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まずは、昨日(第40話)のまとめから・・・ 

ダンスをレベルアップするためには、

①自分の直すべき点が何であるのかが明確になること 
②それを受け入れる覚悟ができること



で、レベルアップしたい部分が、
ダンスのパートナーシップに係わるものであっとしよう。

例えば、
・相手のことを感じないで勝手に踊ってしまう
一人踊りの「低レベル自立型」

または、
・反対に相手から自立できない
あなたまかせの「依存型」



これではいけない!とようやく気がついた。

変わりたい!と本気で思った。
 


さぁ、それからどうしよう?って話の前に
「知っておいて欲しいことがあるわ」と、ジュンコ先生。

「こういうパートナーシップが深く絡んでいる部分って、
自分で、『あ、そうか、直さなきゃ』
って実践を始めても、中々成長しにくいのよね。
なぜって、自分での評価がしにくい分、
相手の意見に左右されやすいからなの」


「自分での評価がしにくいって、
自分では上達しているかどうか、わかりにくいっていう意味ですか?」


「そうよ。例えば、今までずっと『低レベル自立型』で踊ってきた人が、
今度は相手を感じて踊ってみようと試みたとするわね。
一緒に踊ったある人からは、
『すごく踊りやすくなった』と言われたとするわ。
でも、ある人からは、
『何か、重いなぁ。もっと自分でも踊ってよ』
って言われたりしたらどう?」


「わぁ、アリそうな話。迷いますよね。どっちが本当?って」


「そうでしょ? 今回、ジュンコさんも、
ニヒル君から褒めてもらって、
『これで良かった』って思っているけれど、
これはあくまで、“今現在のニヒル君にとっては踊りやすい女性である”
ってことで、ずっとこのままでイイってわけでもないし、
すべてのリーダーには当てはまらないかもしれないわ。
それに、ニヒル君からOKが出ても、
ジュンコさん自身が納得できないって場合もあるし、
なかなか難しいのよね」


「実際、ジュンコさん、
『踊った気がしないけど、これでいいのかなぁ』なんて思っていますものね。
ホント、難しいもんですね」


「そうなの。競技会の成績によっても気持ちがブレてしまいやすいしね。
一生懸命、相手と感じあって踊った結果、
惨敗…
おまけに、観ていた人の評価が、

今日はなんだか踊りが小さかったよ。元気もないし

ときたらどうかしら?」


「うーん、つらいなぁ…」


「また、反対に、
自立を目指す女性がシャドウをしっかりするようになったり、
自分できれいなラインが出せるように練習したりしはじめたとするわ。
すると一緒に踊った相手から、

なんだい?エライ踊りにくくなったなぁ

なんて言われる場合もアルってことなの」


「イヤダぁ、そんなん悲しい。元に戻ろうかなって思っちゃいますよね」


「そういう人が結構多いのよね。
人の意見によって気持ちがブレてしまい“前の踊りの自分”と、
“これから目指す踊りの自分”の間に引っかかっちゃって、行ったり来たり。
そうして長ーい時間を過ごしてしまう。
こういうことって、点数や何かでハッキリとした結果がでない分、
自分の成長過程が、わかりにくいからでもあるの」


「ウワー、どうしたらいいんですか?」


「だから、知っておく必要があるの。
で、最初から覚悟しておくのよ。
つまり、
パートナーシップが深く絡んでくる
テクニックのレベルアップを目指す過程では、

①今まで誉められていたことが、悪く評価される場合もある
②色んな意味で不安定になるので、
以前は簡単にできたテクニックが突然できなくなってしまうこともある


そして、


この時期は、次に飛び上がるために、

いったんは、下に向かう準備期間



だと自分でよく理解しておくことができると、
周りの評価に一喜一憂しなくなるの」


「なるほど。自分の意志で変わろう、
うまくなろうと決めたからには、貫いてやるぞ!

といった 信念が必要ですね。


「大げさではなく要るかもしれないわね。
いずれにせよ、このデリケートな時期をどうやって乗り越えていけるかが、
ホント勝負なのよ。
リスクを負ってでも変わる価値は絶対にある
でも、人が変わるって実は本当に大変なのよね」


「たかがダンス、でもされど…ですよね。
ダンスの中で変わっていくって大変なんだ」


「そうね。変わるって、勇気がいるわね。
さて、ここまでの覚悟ができて、ようやく、
何をしたら『低レベル自立型』なり『依存型』から脱出できるか・・・!?
に、入っていくわけだけれど、
ここで大切なのは、
今までの自分のダンスの中にこれから変わるためのヒントがあるってこと」


「今までの自分のダンスの中にですか?」


「ソウ。今までの自分のダンスが、特に悪かったというわけではないの。

自分の目指す、もっと良いダンスがあるってことを知らなかっただけ

と言えばいいかしら。

もちろん成長のプロセスとして見た場合は、
まだ初期のレベルではあったかもしれないけれど、
何も知らなかった分かえって純粋に、
“ソノ人ならではの長所”が入っているともいえるわ。
だから、それをよく見つめ直すことで、
これからどんなテクニックを身に付けていけば良いかが、
導きだされるハズなの。
勝手に踊ることとしっかり踊ること
依存型ダンスとフォロー上手、ともに紙一重ってことね」


「わぁ、何だか大切な話になってきたみたい!
続けてもらっていいですか・・・?」


「じゃ、レベルアップ方法を考えてみましょうか?・・・」
                  


      続く 第42話へ



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