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相手のことを感じないで勝手に踊ってしまう
一人踊りの「低レベル自立型」
かたや、
相手から自立できない
あなたまかせの「依存型」

それぞれから脱出し、
レベルアップするためにはどうしたら良いか?

ちょっと待って、
これは意外や深い問題であって、
脱出に成功すれば、
ダンスそのもののレベルアップにも当然つながってきそうなのだが、
その“レベルアップ”自体、ことダンスに関しては難しいんだな。

「あぁ、自分は成長していっているんだ」
という手ごたえが、実感が、捉えられるようで捉えられない。
かといって、
他人様のご意見もどうかな?ってところがあって・・・。(第41話参照)


ではこの際、

社交・競技ダンスの本来の成長

レベルアップとは何ぞや


から見てみようではないか!


・・・ということで、
では、いいですか? 

まず次の問いにお答えください。


あなたはルンバが踊れますか?


ン? 改めてナニ?


まぁ、考えてみて下さい。


ルンバという名称さえ、
耳にするのが初めてである初心者はカンタン。
「知りマセ~ンだから、踊れマセ~ン」
そして、
かなりの上級者になれば、
自分がどれくらい踊れるかが正しく把握できているハズだから、
「もちろん、踊れるわ」
とかナントかそれなりの答えは可能だろう。

困ってしまうのは、
初心者でもない、超上級者でもない大半中間層の人達だ。
「はい、少しは・・・」
または、
「まだまだ初級ですが、踊れます」
と答えながらも、
こんな疑問が出てくるかもしれない。
「えーそう聞かれると、オレの、このルンバで、
踊れているって言えるのかなぁ?」

自分では、結構踊れていると思っている人でも、改めてこう聞かれると、
「ハイ・・・踊れることは踊れますが・・・」
なぁんて意外と歯切れが悪かったり。


ジャジャン!

では、何を持って、
私は、ルンバが踊れます!!
と、自信を持って答えることができるのだろうか?


そのためには、次の3つの条件をクリアしなけばならない。

1.ステップなど、型に関することがOK
2.相手・パートナーシップに関することがOK
3.音楽に関することがOK

つまり、
・型
・相手
・音楽
以上3つの条件を満たして初めて、
「ルンバが踊れる人」といえるのだ。

例えば、
ルンバのステップは知っていて、シャドウはできても、
相手と踊った経験がなかったり、
音楽に合わせて踊ったことがなかったら、
「ルンバが踊れる」とはいえないし、
音楽としてのボレロ(ルンバによく使われる音楽ジャンル)は好きでも、
ステップを知らなければ人と踊ることは難しい・・・。

「ソンナン当たり前じゃない!」
ということかもしれないが、
この3つの条件をすべて十分兼ね備えて・・・となれば、
意外とできている人は少ないはずだ。

いわばこの3つは、
ダンスの成長に、絶対外せない条件ともいえる。
言い換えれば、
3つともが成長して始めて「合格」が出るという仕組みなのだ。
①型(組み方やステップなど)に関するテクニック
②相手、つまりパートナーシップのテクニック
③音楽に関するテクニック

の、どれもが、取りこぼしのないように、

それぞれが絡み合いながら、

総合的に成長していくことが望ましいんだ。


でも、ほとんどの人は、
この3つが不均衡にしか育っていない!!!
それを是正していくことが、
一人踊りの「低レベル自立型」
あなたまかせの「依存型」
からの、脱出につながっているんだな・・・


ジュンコせんせーい!
そこんトコロの詳しい説明を、
明日、お願いします!




・・・ボックスでのニヒル君との練習中、
おかしいなぁ~とジュンコは首をひねっている。

ニヒル君を感じて踊ってみようって気持ちを切り替えたら、
なぜか一緒に音楽まで感じられるようになってきて、
音楽を感じていると、楽しいからソレばっかりになっちゃって、
ニヒル君のことは、ほったらかしてしまって、
「ヤバイ!!」なのに、
ニヒル君「僕を感じて踊ってくれている」
なんて言うんだもん。


どういうこと?


実際は、
「いやぁワタシ、音楽に気をとられて、
あなたのことなんてスッカリ忘れてました・・・」

なのに、
褒められるって、ちょっと意外。

でも、次のニヒル君の言葉を聞いて、

って思ったんだ。


「音楽に気持ちを合わせていると、
こう、表現したいっていうのが出てくるでしょ。
フォー・ワンの部分をよーく感じたら、
もっとギリギリまで粘って踊ることができる。
僕はそういう表現がしたかってん」



オォッてもんよ。


ニヒル君も、ずーっと音楽を感じて踊っていたんだ!!!
一緒ジャン!

ソウか、
聴いている音楽は一緒だから、
それぞれがちゃんと音楽に向かって踊っていたら、
心を一つにして踊っているようなものになった

ってことか・・・。
これは、面白いカラクリ!! 


スゴイ発見!


そういえば、ホラ、こんな名言あったじゃない!

「愛する・・・それは、互いに見つめあうことではなく、
一緒に同じ方向を見ることだ」

サンテグジュペリ(フランスの作家「星の王子様は有名」)

これと一緒。
つまり、
ニヒル君とシックリと組んで踊りたい(愛する)のならば、
お互いを感じる(見つめ合う)のではなく、
音楽を感じろ(一緒に同じ方向を見ろ)ってことなんだ、きっと。

聴いている音楽は一緒でしょ。
だから、いくら音楽の感じ方はそれぞれ個性があるからっていっても、
それぞれが、深く、細やかに…良い感じ方ができれば、
結果、一緒に踊ってフィーリング・グッドになるはずよね。

ひょっとして、これが良いパートナーシップの極意かも。


ソウ考えると、気になってきたんだ。
ニヒル君は踊っている時、どんなふうに音楽を聴こうとしているんだろう?


で、その日の練習のあと、たずねてみたんだ。
彼はこういう、
意味シンな質問が大好きでニコニコしながら答えてくれたんだけど、
ところが、
これがまたとんでもない答えで・・・


天才ニヒルここにあり!! 


      続く 第43話へ


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