2009.10.05 (第986話)アルデンテを目指せ!!イタリアン・ホールドⅩLⅨ ダンスの成長が止まる理由
初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
第3回 社交ダンスが上手くなるということ
読者限定 ワークショップのご案内はこちら
社交ダンス(もちろん、競技ダンスも)って、
二人で踊るものじゃない!?
だから、
ビギナーの時点から
「ホールド=相手との組み方」って習うわけよ。
ホールド=組む
ことは、スタンダードにおいては、
“フレーム=枠作り”をも、意味する。
つまり、
誰しも、ブルースやワルツの種目を通し、
早い段階で“フレーム”らしき
“カタチ”を作る体験はしていると思うんだ。
コレは別に問題ではない。
何らかのカタチがないと、相手と組めないからだ。
問題は、初期の段階から
「でき上がりのカッコウの良いフレーム」
にこだわったり、
「コンタクト=接触」
にこだわったりすることで、
肝心の踊りが後回しにされることだ。
言い換えれば、
過剰に
自分の外側のカタチを作ることや
相手と、カタチ・肉体を通して
組むことにこだわり、
ソッチに多大なエネルギーを注ぐ
習慣をつけてしまい、
ダンス・エネルギーの不足を招く点だ。
解剖学的にみると、
手・腕と、脚部はカラダの中でつながっている。
ということは・・・
(ココから重要だよ!)
知っている種目・ステップ量が増えるなどで、
脚部テクニックの習熟度が高くなり、
脚部が成長すれば
ソレと一緒に手・腕、
つまり、フレームも成長しないと、
バランスが取れなくなってしまうわけ。
要するに、
腕部と脚部はつながっているから本来、
腕部だけ、
あるいは、
脚部だけの成長は、ナイ、のだ。
そう、両者の成長は、いつも共にあるべき。
だもんで、ステップは、
“ナチュラルターンやリバースターンしか知らない”
にもかかわらず、
すでに“でき上がり”のような、
キレイにひじの張れたフレーム・・
だったりしたら、
“変だよ”ってコトなんだ。
相当無理してるってモン。
本来なら、ソノ頃のフレーム&ホールドテクニックは、
“ナチュラルターンやリバースターンしか
知らないのと同じ程度”のはずなのに。
「カタチをキープしたい、しなければ・・・」
という思いの繰り返しで、
“でき上がった”フレームには、
リキミが“刷り込まれて”しまってることが多い。
困ったことに、そのリキミは、
ビギナーの時代を過ぎても
(意識的に取ろうとしない限り)
筋肉に、記憶として
ズーッと残ったまんまになっちゃうんだ。
ってことで、
最初の段階での“無理”が、ビミョーに働きかけ、
常に腕部の成長をさまたげる
結果を生むという話。
現に「ビギナーの頃に習った
フレームの名残を引きずったまま」の人って多いよ。
そういう人は、
「思い切りたい。でも、踊ろうと思ったら、
フレームが崩れちゃう」
なんて悩んでいたりする。
ある意味“崩れて”当然なのに
“崩れない”と、
足まで動かしにくくなっちゃうのに・・・
まとめよう。
下半身&脚部の成長に比べ、
上半身&腕部の成長が非常に遅れている
だから、ダンスの成長が、と・ま・る・・・
さぁ、ココまで分かったところで、
A太郎とB子に戻ろう。
(第985話)
続く第987話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.153 ~両親・ダンスデビュー ~
18畳ほどの“奥の間”は、
実家の部屋の中で最もキレイな、いわゆる客間でした。
畳の上に絨毯(じゅうたん)が敷かれ、
重くて大きなテーブルにフカフカ座布団・・
ソコがあっという間に片付けられ“ダンス会場”に変身です。
「ホコリが入ったらアカンから・・・」
母は仏壇の扉まで閉めてしまいました。
ワタシは手始めに、
向かい合って、
縦のツー・ステップから始めることにしました。
もっとも簡単で、誰でもすぐにできる、
それでいて踊った感のある楽しいモノであることは、
今までの教授経験で分かってしました。
「こんな風に踊るのよ」
ワタシは最初にY氏とやってみせ、
それから、父と母と順番に手ほどき。
両親と踊ることに抵抗はありませんでしたが、不思議な感覚です。
初めて触れる両親の手・・・
父の手はとても冷たく
思ったより華奢で、ほっそりしているようです。
自分の指に似ているのではないだろうか、
ふと、そんなことを考えてしまいます。
リウマチを患っている母の指はすごく力が入っています。
足もヒョロヒョロ。
おそらく足の指も患っているのでしょう。
ワタシの手をギューッと握り締めてきます。
が、それが愛おしくもありました。
それぞれと足慣らしをしてから、母をY氏に託し、
ワタシは父とペアになりました。
音楽スタート。
あぁ、なんという母の笑顔。
Y氏を見上げ、もうニコニコです。
これ以上笑えないというくらいに笑っているのです。
父はといえば、
おそらく照れくさいのでしょう。
ふざけて、握っている手を振り回し、
足もポンポン跳ね上げています。
真っ赤な顔は、やはり満面の笑み・・・
母が言います。
「楽しいわぁ。なぁ、おとうさん」
そして、
「ヨッシャ、わかったわ。
今度は、お父さんと踊ってみるわ。
ジュンコ、見ててや」
父は大テレ。
母は、
「もう、ふざけんと、マジメに踊って」
と言いながらも、うれしそうです。
Y氏も手を打ちながら、盛り上がり・・・
その光景を見ながら、ワタシは思いました。
すごいことだ・・・
両親が、踊っている・・・
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
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だから、
ビギナーの時点から
「ホールド=相手との組み方」って習うわけよ。
ホールド=組む
ことは、スタンダードにおいては、
“フレーム=枠作り”をも、意味する。
つまり、
誰しも、ブルースやワルツの種目を通し、
早い段階で“フレーム”らしき
“カタチ”を作る体験はしていると思うんだ。
コレは別に問題ではない。
何らかのカタチがないと、相手と組めないからだ。
問題は、初期の段階から
「でき上がりのカッコウの良いフレーム」
にこだわったり、
「コンタクト=接触」
にこだわったりすることで、
肝心の踊りが後回しにされることだ。
言い換えれば、
過剰に
自分の外側のカタチを作ることや
相手と、カタチ・肉体を通して
組むことにこだわり、
ソッチに多大なエネルギーを注ぐ
習慣をつけてしまい、
ダンス・エネルギーの不足を招く点だ。
解剖学的にみると、
手・腕と、脚部はカラダの中でつながっている。
ということは・・・
(ココから重要だよ!)
知っている種目・ステップ量が増えるなどで、
脚部テクニックの習熟度が高くなり、
脚部が成長すれば
ソレと一緒に手・腕、
つまり、フレームも成長しないと、
バランスが取れなくなってしまうわけ。
要するに、
腕部と脚部はつながっているから本来、
腕部だけ、
あるいは、
脚部だけの成長は、ナイ、のだ。
そう、両者の成長は、いつも共にあるべき。
だもんで、ステップは、
“ナチュラルターンやリバースターンしか知らない”
にもかかわらず、
すでに“でき上がり”のような、
キレイにひじの張れたフレーム・・
だったりしたら、
“変だよ”ってコトなんだ。
相当無理してるってモン。
本来なら、ソノ頃のフレーム&ホールドテクニックは、
“ナチュラルターンやリバースターンしか
知らないのと同じ程度”のはずなのに。
「カタチをキープしたい、しなければ・・・」
という思いの繰り返しで、
“でき上がった”フレームには、
リキミが“刷り込まれて”しまってることが多い。
困ったことに、そのリキミは、
ビギナーの時代を過ぎても
(意識的に取ろうとしない限り)
筋肉に、記憶として
ズーッと残ったまんまになっちゃうんだ。
ってことで、
最初の段階での“無理”が、ビミョーに働きかけ、
常に腕部の成長をさまたげる
結果を生むという話。
現に「ビギナーの頃に習った
フレームの名残を引きずったまま」の人って多いよ。
そういう人は、
「思い切りたい。でも、踊ろうと思ったら、
フレームが崩れちゃう」
なんて悩んでいたりする。
ある意味“崩れて”当然なのに
“崩れない”と、
足まで動かしにくくなっちゃうのに・・・
まとめよう。
下半身&脚部の成長に比べ、
上半身&腕部の成長が非常に遅れている
だから、ダンスの成長が、と・ま・る・・・
さぁ、ココまで分かったところで、
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18畳ほどの“奥の間”は、
実家の部屋の中で最もキレイな、いわゆる客間でした。
畳の上に絨毯(じゅうたん)が敷かれ、
重くて大きなテーブルにフカフカ座布団・・
ソコがあっという間に片付けられ“ダンス会場”に変身です。
「ホコリが入ったらアカンから・・・」
母は仏壇の扉まで閉めてしまいました。
ワタシは手始めに、
向かい合って、
縦のツー・ステップから始めることにしました。
もっとも簡単で、誰でもすぐにできる、
それでいて踊った感のある楽しいモノであることは、
今までの教授経験で分かってしました。
「こんな風に踊るのよ」
ワタシは最初にY氏とやってみせ、
それから、父と母と順番に手ほどき。
両親と踊ることに抵抗はありませんでしたが、不思議な感覚です。
初めて触れる両親の手・・・
父の手はとても冷たく
思ったより華奢で、ほっそりしているようです。
自分の指に似ているのではないだろうか、
ふと、そんなことを考えてしまいます。
リウマチを患っている母の指はすごく力が入っています。
足もヒョロヒョロ。
おそらく足の指も患っているのでしょう。
ワタシの手をギューッと握り締めてきます。
が、それが愛おしくもありました。
それぞれと足慣らしをしてから、母をY氏に託し、
ワタシは父とペアになりました。
音楽スタート。
あぁ、なんという母の笑顔。
Y氏を見上げ、もうニコニコです。
これ以上笑えないというくらいに笑っているのです。
父はといえば、
おそらく照れくさいのでしょう。
ふざけて、握っている手を振り回し、
足もポンポン跳ね上げています。
真っ赤な顔は、やはり満面の笑み・・・
母が言います。
「楽しいわぁ。なぁ、おとうさん」
そして、
「ヨッシャ、わかったわ。
今度は、お父さんと踊ってみるわ。
ジュンコ、見ててや」
父は大テレ。
母は、
「もう、ふざけんと、マジメに踊って」
と言いながらも、うれしそうです。
Y氏も手を打ちながら、盛り上がり・・・
その光景を見ながら、ワタシは思いました。
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かばさん
いいお話ですね。
ご両親の「はしゃぎ」様が目に浮かびます。
親孝行ができましたね。
幾つになっても、御両親のような「腰の軽さ」を持っていたいと思います。
ご両親の「はしゃぎ」様が目に浮かびます。
親孝行ができましたね。
幾つになっても、御両親のような「腰の軽さ」を持っていたいと思います。
2009/10/05 Mon 10:05 URL [ Edit ]
ジュンコ
かばさん
親孝行・・・この言葉、ココロにとても響きます。
ダンスをやっていて本当に良かった
そんな風に思ったものです。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いしますね。
親孝行・・・この言葉、ココロにとても響きます。
ダンスをやっていて本当に良かった
そんな風に思ったものです。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いしますね。
2009/10/05 Mon 22:29 URL [ Edit ]
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