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突然だが、“シャドウ”に関するこんなお話を。

年齢はバラバラ、おまけにダンス経験もさまざまな“男性3人・女性3人”が、
あるフロアーに会している。

おもむろに先生が言った。
「皆さん、ワルツのスピンターンはご存知ですね。
ではシャドウ(一人で踊る)をやってみせてください。
全員、フロアーに散らばって好きなようにどうぞ。
では、音楽スタート!」


♪♪♪  ♪♪♪  ♪♪♪


♪♪♪  ♪♪♪  ♪♪♪


さて、結果は?

・・・みごとにバラバラ。

もちろん男性のステップと女性のステップは違う。
とはいっても、元々は組んで踊るステップなのだから、
もう少しつながりが見えても良いようなものだが、

なんと個性豊かなこと・・・。


女性 ダンス歴半年
「あれぇ、スピンターンってどうやったっけ? 女性もシャドウって必要なの?」
ダンス初心者の彼女。
スピンターンは、「踊ってもらったらできるけど、一人では無理」
人の動きを盗み見しながら始めたが、チンプンカンプン。

男性 ダンス歴2年
いきなり、左足後退のピボット(回転)アクションから始め、
リバース・ターンの456歩まで踊って止まる。
「スピンターンって、どこからどこまでを指すのか、よくわからない」
フットワークは全く考えていない様子。
踊るというよりただ歩いているって感じ。
ホールドは腕がかろうじて上がっている程度。
だが不思議なことに音楽には合っている。

女性 ダンス歴20年
「女性もシャドウができないとダメ、と聞いてから、
がんばって練習するようになったわ」

背筋を伸ばし、顔を上に向け、ホールドを張っている。
フットワークは正解。
引き寄せる足先のブラッシュもしっかりできている。
だが、音楽からはやや早い。

男性 ダンス歴30年
「ナチュラルスピンターンは6歩からなっていて、
前半の3歩はナチュラルターンの3歩と一緒や。
回るところだけがスピンターンやないで。
それからその後の後退からの3歩はリバースターンがくっついとるンや」

とやたら詳しい。
ホールドはビシッときまり、背筋も伸びている。
フットワーク・方向も正解。
音楽にもあっているが、動きがカタく、時々つっかえたような運動になる。

女性 ダンス暦10年
「習っている先生から“音楽と相手を大切に”っていつも言われるんで、
その自主練習としてシャドウをするようにしています」

どの足型がスピンターンであるかは理解できている。
音楽には正確。
フットワークは重視せず、より音楽に合った運動を心がけている。。
姿勢は特に気をつけてはいない様子、ホールドは自然なまま。
ただ楽に立って踊っている感じ。

男性 ダンス暦6年
「僕の先生は、身体の中の筋肉(インナーマッスル)の使い方を教えてくれるんで、
身体の外側はできるだけ楽にしている。
見かけはまだ良くないかもしれないけど、
結構踊りやすいってみんなから褒めてもらえるんだ」

足型は把握している。
音楽もよく聞こえているようだ。
フットワークはまだちょっとイイ加減だが、
ホールドや姿勢は本人が思っているより格好になっている。


さぁ、では、質問だ。
「この中でどの人のシャドウが最も“良いシャドウ”なんだろうか?」

学連の頃のジュンコと、今のジュンコ先生の対話の中で見てみよう。


ジュ「先生から見て一番良いシャドウができている人って誰なんですか?」

先生“良い”というより“悪い”を見たほうが、この際わかりやすいわね」

ジュ「ワォ、それっだったら私にもわかるわ。まず、全く覚えていないさん、
それから、ナチュラルターンの6歩がどれか、わかっていないさん」

先生「それが、違うのよ」

ジュ「え?じゃぁ、ホールドや姿勢に気をつけていないさん?」

先生「いいえ」

ジュ「あれっ? なら、フットワークができていないことかなぁ、だからさん、さん?」

先生「私とジュンコさんの、
“良いシャドウと悪いシャドウ”の判断基準が違うみたいね」

ジュ「へ?」

先生「社交・競技ダンスで絶対欠かせない、大切なものは何かしら?
二つあるんだけど、分かる?
それをとったら“麺のはいっていないラーメン”“タコの入っていないタコ焼き”
みたいになっちゃうもの・・・」

ジュ「ウーンと…それは、二人で踊るもんだから“相手”かな? 
それから“音楽”

先生「ソウ!!その、ダンスとは切っても切れない
“二つの大前提との関係”
が、ドンドン良くなっていくことがダンスにおける正しい成長なのよ。
シャドウも全く同じ!
知っているステップ数や、ホールド・姿勢の美しさは成長しても、
かえって相手を見失ったり、音楽もただあってさえいれば良い、
なんて言うのは正しい成長とは言いにくいわ」

ジュ「ということは・・・わかった!さんとさんが、ヤバイんだ!
一見良さそうだけど、一緒に踊ったら、
“硬い、足が勝手に動く、ホルードが相手となじまない、
力んで一人だけで踊っている”
って感じかも。
ワァ、コレって私が指摘されたこと、そのまんまやん!!」

先生「そうね。よくわかったわね。
カタチのシャドウは上手くなっても、それに相手と組む感覚、
音楽的な理解が伴っていないと、
シャドウ練習の欠点
“相手と音楽を無視して、勝手に踊ることを成長させる”
が、出てきてダンス全体の成長を阻んでしまうのね」

ジュ「エライコッチャ! 私のシャドウが成長していないって、
そういうことだったんですね! 私、ちゃんと順番どおり足型を覚えて、
自分の綺麗な形をキープする、
で、しっかり独りで立って踊ることを練習することが、
シャドウの大切さだ思っていたんです」

ジュ「ネェ、先生質問!
私に『そろそろ小学校レベルのシャドウができるようにならないとね』と、
言われましたよね。
『幼稚園のときは幼稚園のシャドウで、大学生は大学生のシャドウ』であれば良いとも。どういう意味か教えてください」

先生「ええ良いわよ。まず“シャドウ以前の段階”と言うのがあって、
コレは幼稚園以下、親の庇護を絶対的に必要としているときのようなもので、
この頃はシャドウはいらないのよね。
簡単なステップばかりで良いから、
ジャンジャン音楽に合わせて相手と組んで踊り、
“相手”“音楽”の大切さをスリ込んでいく段階。
カタチは気にせず感覚を大いに楽しんで、感受性を引き出していくときね」

ジュ「じゃぁ、さんはあのままで良いんだ」

先生「ソウね。ものすごく初期の段階でシャドウを強制していたら、
たった独りで必死に立って踊る、
ものすごく限られたバランス感覚を身に付けてしまいの。
相手との関係をうまく利用しながら踊り進めていく能力が、
後々育たなくなる可能性もあるし…」

ジュ「なんか、それって本当に子供の成長の話みたい!」

先生「その通り!無理やりはダメ。
ハイハイからタッチへ・・・すべて重要な成長プロセスね。
無理やり立たせて歩きなさい、なんてしたら後が大変でしょう?
そしてその次が、保育園、さんみたいな段階ね。
要するに“これさえできればスピンターン”ってところだけを押さえて、
後は何もあえて加えない段階。
相手となんとか一緒に回ればOK。
音楽だけは大切にすること。
それだけ押さえておいて後のテクニックは思い切って省いちゃうの」

ジュ「へぇ~省くものって?」

先生「いっぱいあるわね(笑)すぐにあれもこれも増えちゃう世界だから。
まず、ステップがどこからどこまでかなんて知識、
フットワーク、姿勢・ホールド・スイングもいらない、歩いているだけで充分」

ジュ「え?姿勢も?ホールドも?」

先生「そんなこと気にしていたら、音楽が聴こえなくなるでしょ?
そのうち、姿勢や綺麗なホールドも、
ただ単に筋力だけで作っているわけではないということがわかってくるわ。
この件についてはまた今度ね。
で、次が幼稚園、これはさんのような段階ね。
ダンスの成長段階っていうものは、ダンス歴とは別に存在しているから、
おもしろいんだけど、あなたのシャドウも本来は、ここの段階。
だから、さんのようなシャドウだったら、特に問題はなかったわけね」

ジュ「へェーー、ダンス歴10年の人と一緒か。
ソンだけ、まァ頑張ったというこですよね。
でも、音楽はまだしも“相手を大切に”が難しそう・・・」

先生「それに向かうための小学生の段階が、実はさん地点。
身体の外のことつまり、足型・フットワーク・姿勢・ホールドが、
だいたい楽にできるようになったら、身体の中のことに向かうわけ」

ジュ「今はやりの“インナーマッスル”とか、ですね。
ダンスにも関係あったんだ!」

先生「大アリよ。身体の内側の理解がないとズーッと外側だけで踊ることになり、
ダンスの中で起こってくるアクシデントの解決が、
全部“バンソウコウを張るだけ”って感じで、
本質からの改善はナカナカになっちゃうの。
みんな目に見える枝葉の部分の解決だけに奔走してしまうことになるわ」

ジュ「わたしもソウでした。あ、そうか分かった! 
じゃぁ、ひょっとして、“男性より足を引くのが早いのも、
ホールドがそぐわないのも、がんばって力む”

のも、自分の身体の中の問題で、
相手を基準に治していたってダメなんですね。」

先生「そう!症状だけを直していたって、本当の改善はないわ。
ちなみに、一番良いシャドウはこの中ではさん。
でもまだ小学生」

ジュ「ウヘェー、先、長ぁ」


でもでも、
その頃の私は、ナルシスト・シャドーで充分満たされていたし、
それはそれで学びもあったし、心から良かったと思うし、
それに何より毎日がホンと充実していたなぁ。

ジュンコ先生と、当時出会っていたらどうなったかって?
実は、そんな先生と出会っていないところに意味があるんだよなぁ。


さて、
阪関戦のマイ・リーダー、ボガード君の大活躍で、
恋愛ドラマ」でもなく、「スポ根ドラマ」でもない、

そう!
それらを総合しての「ヒューマン・ドキュメンタリー」
路線にシフトしていきつつって感じになってきた矢先、


ある素晴らしい“出会い”があったんです!

でもそれは人ではなく・・・?   


           続く 第15話へ


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