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・・・さて、ジュンコ先生に聞く、チャチャチャ初心者レッスン話の最後


「音楽を外していても、『外れているよ!』とは注意しないで、
様子を見るということでしたが、それで大丈夫なんでしょうか?」


「この時期に大切にしたいのは、

音楽から外れないことではなく、音楽を感じることなの。
音楽に乗ってカラダを動かすって気持ち良いものなんだな、
楽しいものなんだな、を体感し、
知ってもらうときだから、
あえて『外れている』なんてヤボな注意はしないの」


「ということは、外れても構わない・・・?」


「エエ。最初の段階で、あまり細かいことを言い過ぎて、
音楽を嫌い、ダンス嫌いになったら残念でしょ?
だから、あせらない。
ただ、タイミングの分かりやすい音楽をかける、
テンポを調整するとかいった、
ちゃんと音楽に合わせて踊れるように導くための条件設定は、
できるだけいいものを、と思っているけどね。
その音楽を感じたい・それに合わせて踊りたいっ!
って思ってもらえるような音楽のセレクトも大事だと思うわ。
だから、ダンス用に編集されていない“原曲”の 流行りの曲、
日本の歌謡曲も使うしね、サザンやドリカムのような。
この辺はもっと、私自身が勉強したい分野でもあるわね」


「楽しみながらカラダで音楽を感じてもらう時期、なんですね」


「そうなの。


楽しく覚えたこと、

つまり

リラックスして覚えたことって、身に付きやすい


それでなくてもダンスって難しいものだから」


「じゃ、バタバタ・ブカブカの、
見た目“スッゴイ変な踊り”をしていてもまずはそのまま・・・?」


「そうよ。
『チャチャチャとは、こういうダンスです。だからコウ踊りなさい』
という限定をこの時期にはできるだけ与えないようにしているわ。
音楽を感じて、カラダのおもむくままに・・・。
先入観を持たせたら、その人の創造性に制限をかけることになるでしょ。
こうやって教えているとね、
何もテクニックを持たない前のあるがままというか、
“素”の動きには、本当にその人自身が現われているもんだなぁって、
いつも感動するの。
20年だったら20年、40年だったら40年、
ずっと連れ添ってきたその人自身のカラダだもんね。
歴史を背負っているわけよ。
そのなかにダンスという新しい歴史を刻んでいくんだもの・・・
って考えると、教えていく一つひとつが、とても神聖なものにも感じてくる。
それにね、初心者のナチュラルな動きには、
私たちが学ばなきゃいけないものがたくさんあるなとも思うわ。
バタバタ・ブカブカ・ドンドンってチャチャチャを踊っていた人が、
音楽をちゃんと聴きとれるようになって、
そのユサユサ揺らしていた筋肉が、
ボディアクションを生んでゆく過程を見ていると、


人間のカラダってすごくうまくできているなぁ


って思ってしまう。
その人にしかない、
ナチュラルな動きっていうのを実は全員持っているんだ、ってね」


こう聞いていると、ダンスの成長プロセス、
つまり、学んでいく過程ってすごく大切なんだなと、思えてくる。
でも、これは、きっと「リーパー関係」にも言えるものかもしれない。
二人で組んで踊るダンスならではの成長プロセスがあるのかも。
つまり、パートナーシップに関係する成長・・・


「勝手に踊る、自立して踊れないなど、
難しい問題もいろいろあるわね。
それも見ていきましょうか?」
 


      続く 第40話へ


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