
彼女は負けずに答えてくる。
「大丈夫かどうかなんてわかりません。
でも、うまくフォローできたときは良かったって思います」
私は、さらに彼女を追いこんでいく。
「もしも、競技会で明らかに彼が音楽を外しているって、
あなたが気付いちゃったとするわ。
それでも、あなたはフォローに徹するのかしら?」
彼女はさすがに、
「それでも、彼を信じてついていきます」
とは答えなかった。
実際、彼女はこう言いたかったのかもしれない。
「じゃぁ、フォローって何よ!
私だって自分の好きに踊りたいわよ。
でも、そんなことをしたら、きっとうまく行かないわ・・・」
ケース2 どちらがスタートを切るの?
「どうして、待っているの? 自分でスタートを切らなきゃ」
ワルツのレッスン中、私がリーダー役でその女性と踊ろうとしている。
彼女は美しいホールドを作り、私のホールドに入ったきり、
息をひそめてジーっとしているため、そう声をかけたのだ。
「ハ? 男性がスタートを切るんでしょ??」
ソウくると思った私はすかさず、
「私があなたを押していくの?
これから動く方向においては、あなたが先行よ。
だから、優先的にスタートを切っていいのよ」
「え、そうなんですか!?
男性に合わせなくてもいいんですか?」
ケース3 表現は好きにしてはいけないの?
「先生が、『女性も好きに踊ってごらん』
って、言ってくれたのでそうしたら、彼と踊りが合わないんです。
どこまで自分が好きに踊って、
どこからは彼に合わせるべきなんでしょうか?」
彼女は積極的な性格もあり、エネルギッシュに踊りたい人で、
彼はもっと静かなダンスが好きなよう。
さぁ、どうしたらいいんだろう?
ケース1・2・3とも、パートナーシップが絡むテクニックのお話だ。
どちらがどちらに合わせて踊るのか
これは、二人で踊るダンスならではの問題だ。
これこそがダンスの中での“もめごとNO.1”かもしれないね。
多くの男性は、
「自分のリードに合わせて踊ること」を当たり前のように要求する。
かといって自分のリードに完全に自信を持っている人は、ものすごく少ない。
自信がないからこそ、ついてきてくれることを欲し、
またリードが伝わらないというアクシデントに対しては、
女性に対し、キツク引っ張ったり、押したり、
「オマエが悪いんだ!」
といわんばかりのぞんざいな態度をとることさえもある。
女性は女性で、
「男性についていけるだろうか?」を必要以上に気にする人も多い。
男性のリードに敏感に反応し、美しく踊れることが女性の憧れであり、
男性についていけないのは恥ずかしいこと、
相手に迷惑をかけること、
嫌われることなのだという認識が強いせいかもしれない。
だが、最近は女性が強い傾向もある。
(知識を持っている女性は、タダ単に男性についていくことはしない)
男性がいい加減なリード・頼りないダンスをしようものなら、
勝手に踊られてしまうことにもなる。
競技選手は“フィフティ・フィフティ”を教えられるだろう。
ソウ、男性も女性も50づつ、足して100。
あるいはそれ以上になるように、それぞれの役割を果たすベシ。
一見わかりやすそうだけど、内情はやっぱり、
「私はコウしたい!」「イヤ、俺はアアしたい」で、
もめることが多いのも事実。
さぁ、あなたはどうか考える?
女性が男性に合わせて踊るべきか?
(ダンスたるもの、そりゃ、そうでしょ!?亭主関白、コレ当然)
男性が女性に合わせるべきか?
(カカア殿下が仲良く踊れる秘訣?)
どちらか一方に決めるのではなく、ケースバイケースでいくべきか?
この続きは、明日へ。
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